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公開番号2025075725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187098
出願日2023-10-31
発明の名称車両用ステップ装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類B60R 3/00 20060101AFI20250508BHJP(車両一般)
要約【課題】速やかに可動ステップの展開動作を完了させる。
【解決手段】ステップ装置41は、その可動ステップ40に設けられた車両前後方向に延在するガイドレール60を備える。また、ステップ装置41は、ガイドレール60内に配置されるガイドローラー65を有してスライドドアに支持されるガイドローラーユニット62を備える。ガイドレール60は、その車両前方側の端部60fからスライドドアの開動作方向となる車両後方側に向かって車幅方向外側に斜行して延びる第1斜行区間D1を備える。更に、ガイドレール60は、この第1斜行区間D1よりも車両後方側において、車両後方側に向かって車幅方向内側に斜行して延びる第2斜行区間D2を備える。そして、ガイドレール60は、第2斜行区間D2よりも車両後方側において、その車両後方側の端部60rまで、ガイドローラー65の移動軌跡Qと平行に延びる平行区間D3を備える。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項１】
スライドドアが設けられたドア開口部の下方に支持される可動ステップと、
前記可動ステップに設けられた車両前後方向に延在するガイドレールと、
前記ガイドレール内に配置される係合部を有して前記スライドドアに支持される連結部材と、を備え、
車両前後方向に移動する前記スライドドアの開閉動作に基づいて、前記ガイドレール内を前記係合部が移動することにより、前記可動ステップが展開及び格納動作するとともに、
前記ガイドレールは、
前記スライドドアの閉動作方向に位置する前記ガイドレールの閉側端部から前記スライドドアの開動作方向側に向かって車幅方向外側に斜行して延びる第１斜行区間と、
前記第１斜行区間よりも前記開動作方向側において、該開動作方向側に向かって車幅方向内側に斜行して延びる第２斜行区間と、
前記第２斜行区間よりも前記開動作方向側において、前記スライドドアの開動作方向に位置する前記ガイドレールの開側端部まで前記係合部の移動軌跡と平行に延びる平行区間と、を備える車両用ステップ装置。
続きを表示（約 390 文字）【請求項２】
前記第１斜行区間よりも前記第２斜行区間の方が、車両前後方向に対する前記ガイドレールの斜行角度が大きい請求項１に記載の車両用ステップ装置。
【請求項３】
前記ガイドレールは、前記可動ステップのステップ面における前記車両前後方向の端部位置を超えて延設された延設部を有して前記可動ステップの下面に固定される請求項１又は請求項２に記載の車両用ステップ装置。
【請求項４】
車体に対する第１回動連結点及び前記可動ステップに対する第２回動連結点を有して該可動ステップを支持する一対の支持アームを備えるとともに、
前記各支持アームは、前記可動ステップのステップ面における車幅方向の外側端部且つ車両前後方向の両端部となる位置に前記第２回動連結点を有して前記可動ステップの上面側に配置される請求項１又は請求項２に記載の車両用ステップ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用ステップ装置に関するものである。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、スライドドアの開閉動作に連動してドア開口部の下方に設けられた可動ステップを展開及び格納動作させる車両用のステップ装置がある。例えば、特許文献１に記載のステップ装置は、可動ステップの下面に設けられたガイドレールと、このガイドレール内に配置される係合部を有してスライドドアに支持された連結部材と、を備えている。また、この従来例のステップ装置において、ガイドレールは、車両後方側に向かって車幅方向内側に斜行して延びる斜行区間を有している。更に、この斜行区間は、スライドドアと一体に連結部材の係合部が車両前後方向に移動することにより、この係合部が、そのガイドレールの内壁面に係合する係合区間となっている。そして、このステップ装置は、これにより、スライドドアの開閉動作に連動して、その可動ステップを車幅方向外側の展開位置に移動させ、及び、この可動ステップを車幅方向内側の格納位置に移動させる構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特公平３－１５５７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記従来例のステップ装置においては、その車両後方側に向かって車幅方向内側に斜行して延びるガイドレールの斜行区間が、このガイドレールにおける車両後方側の端部まで延びている。