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公開番号
2025079625
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023192416
出願日
2023-11-10
発明の名称
車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F16H
57/02 20120101AFI20250515BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】回転電機と、出力部材と、動力伝達機構と、インバータモジュールと、電源モジュールとを備えた車両用駆動装置をより小型に構成する。
【解決手段】ケース9は、内部の収容空間に、車載状態で、回転電機8に対して軸直交方向第1側Y1であって回転電機8と上下方向Z視で重複せず、且つ、オフセットギヤ機構3と軸方向視で重複する領域である側方領域E4を備え、電源モジュール7の少なくとも一部が、回転電機8に対して上側Z1であって上下方向Z視で回転電機8と重複する位置に配置され、インバータモジュール5の少なくとも一部が、側方領域E4に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記回転電機と前記出力部材との間で駆動力を伝達する動力伝達機構と、
前記回転電機を駆動制御するためのインバータモジュールと、
車載バッテリに電気的に接続された電源モジュールと、
前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容するケースと、を備え、
前記ロータの回転軸心であるロータ軸心に沿う方向を軸方向とし、車両に搭載された車載状態で鉛直方向に沿う方向を上下方向とし、前記上下方向視で前記ロータ軸心に直交する方向を軸直交方向とし、前記軸直交方向の一方側を軸直交方向第1側として、
前記出力部材の回転軸心である出力軸心は、前記ロータ軸心と同軸上に配置され、
前記動力伝達機構は、前記ロータ軸心及び前記出力軸心に対して前記軸直交方向第1側に位置するオフセット軸心上に配置されたオフセットギヤ機構を備え、
前記ケースは、内部の収容空間に、前記車載状態で、前記回転電機に対して前記軸直交方向第1側であって前記回転電機と前記上下方向視で重複せず、且つ、前記オフセットギヤ機構と前記軸方向視で重複する領域である側方領域を備え、
前記電源モジュールの少なくとも一部が、前記回転電機に対して上側であって前記上下方向視で前記回転電機と重複する位置に配置され、
前記インバータモジュールの少なくとも一部が、前記側方領域に配置されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記ケースの前記収容空間は、前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容する第1収容室と、前記側方領域を含む第2収容室とを備え、
前記第2収容室は、前記回転電機に対して上側であって前記上下方向視で前記回転電機と重複する領域である上方領域をさらに備え、
前記電源モジュールの少なくとも一部が、前記上方領域に配置され、
前記ケースは、前記第2収容室に連通すると共に上側に向かって開口する開口部を備え、
前記開口部は、前記上下方向視で前記側方領域と前記上方領域との双方と重複するように形成され、
前記開口部の全体を覆うカバー部材が、前記開口部を閉塞するように前記ケースに取り付けられている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記インバータモジュールと前記電源モジュールとに共用される共用部品が、前記上方領域と前記側方領域とが接続される接続領域に配置されている、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記電源モジュールとの熱交換を行うための流体が流れる第1流体路が、前記上方領域において前記軸直交方向に沿って配置され、
前記インバータモジュールとの熱交換を行うための流体が流れる第2流体路が、前記側方領域において前記上下方向に沿って配置され、
前記第1流体路の前記軸直交方向第1側の端部と前記第2流体路の上端部とが接続され、
前記第2流体路は、前記第1流体路に対して流体の流れの下流側となるように接続されている、請求項2又は3に記載の車両用駆動装置。
【請求項5】
前記電源モジュールは、前記軸方向及び前記軸直交方向に沿って延在する平板状に形成されている、請求項1から3の何れか一項に記載の車両用駆動装置。
【請求項6】
前記インバータモジュールに加えて、前記車両の補機用モータを駆動するための補機用インバータモジュールを更に備え、
前記補機用インバータモジュールの少なくとも一部が、前記側方領域に前記インバータモジュールと前記軸方向に並ぶように配置されている、請求項1から3の何れか一項に記載の車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2021-48748号公報には、ケース(13)内に、車輪の駆動力源となる回転電機(11A)、回転電機(11A)からの動力を出力軸(15)に伝達するトランスミッション(12)、バッテリから高圧の直流電力を供給されて回転電機(11A)を駆動するパワーモジュール(25)、パワーモジュール(25)を制御するECU(26)、バッテリから供給される高圧の直流電力を降圧してECU(26)に低圧の直流電力を供給する電圧コンバータ(29)が収容された車両用駆動装置が開示されている(背景技術において括弧内の符号は参照する文献のもの。)。パワーモジュール(25)と、ECU(26)とは、さらにバッテリからの直流電力を平滑するコンデンサモジュール(27)と共に、パワードライブユニット(28)を構成している。