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公開番号2025078238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190667
出願日2023-11-08
発明の名称音制御方法、音制御装置及び電気自動車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G10K 15/04 20060101AFI20250513BHJP(楽器;音響)
要約【課題】電気モータによって走行可能な車両の室内に擬似エンジン音を出力する場合に、出力による臨場感をドライバに与えつつ、車両の環境状況に応じた情報をドライバに適切に伝える音制御方法、音響制御装置及び電気自動車を提供する。
【解決手段】方法は、電気自動車の走行状態、走行環境、周辺環境、仮想エンジン回転速度などの情報BEVを取得しS11、取得した情報に基づいて、エンジン音データEGSを生成しS12、取得した情報に基づいて、環境状況を推定しS13、環境状況の推定結果に基づいて、室内音の加工条件が満たされるか否かを判定しS14、判定結果が否定的な場合、エンジン音データEGSをスピーカに出力しS15、判定結果が肯定的な場合は、エンジン音データEGSを加工して加工後の音データEGS_Pをスピーカに出力するS16。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
電気モータを走行用の動力装置として使用する電気自動車に適用される音制御方法であって、
前記電気自動車の室内用スピーカから出力するための室内音を生成するステップと、
前記電気自動車の走行環境に関する情報及び前記電気自動車の周辺環境に関する情報の少なくとも一方に基づいて、前記電気自動車の環境状況を推定するステップと、
前記環境状況の推定結果に基づいて、前記室内音の加工条件が満たされるか否かを判定するステップと、
前記室内音の加工条件が満たされると判定された場合、当該加工条件の判定に用いられた前記環境状況の推定結果に対応する音加工仕様の情報に基づいて前記室内音を加工して前記室内用スピーカから出力するステップと、
を含むことを特徴とする音制御方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記室内音を生成するステップにおいて生成される室内音は、前記電気自動車の構成要素の操作情報に基づいて生成される擬似エンジン音を含み、
前記構成要素は、アクセルペダルと、擬似クラッチペダルと、擬似シフトレバーを含む
ことを特徴とする音制御方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記室内音を生成するステップにおいて生成される室内音は、前記電気自動車の構成要素の操作情報に基づいて生成される擬似エンジン音を含み、
前記構成要素は、アクセルペダルと、擬似シフトパドルを含む
ことを特徴とする音制御方法。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の方法であって、
前記室内音の加工条件は、前記電気自動車の視界が不良であることを含み、
前記環境状況の推定結果が前記電気自動車の視界不良である場合、前記音加工仕様は、前記室内音の音圧を下げる加工を含む
ことを特徴とする音制御方法。
【請求項5】
請求項1~3の何れか1項に記載の方法であって、
前記室内音を生成するステップにおいて生成される室内音は、前記電気自動車の構成要素の操作情報に基づいて生成される擬似エンジン音を含み、
前記構成要素は、アクセルペダルを含み、
前記室内音の加工条件は、前記電気自動車の走行路面が不良であることを含み、
前記環境状況の推定結果が前記走行路面の不良である場合、前記音加工仕様は、アクセル開度の変化に応答して上下動させる前記擬似エンジン音の前記室内用スピーカからの出力タイミングを、前記環境状況の推定結果が前記走行路面の不良でない場合のそれよりも遅らせる加工を含む
ことを特徴とする音制御方法。
【請求項6】
請求項1~3の何れか1項に記載の方法であって、
前記室内音の加工条件は、前記電気自動車の周囲に動的物体が検出されることを含み、
前記環境状況の推定結果が前記動的物体の検出である場合、前記音加工仕様は、前記室内音の音圧を下げる加工を含む
ことを特徴とする音制御方法。
【請求項7】
請求項1~3の何れか1項に記載の方法であって、
前記室内音の加工条件は、緊急車両の前記電気自動車への接近が検出されることを含み、
前記環境状況の推定結果が前記緊急車両の接近検出である場合、前記音加工仕様は、前記室内音の音圧を下げる加工、前記電気自動車の周辺環境音を前記室内音に重畳する加工、又は、緊急車両音に対応する効果音を前記室内音に重畳する加工を含む
ことを特徴とする音制御方法。
【請求項8】
請求項1~3の何れか1項に記載の方法であって、
前記室内音の加工条件は、前記電気自動車の静音推奨区域への進入が検出されることを含み、
前記環境状況の推定結果が前記静音推奨区域への進入検出である場合、前記音加工仕様は、前記室内音の音圧を下げる加工を含む
ことを特徴とする音制御方法。
【請求項9】
請求項1~3の何れか1項に記載の方法であって、
前記室内音の加工条件は、前記電気自動車による第1車線から第2車線への車線変更時に前記第2車線に後続車両が検出されることを含み、
前記環境状況の推定結果が前記車線変更時における前記後続車両の検出である場合、前記音加工仕様は、前記室内音の音圧を下げる加工を含む
ことを特徴とする音制御方法。
【請求項10】
請求項1~3の何れか1項に記載の方法であって、
前記室内音の加工条件は、前記電気自動車の周囲騒音の音圧が閾値を超えることを含み、
前記環境状況の推定結果が前記周囲騒音の音圧の閾値超過である場合、前記音加工仕様は、前記室内音の音圧を下げる加工を含む
