TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025072196
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182790
出願日2023-10-24
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人,個人
主分類F16H 57/04 20100101AFI20250430BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】低温環境下で油の温度を効率的に高めることを可能とする。
【解決手段】コイル線が巻装される回転電機と、回転電機からの駆動力を車輪に伝達する伝達機構と、回転電機及び伝達機構に油を供給する油供給装置と、を備え、油供給装置は、電動オイルポンプを含む油圧生成装置と、油圧生成装置から吐出される油が流れる油路構造と有し、油路構造は、コイル線により形成されるコイルエンドに油を供給する第1油路と、伝達機構に油を供給する第2油路と、第1油路と第2油路とを流体的に切り離しつつ油を第1油路を通して循環させる第1状態と、第1油路と第2油路とを流体的に接続しつつ油を第1油路及び第2油路を通して循環させる第2状態とを、選択的に形成可能な切替機構とを、有する、車両用駆動装置が開示される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コイル線が巻装される回転電機と、
前記回転電機からの駆動力を車輪に伝達する伝達機構と、
前記回転電機及び前記伝達機構に油を供給する油供給装置と、を備え、
前記油供給装置は、電動オイルポンプを含む油圧生成装置と、前記油圧生成装置から吐出される油が流れる油路構造と有し、
前記油路構造は、
前記コイル線により形成されるコイルエンドに前記油を供給する第1油路と、
前記伝達機構に前記油を供給する第2油路と、
前記第1油路と前記第2油路とを流体的に切り離しつつ前記油を前記第1油路を通して循環させる第1状態と、前記第1油路と前記第2油路とを流体的に接続しつつ前記油を前記第1油路及び前記第2油路を通して循環させる第2状態とを、選択的に形成可能な切替機構とを、有する、車両用駆動装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記コイルエンドの熱を利用するシステムの状態に基づいて、前記切替機構を制御する制御装置を更に備える、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記制御装置は、車両が停止状態である状況下で、あらかじめ定められたパラメータの値が前記システムの低温状態を示す場合に、前記回転電機が回転しない態様で前記コイル線に電流を印加しつつ、前記第1状態を形成する、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記制御装置は、車両が走行状態である場合に、前記第2状態を形成する、請求項3に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機等の潤滑・冷却の対象となる部材に、電動オイルポンプからのルートと機械式オイルポンプからのルートの2ルートで油を供給する油供給装置が知られている。この油供給装置では、油温が低温であるときは、電動オイルポンプを作動させずに、差動装置によるタンク内の油の撹拌に起因した油温上昇を促進させることとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-58016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術では、油の撹拌に起因した油温上昇を期待するだけであり、低温環境下で油の温度を効率的に高めることが難しい。
【0005】
そこで、1つの側面では、本開示は、低温環境下で油の温度を効率的に高めることを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、コイル線が巻装される回転電機と、
前記回転電機からの駆動力を車輪に伝達する伝達機構と、
前記回転電機及び前記伝達機構に油を供給する油供給装置と、を備え、
前記油供給装置は、電動オイルポンプを含む油圧生成装置と、前記油圧生成装置から吐出される油が流れる油路構造と有し、
前記油路構造は、
前記コイル線により形成されるコイルエンドに前記油を供給する第1油路と、
前記伝達機構に前記油を供給する第2油路と、
前記第1油路と前記第2油路とを流体的に切り離しつつ前記油を前記第1油路を通して循環させる第1状態と、前記第1油路と前記第2油路とを流体的に接続しつつ前記油を前記第1油路及び前記第2油路を通して循環させる第2状態とを、選択的に形成可能な切替機構とを、有する、車両用駆動装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、本開示によれば、低温環境下で油の温度を効率的に高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の車両用駆動装置を概略的に示す図である。
カバー部材の一例を示す斜視図である。
第1状態のときの油の流れを模式的に示す図である。
第2状態のときの油の流れを模式的に示す図である。
第1状態における冷却水を利用した暖気システムの一例を概略的に示す図である。
制御装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。
本実施例の制御装置により実行される制御の一例を示す概略的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。また、図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【0010】
図1は、本実施例の車両用駆動装置7を概略的に示す図である。図1には、後述するコイルエンド用油路61及びギヤ/ロータ用油路62が、一部、矢印で模式的に示されている。矢印は、対応する油路の存在とともに、油の流れ方向も示している。図2は、カバー部材612の一例を示す斜視図である。また、図1には、冷却水路70が、矢印で模式的に示されている。矢印は、対応する冷却水路の存在とともに、冷却水の流れ方向も示している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社アイシン
熱交換器
4日前
株式会社アイシン
検査装置
11日前
株式会社アイシン
車載制御装置
19日前
株式会社アイシン
運転支援装置
5日前
株式会社アイシン
発電システム
17日前
株式会社アイシン
制御システム
9日前
株式会社アイシン
歩行支援装置
17日前
株式会社アイシン
車両下部構造
17日前
株式会社アイシン
運転支援装置
17日前
株式会社アイシン
車体下部構造
6日前
株式会社アイシン
マニホールド
18日前
株式会社アイシン
キーユニット
18日前
株式会社アイシン
車両駆動装置
5日前
株式会社アイシン
電力変換装置
4日前
株式会社アイシン
発電システム
3日前
株式会社アイシン
開閉体制御装置
13日前
株式会社アイシン
リング整列装置
10日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
10日前
株式会社アイシン
減衰力制御装置
9日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
5日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
6日前
株式会社アイシン
ロータリバルブ
18日前
株式会社アイシン
開閉体制御装置
13日前
株式会社アイシン
障害物判定装置
13日前
株式会社アイシン
情報案内システム
18日前
株式会社アイシン
ステアリング装置
16日前
株式会社アイシン
重畳画像表示装置
18日前
株式会社アイシン
重畳画像表示装置
18日前
株式会社アイシン
情報案内システム
18日前
株式会社アイシン
車両用ステップ装置
17日前
株式会社アイシン
車両用パーキング装置
6日前
株式会社アイシン
インダクタの固定構造
4日前
株式会社アイシン
地図情報生成システム
3日前
株式会社アイシン
地図情報生成システム
3日前
株式会社アイシン
制御装置及びプログラム
3日前
株式会社アイシン
固体酸化物形セルシステム
5日前
続きを見る