パワードライブユニット(28)はケース(13)内の第1収容室(21)に、電圧コンバータ(29)はケース(13)内の第2収容室(22)に収容されている。第1収容室(21)は、回転電機(11A)の上方において、上下方向視で回転電機(11A)と重複し、トランスミッション(12)と重複しない位置に設けられ、第2収容室(22)は、回転電機(11A)の上方且つ第1収容室(21)の側方において、上下方向視で回転電機(11A)にもトランスミッション(12)にも重複しない位置に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-48748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように第1収容室(21)と第2収容室(22)との双方が回転電機(11A)に対して上方に設けられていると、ケース(13)の小型化、即ち車両用駆動装置の小型化に制限が生じる場合がある。特に、車両用駆動装置の上下方向の寸法が大きくなり易く、小型化の妨げとなり易い。
【0005】
上記背景に鑑みて、回転電機と、出力部材と、回転電機と出力部材との間で駆動力を伝達する動力伝達機構と、回転電機を駆動制御する回路モジュールと、電源モジュールとを備えた車両用駆動装置をより小型に構成することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた車両用駆動装置は、ロータを備えた回転電機と、車輪に駆動連結される出力部材と、前記回転電機と前記出力部材との間で駆動力を伝達する動力伝達機構と、前記回転電機を駆動制御するためのインバータモジュールと、車載バッテリに電気的に接続された電源モジュールと、前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容するケースと、を備え、前記ロータの回転軸心であるロータ軸心に沿う方向を軸方向とし、車両に搭載された車載状態で鉛直方向に沿う方向を上下方向とし、前記上下方向視で前記ロータ軸心に直交する方向を軸直交方向とし、前記軸直交方向の一方側を軸直交方向第1側として、前記出力部材の回転軸心である出力軸心は、前記ロータ軸心と同軸上に配置され、前記動力伝達機構は、前記ロータ軸心及び前記出力軸心に対して前記軸直交方向第1側に位置するオフセット軸心上に配置されたオフセットギヤ機構を備え、前記ケースは、内部の収容空間に、前記車載状態で、前記回転電機に対して前記軸直交方向第1側であって前記回転電機と前記上下方向視で重複せず、且つ、前記オフセットギヤ機構と前記軸方向視で重複する領域である側方領域を備え、前記電源モジュールの少なくとも一部が、前記回転電機に対して上側であって前記上下方向視で前記回転電機と重複する位置に配置され、前記インバータモジュールの少なくとも一部が、前記側方領域に配置されている。
【0007】
本構成によれば、回転電機に対して上側に電源モジュールが配置され、回転電機に対して軸直交方向第1側に位置する側方領域にインバータモジュールが配置される。即ち、インバータモジュールと電源モジュールとの双方が、例えば回転電機に対して上側に配置される構成に比べて、車両用駆動装置の上下方向の小型化を図り易い。また、オフセットギヤ機構が配置されることによって回転電機に対して軸直交方向第1側に生じ易いデッドスペースを利用してインバータモジュールを配置することができる。従って、回転電機と、出力部材と、動力伝達機構と、インバータモジュールと、電源モジュールとを備えることによる車両用駆動装置の大型化を抑制し易い。即ち、本構成によれば、回転電機と、出力部材と、回転電機と出力部材との間で駆動力を伝達する動力伝達機構と、回転電機を駆動制御する回路モジュールと、電源モジュールとを備えた車両用駆動装置をより小型に構成することができる。
【0008】
車両用駆動装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両用駆動装置の模式的な分解斜視図
車両用駆動装置のスケルトン図
車両用駆動装置の模式的な回路ブロック図
軸方向視での各部の配置を模式的に示す図
軸直交方向視での各部の配置を模式的に示す図
カバー部材を外した状態での車両用駆動装置の模式的な上面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、車両用駆動装置の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、車両用駆動装置1の模式的な分解斜視図であり、図2は、車両用駆動装置1のスケルトン図であり、図3は、車両用駆動装置1の模式的な回路ブロック図を示している。図1及び図2に示すように、車両用駆動装置1は、ロータ81を備えた回転電機8と、車輪Wに駆動連結される出力部材(ドライブシャフトDS、デフサイドギヤ44)と、回転電機8と出力部材との間で駆動力を伝達する動力伝達機構TMと、インバータモジュール5と、電源モジュール7と、ケース9とを備えている。インバータモジュール5は、回転電機8を駆動制御するための回路モジュールである。電源モジュール7は、車載バッテリ(高圧バッテリBH)に電気的に接続されるパワーエレクトロニクス系の回路モジュールである。回転電機8及び動力伝達機構TMを収容するためのケース9は、回転電機8と動力伝達機構TMとインバータモジュール5とを少なくとも収容し、下記に例示する本実施形態では、さらに電源モジュール7も収容する。ケース9は、ケース本体91と、第1サイドカバー92と、第2サイドカバー93と、アッパーカバー94とを備えて構成されており、ケース本体91と、第1サイドカバー92と、第2サイドカバー93と、アッパーカバー94とにより囲まれた空間に収容空間が形成される。
(【0011】以降は省略されています)
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