ことを特徴とする音制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気モータを走行用の動力装置として使用する電気自動車に適用される技術に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特開2011-215437号公報は、電気モータによって走行可能な車両に搭載される音制御装置を開示する。この音制御装置は、車両の走行情報と、仮想エンジン車両の構成部材の動作のシミュレーション結果に基づいて、仮想エンジンのエンジン回転数を演算する。この音制御装置は、また、演算されたエンジン回転数に基づいて、車内用の仮想エンジン音を制御する。この仮想エンジン音の制御では、仮想エンジン車両の構成部材の動作のシミュレーション結果に基づいて、この動作に対応する効果音が決定される。そして、決定された効果音が仮想エンジン音に付加される。
【0003】
本開示に関連する技術分野の技術水準を示す文献としては、特開2011-215437号公報の他に、特開2022-036005号公報及び特開2011-213273号公報を例示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-215437号公報
特開2022-036005号公報
特開2011-213273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
仮想エンジン車両の構成部材の動作に対応する効果音が仮想エンジン音に付加されることで、現実のエンジン車両を運転しているような臨場感が車両のドライバに提供される。その一方で、車両のドライバには、自らが乗車する車両の周囲に配慮した気遣い運転や安全運転を行うことが求められるところ、臨場感を優先すべきでない環境状況も想定される。従って、上記音制御装置は、この観点から改良の余地がある。
【0006】
本開示は上記の課題に鑑みてなされたものである。本開示の1つの目的は、電気モータによって走行可能な車両の室内に擬似エンジン音を出力する場合において、この出力による臨場感をドライバに与えつつ、車両の環境状況に応じた情報をドライバに適切に伝えることのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の観点は、電気モータを走行用の動力装置として使用する電気自動車に適用される音制御方法であり、次の特徴を有する。
前記音制御方法は、前記電気自動車の室内用スピーカから出力するための室内音を生成するステップと、前記電気自動車の走行環境に関する情報及び前記電気自動車の周辺環境に関する情報の少なくとも一方に基づいて、前記電気自動車の環境状況を推定するステップと、前記環境状況の推定結果に基づいて、前記室内音の加工条件が満たされるか否かを判定するステップと、前記室内音の加工条件が満たされると判定された場合、当該加工条件の判定に用いられた前記環境状況の推定結果に対応する音加工仕様の情報に基づいて前記室内音を加工して前記室内用スピーカから出力するステップと、を含む。
【0008】
本開示の第2の観点は、電気モータを走行用の動力装置として使用する電気自動車に適用される音制御装置であり、次の特徴を有する。
前記音制御装置は、記憶装置と、プロセッサとを備える。前記記憶装置には、前記電気自動車の走行環境に関する情報と、前記電気自動車の周辺環境に関する情報と、前記電気自動車の特定の環境状況と音加工仕様の対応関係を示す情報と、が格納されている。前記プロセッサは、各種処理を行うように構成されている。
前記プロセッサは、前記電気自動車の室内用スピーカから出力するための室内音を生成し、前記電気自動車の走行環境に関する情報及び前記電気自動車の周辺環境に関する情報の少なくとも一方に基づいて、前記電気自動車の環境状況を推定し、前記環境状況の推定結果に基づいて、前記室内音の加工条件が満たされるか否かを判定し、前記室内音の加工条件が満たされると判定された場合、当該加工条件の判定に用いられた前記環境状況の推定結果に対応する音加工仕様の情報に基づいて前記室内音を加工して前記室内用スピーカに出力するように構成されている。
【0009】
本開示の第3の観点は、電気モータを走行用の動力装置として使用する電気自動車であり、次の特徴を有する。
前記電気自動車は、室内用スピーカと、記憶装置と、プロセッサとを備える。前記記憶装置には、前記電気自動車の走行環境に関する情報と、前記電気自動車の周辺環境に関する情報と、前記電気自動車の特定の環境状況と音加工仕様の対応関係を示す情報と、が格納されている。前記プロセッサは、各種処理を行うように構成されている。
前記プロセッサは、前記室内用スピーカから出力するための室内音を生成し、前記電気自動車の走行環境に関する情報及び前記電気自動車の周辺環境に関する情報の少なくとも一方に基づいて、前記電気自動車の環境状況を推定し、前記環境状況の推定結果に基づいて、前記室内音の加工条件が満たされるか否かを判定し、前記室内音の加工条件が満たされると判定された場合、当該加工条件の判定に用いられた前記環境状況の推定結果に対応する音加工仕様の情報に基づいて前記室内音を加工して前記室内用スピーカに出力するように構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、電気自動車の環境状況の推定結果に基づいて、室内用スピーカから出力するために生成された室内音の加工条件が満たされるか否かが判定される。そして、この加工条件が満たされると判定された場合、当該加工条件の判定に用いられた推定結果に対応する音加工仕様の情報に基づいて室内音が加工されて室内用スピーカから出力される。音加工仕様の情報に基づいて室内音が加工されることで、車両の環境状況に応じた情報を含む室内音を室内用スピーカから出力することが可能となる。従って、室内用スピーカから室内音が出力される場合において、電気自動車の環境状況に応じた情報をドライバに適切に伝えることが可能となる。また、室内音が擬似エンジン音を含む場合において、この擬似エンジン音の出力による臨場感をドライバに与えつつ、電気自動車の環境状況に応じた情報をドライバに適切に伝えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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