このため、スライドドアの開動作時、そのガイドレール内を移動する連結部材の係合部が、このガイドレールにおける車両後方側の端部に到達するまで、その可動ステップが、スライドドアの開動作に連動して車幅方向外側に移動し続ける。つまりは、その可動ステップの展開動作が完了するまでに時間がかかるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明に係る車両用ステップ装置は、スライドドアが設けられたドア開口部の下方に支持される可動ステップと、前記可動ステップに設けられた車両前後方向に延在するガイドレールと、前記ガイドレール内に配置される係合部を有して前記スライドドアに支持される連結部材と、を備え、車両前後方向に移動する前記スライドドアの開閉動作に基づいて、前記ガイドレール内を前記係合部が移動することにより、前記可動ステップが展開及び格納動作するとともに、前記ガイドレールは、前記スライドドアの閉動作方向に位置する前記ガイドレールの閉側端部から前記スライドドアの開動作方向側に向かって車幅方向外側に斜行して延びる第１斜行区間と、前記第１斜行区間よりも前記開動作方向側において、該開動作方向側に向かって車幅方向内側に斜行して延びる第２斜行区間と、前記第２斜行区間よりも前記開動作方向側において、前記スライドドアの開動作方向に位置する前記ガイドレールの開側端部まで前記係合部の移動軌跡と平行に延びる平行区間と、を備える。
【０００６】
上記構成によれば、平行区間においては、そのスライドドアと一体に車両前後方向移動する連結部材の係合部が、ガイドレールの側壁部を押圧しない。その結果、その可動ステップの展開動作が停止した状態で、スライドドアが全開位置に到達する。つまりは、スライドドアが全開位置に到達する前に、速やかに可動ステップの展開動作を完了させることができる。そして、これにより、利用者が、スライドドアが全開位置に到達する前に、可動ステップに足を載せた場合についても、その安定性を確保することができる。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、速やかに可動ステップの展開動作を完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、ドア開口部に設けられたスライドドア及びステップ装置を示す車両の斜視図である。
図２は、ドア開口部に設けられたスライドドア及びステップ装置を示す車両の側面図である。
図３（ａ）（ｂ）は、車幅方向に変位しつつ車両前後方向に移動するスライドドアとその移動経路を示す平面図である。
図４は、可動ステップが格納位置にある場合におけるステップ装置の平面図である。
図５は、可動ステップが展開位置にある場合におけるステップ装置の平面図である。
図６は、可動ステップが格納位置にある場合におけるステップ装置の下面図である。
図７は、可動ステップが展開位置にある場合におけるステップ装置の下面図である。
図８は、可動ステップが展開位置にある場合における車両後方側から見たステップ装置の側面図である。
図９は、可動ステップが格納位置にある場合における車両後方側から見たステップ装置の側面図である。
図１０は、ステップ装置の分解斜視図である。
図１１は、ガイドレールの形状を説明する断面図である。
図１２は、ステップ装置の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、車両用ステップ装置に関する一実施形態を図面に従って説明する。
（スライドドア）
図１に示すように、本実施形態の車両１は、車両前後方向（図１中、左右方向）に移動することにより車体２の側面２ｓに設けられたドア開口部３を開閉するスライドドア４を備えている。
【００１０】
詳述すると、図２に示すように、本実施形態の車両１において、車体２の側面２ｓには、車両前後方向に延びる複数のガイドレール１０が設けられている。具体的には、本実施形態の車両１には、ドア開口部３の下縁部に配置されたロアレール１１、ドア開口部３の後方に配置されたセンターレール１２、及びドア開口部３の上縁部に配置されたアッパーレール１３が設けられている。更に、これらの各ガイドレール１０には、それぞれ、当該各ガイドレール１０の延伸方向に沿って摺動するガイドローラーユニット２０が連結されている。そして、本実施形態の車両１においては、これらの各ガイドローラーユニット２０を介して車体２にスライドドア４を支持することにより、その車両前後方向に延びる各ガイドレール１０に沿ったスライドドア４の開閉動作が可能となっている。
（【００１１】以降は省略されています）

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