TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025075582
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186863
出願日
2023-10-31
発明の名称
化合物、リゾチームの酵素活性の測定方法及び化合物の製造方法
出願人
国立大学法人福島大学
,
株式会社コガネイ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07H
5/06 20060101AFI20250508BHJP(有機化学)
要約
【課題】水に対する溶解度が高く、リゾチームの活性測定感度の高い基質である化合物、リゾチームの酵素活性の測定方法及び化合物の製造方法の提供。
【解決手段】2~5分子のN-アセチルグルコサミンからなるキチンオリゴ糖と、2分子のグルコースからなる二糖が結合している構造を含む、化合物。前記二糖は、トレハロース、コージビオース、ソホロース、ニゲロース、ラミナリビオース、マルトース、セロビオース、イソマルトース及びゲンチオビオースから選択される1種である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2~5分子のN-アセチルグルコサミンからなるキチンオリゴ糖と、2分子のグルコースからなる二糖が結合している構造を含む、化合物。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記二糖が、トレハロース、コージビオース、ソホロース、ニゲロース、ラミナリビオース、マルトース、セロビオース、イソマルトース及びゲンチオビオースから選択される1種の二糖である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
リゾチームの酵素活性測定用の基質として使用される、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
リゾチームを含み得る検体と、請求項1又は2に記載の化合物と、を混合し、前記化合物をリゾチームによって分解させ、遊離した前記二糖を生成させる工程を含む、リゾチームの酵素活性の測定方法。
【請求項5】
前記二糖を生成させる工程において、生成された前記二糖をグルコシダーゼと接触させ、前記二糖を2分子のグルコースへ分解する、請求項4に記載のリゾチームの酵素活性の測定方法。
【請求項6】
前記二糖を生成させる工程によって生成された前記グルコースを定量する工程をさらに有する、請求項5に記載のリゾチームの酵素活性の測定方法。
【請求項7】
キチンオリゴ糖と前記二糖との混合物にリゾチームを添加することと、得られた反応物を精製し請求項1又は2に記載の化合物を得ることを含む、化合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、リゾチームの酵素活性の測定方法及び化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
血清及び尿中のリゾチーム活性の測定は、臨床診断において重要な意義を有している。例えば、潰瘍性大腸炎、肝疾患及び単球性白血病などの診断において、リゾチーム活性測定が利用されている。
【0003】
糖質加水分解酵素ファミリー22に分類されるリゾチームは、ペプチドグリカンと呼ばれるN-アセチルムラミン酸(以降、MurNAcと記載することがある)と、N-アセチルグルコサミン(以降、GlcNAcと記載することがある)が交互に重合した細菌細胞壁多糖や、β-1,4グリコシド結合を介してGlcNAcが結合したキチンを加水分解する。
【0004】
これらのリゾチームの活性測定は、Micrococcus lysodeikticusの細胞壁を基質として用いる比濁法によって行われている。しかしながら、基質である乾燥菌体の品質が一定ではないことや、活性測定時の反応液のイオン強度及び水素イオン濃度(つまりpH)に測定値が大きく影響を受ける等の理由から、上述の比濁法では活性測定値にばらつきを生じやすい。
【0005】
特許文献1は、p-ニトロフェノール基(以降、pNPと記載することがある)をキチンオリゴ糖の還元末端に結合した糖誘導体をリゾチームの基質とし、触媒作用によって遊離した発色団を測定する方法を開示している。
【0006】
特許文献2は、4-メチルウンベリフェロン基(以降、4MUと記載することがある)を有する化合物をリゾチームの基質とし、リゾチーム力価測定を行うことを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭62-278999号公報
特開昭58-015996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示される方法では、基質の水に対する溶解度が低いことや、発色団(つまりpNP)と尿等の検体サンプルとの発色波長とが近似していることから、リゾチームの活性測定感度が低い。また、特許文献2に開示される方法では、4MUがpNPと同様に水に対する溶解度が低いため活性測定感度が低く、さらにリゾチームの活性測定に蛍光光度計を用いる必要があるため汎用性に欠ける。
【0009】
以上に鑑み、本発明は、水に対する溶解度が高く、リゾチームの活性測定感度の高い基質である化合物、リゾチームの酵素活性の測定方法及び化合物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の態様を包含する。
[1]2~5分子のN-アセチルグルコサミンからなるキチンオリゴ糖と、2分子のグルコースからなる二糖が結合している構造を含む、化合物。
[2]前記二糖が、トレハロース、コージビオース、ソホロース、ニゲロース、ラミナリビオース、マルトース、セロビオース、イソマルトース及びゲンチオビオースから選択される1種の二糖である、[1]に記載の化合物。
[3]リゾチームの酵素活性測定用の基質として使用される、[1]又は[2]に記載の化合物。
[4]リゾチームを含み得る検体と、[1]又は[2]に記載の化合物と、を混合し、前記化合物をリゾチームによって分解させ、遊離した前記二糖を生成させる工程を含む、リゾチームの酵素活性の測定方法。
[5]前記二糖を生成させる工程において、生成された前記二糖をグルコシダーゼと接触させ、前記二糖を2分子のグルコースへ分解する、[4]に記載のリゾチームの酵素活性の測定方法。
[6]前記二糖を生成させる工程によって生成された前記グルコースを定量する工程をさらに有する、[5]に記載のリゾチームの酵素活性の測定方法。
[7]キチンオリゴ糖と前記二糖との混合物にリゾチームを添加することと、得られた反応物を精製し[1]又は[2]に記載の化合物を得ることを含む、化合物の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
国立大学法人福島大学
ニオブ94の分析方法及びニオブ94の分析システム
21日前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体
2か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体の製造方法
2か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン製造装置
22日前
金剛化学株式会社
ボルチオキセチンの製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
1か月前
artience株式会社
四塩基酸無水物の製造方法
今日
四国化成工業株式会社
エポキシ化合物およびその利用
1か月前
国立大学法人京都大学
細胞質送達ペプチド
2か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
3日前
四国化成工業株式会社
イソフタル酸化合物およびその利用
1か月前
四国化成工業株式会社
テレフタル酸化合物およびその利用
1か月前
株式会社トクヤマ
サフィナミド若しくはその塩の製造方法
今日
旭化成株式会社
トリオキサンの製造方法
3日前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
2か月前
ダイキン工業株式会社
SF5含有シラン化合物
2か月前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
2か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
16日前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
株式会社カネカ
プロピレンオキサイド(PO)製造システム
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の保存溶液
今日
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
旭化成株式会社
ホルムアルデヒドの製造方法
1か月前
JFEスチール株式会社
メタノール合成方法
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
7日前
株式会社トクヤマ
精製第4級アンモニウム化合物水溶液の製造方法
2か月前
住友ベークライト株式会社
フェノールの製造方法
28日前
出光興産株式会社
プロピレンの製造方法
1か月前
旭化成株式会社
軽質オレフィンの製造方法
1か月前
日産化学株式会社
新規な縮合ヘテロ環アミド化合物及び有害生物防除剤
1か月前
花王株式会社
新規アルデヒド化合物
1か月前
日華化学株式会社
ビナフトール系化合物を含む組成物
1日前
続きを見る
他の特許を見る