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公開番号2025075604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186893
出願日2023-10-31
発明の名称DC/DCコンバータ
出願人株式会社オリジン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02M 3/28 20060101AFI20250508BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】オン抵抗の大きな耐圧の高いスイッチ素子を使用することなく、スイッチ素子の耐圧より入出力電圧を高くでき、且つ精密なスイッチング制御が不要であるDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るDC/DCコンバータは、2つの端子(Ter1、Ter2)とトランス11間に、4つのスイッチ(Sx:x=1~4)で構成したフルブリッジのスイッチング回路が接続され、スイッチング回路の各レグ(12、13)のそれぞれにおいて上下アームをフライングキャパシタ(FC1,FC2)で接続し、各スイッチは、2つのスイッチ素子(Qxa,Qxb)を直列に接続したものであり、前記フライングキャパシタ(FC1,FC2)は、前記スイッチ素子(Qxa,Qxb)の接続点同士を接続している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、
4つのスイッチを上下アームとして2つの端子との間にそれぞれ並列に接続された第1レグと第2レグと、前記第1レグと前記第2レグのそれぞれにおいて上下アームを接続するフライングキャパシタと、を有し、それぞれ前記トランスの前記1次巻線側及び前記トランスの前記2次巻線側に接続される2つのスイッチング回路と、
前記トランスの前記1次巻線側又は前記2次巻線側で、前記第1レグの上下アームの接続点側と前記第2レグの上下アームの接続点側との間に前記1次巻線 又は前記2次巻線を介して接続されるインダクタンス手段と、
前記スイッチング回路のスイッチング制御を行う制御回路と
を備え、
それぞれの前記スイッチは、逆並列ダイオードと並列コンデンサとがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子を直列に接続し、前記2つの端子の一方側の前記スイッチ素子に並列に追加コンデンサを接続すること、及び
前記フライングキャパシタは、前記スイッチ素子の接続点同士を接続すること
を特徴とするDC/DCコンバータ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記制御回路は、
前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換して前記トランスへ出力する側の前記スイッチング回路に対し、前記第1又は第2レグの上アームのスイッチと前記第2又は第1レグの下アームのスイッチとを組にして交互にオンオフさせるオンオフ制御を行うこと、及び
前記オンオフ制御を行うにあたり、それぞれの前記組において、
前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子のオンオフ動作を同期させ、前記追加コンデンサが並列しない前記スイッチ素子のオンオフ動作を同期させること、
前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子を先にオフさせること、且つ
一方の前記組に含まれる前記追加コンデンサが並列しない前記スイッチ素子がオフして固定時間が経過した後に他方の前記組に含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子をオンすること
を特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項3】
前記制御回路は、
前記トランス側から入力される交流を直流に変換して前記2つの端子から出力する側の前記スイッチング回路に対し、前記第1又は第2レグの上アームのスイッチに含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチに含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子とを組にして交互にオンオフさせる整流動作を行うこと
を特徴とする請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項4】
前記制御回路は、
前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換して前記トランスへ出力する側の前記スイッチング回路の前記オンオフ動作の位相と前記トランス側から入力される交流を直流に変換して前記2つの端子から出力する側の前記スイッチング回路の前記整流動作の位相をずらす位相シフト制御を行うことで、
他方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から出力される電圧、電流もしくは電力の検出値又は一方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から入力される電圧、電流又は電力の検出値を目標値に近づけることを特徴とする請求項3に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項5】
前記位相シフトの最小シフト量は、
前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換して前記トランスへ出力する側の前記スイッチング回路において、前記第1又は第2レグの上アームのスイッチと前記第2又は第1レグの下アームのスイッチに含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子がオンとなったときに、
前記トランス側から入力される交流を直流に変換して前記2つの端子から出力する側の前記スイッチング回路の、前記第2又は第1レグの上アームのスイッチに含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子と前記第1又は第2レグの下アームのスイッチ に含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子をオンする前記位相のときであること
を特徴とする請求項4に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項6】
前記制御回路は、前記検出値を前記目標値に近づけるように、前記位相シフト制御にて(1)と(2)とも、及び(3)と(4)ともオンとなる時間を調整することを特徴とする請求項4に記載のDC/DCコンバータ。
(1)前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換して前記トランスへ出力する側の前記スイッチング回路の、前記第1レグの上アームのスイッチと前記第2レグの下アームのスイッチに含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子、
(2)前記トランス側から入力される交流を直流に変換して前記2つの端子から出力する側の前記スイッチング回路の、前記第1レグの上アームのスイッチに含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子と前記第2レグの下アームのスイッチ に含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子 、
(3)前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換して前記トランスへ出力する側の前記スイッチング回路の、前記第1レグの下アームのスイッチと前記第2レグの上アームのスイッチに含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子、
(4)前記トランス側から入力される交流を直流に変換して前記2つの端子から出力する側の前記スイッチング回路の、前記第1レグの下アームのスイッチに含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子と前記第2レグの上アームのスイッチ に含まれる前記追加コンデンサが並列する前記スイッチ素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、双方向に入出力可能なDC/DCコンバータに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
広範囲な入出力電圧電流に対応でき、スイッチング損失を低減したコンバータ及び双方向コンバータが知られている(例えば、特許文献1及び2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-075943号公報
特開2014-075944号公報
特開2014-124050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載されるDC/DCコンバータは、トランスの1次側のスイッチ素子に入力電圧、2次側のスイッチ素子に出力電圧が印加される。このため、高い電圧(例えば、1000~1500V、あるいはそれ以上の電圧)を入出力する場合、高耐圧なスイッチ素子を使用することになる。しかし、高耐圧なスイッチ素子はオン抵抗が大きく、高耐圧なスイッチ素子でDC/DCコンバータを構成すれば動作時の損失が大きいという課題がある。また、現在市販されているスイッチ素子の耐圧にも限界があり、それより高い入出力電圧を扱うことができるDC/DCコンバータを設計することが困難という課題もある。
【0005】
上記課題に対し、スイッチ素子を直列に接続して印加電圧を分担することも考えられる。しかし、スイッチングのタイミングにズレが生じると耐圧を超える電圧がスイッチ素子に印加され、故障する可能性がある。つまり、スイッチ素子を直列に接続して分圧した場合、スイッチングの制御が困難という課題が発生する。
【0006】
以上のように、特許文献1及び2に開示されるDC/DCコンバータには、高電圧を入出力することが困難という課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、オン抵抗の大きな耐圧の高いスイッチ素子を使用することなく、スイッチ素子の耐圧より入出力電圧を高くでき、且つ精密なスイッチング制御が不要であるDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るDC/DCコンバータは、スイッチ素子を直列に接続して入出力電圧を分圧するとともに、フライングキャパシタ方式を採用することとした。
【0008】
具体的には、本発明に係るDC/DCコンバータは、
1次巻線と2次巻線とを有するトランス(11)と、
4つのスイッチ(Sx:x=1-4)を上下アームとして2つの端子(Ter1&Ter2)との間にそれぞれ並列に接続された第1レグ(12)と第2レグ(13)と、前記第1レグ(12)と前記第2レグ(13)のそれぞれにおいて上下アームを接続するフライングキャパシタ(FC1,FC2)と、を有し、それぞれ前記トランスの前記1次巻線(11a)側及び前記トランスの前記2次巻線(11b)側に接続される2つのスイッチング回路(1&2)と、
前記トランスの前記1次巻線(11a)側又は前記2次巻線(11b)側で、前記第1レグ(12)の上下アームの接続点側と前記第2レグ(13)の上下アームの接続点側との間に前記1次巻線(11a) 又は前記2次巻線(11b)を介して接続されるインダクタンス手段(L)と、
前記スイッチング回路(1&2)のスイッチング制御を行う制御回路(3)と
を備え、
それぞれの前記スイッチ(Sx)は、逆並列ダイオード(Dxa,Dxb)と並列コンデンサ(Cxa,Cxb)とがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子(Qxa,Qxb)を直列に接続し、前記2つの端子の一方(Ter1/Ter2)側の前記スイッチ素子(Qxa/Qxb)に並列に追加コンデンサ(Cxp)を接続すること、及び
前記フライングキャパシタ(FC1,FC2)は、前記スイッチ素子(Qxa,Qxb)の接続点同士を接続すること
を特徴とする。
【0009】
本発明に係るDC/DCコンバータは、特許文献1及び2に記載されるDC/DCコンバータの回路の各スイッチ素子を、2つのスイッチ素子を直列接続させたスイッチに置換するとともに、フライングキャパシタ方式を採用している。このため、本DC/DCコンバータは、各スイッチ素子に印加される電圧を1次側では入力電圧の約半分、2次側では出力電圧の約半分に抑えることができ、オン抵抗が大きい耐圧の高いスイッチ素子を使用することなく、スイッチ素子の耐圧より高い入出力電圧を扱うことができる。
【0010】
また、本DC/DCコンバータの動作は、特許文献1及び2に記載されるDC/DCコンバータの動作と基本的には同じなので、特許文献1及び2に記載されるDC/DCコンバータと同等のスイッチング制御を行えばよい。
(【0011】以降は省略されています)

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