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公開番号2025074686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185678
出願日2023-10-30
発明の名称酢酸産生菌活性装置
出願人東京電力ホールディングス株式会社,国立大学法人長岡技術科学大学
代理人個人,個人
主分類C02F 3/30 20230101AFI20250507BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】酢酸を生成するための資源として有機性排水を有効活用することが可能な酢酸産生菌活性装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる酢酸産生菌活性装置(活性装置100)の構成は、有機性排水である流体を貯留する処理タンク110と、処理タンク110内に収容され嫌気性微生物を担持する担体130と、処理タンク110の下部に貯留された処理水を汲み上げて処理タンク110に循環させる浄水ポンプ140と、処理タンク110に水素を供給する水素供給手段160と、処理水を処理タンク110内に散水するノズル120と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機性排水である流体を貯留する処理タンクと、
前記処理タンク内に収容され嫌気性微生物を担持する担体と、
前記処理タンクの下部に貯留された処理水を汲み上げて該処理タンクに循環させる浄水ポンプと、
前記処理タンクに水素を供給する水素供給手段と、
前記処理水を前記処理タンク内に散水するノズルと、
を備えたことを特徴とする酢酸産生菌活性装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記浄水ポンプの経路に配置されるエジェクタを備え、
前記水素供給手段は、前記エジェクタを介して前記処理タンクに接続されていて、
前記エジェクタは、前記水素供給手段から供給される水素を微細気泡化して前記処理水に混合し、
前記ノズルは、前記エジェクタの下流側と連通していて、前記水素が混合された処理水を前記処理タンク内に散水することを特徴とする請求項1に記載の酢酸産生菌活性装置。
【請求項3】
前記水素供給手段は、
太陽光によって電気を発電するソーラーパネルと、
水の電気分解槽とを備え、
前記水素は、前記ソーラーパネルが発電した電力によって水を電気分解して生成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の酢酸産生菌活性装置。
【請求項4】
前記処理タンクに二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の酢酸産生菌活性装置。
【請求項5】
前記浄水ポンプの経路に配置されるエジェクタを備え、
前記二酸化炭素供給手段は、前記エジェクタを介して前記処理タンクに接続されていて、
前記エジェクタは、前記二酸化炭素供給手段から供給される二酸化炭素を微細気泡化して前記処理水に混合し、
前記ノズルは、前記エジェクタの下流側と連通していて、前記二酸化炭素が混合された処理水を前記処理タンク内に散水することを特徴とする請求項4に記載の酢酸産生菌活性装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、酢酸産生菌を活性化して酢酸を生成する酢酸産生菌活性装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、嫌気性微生物を用いて酢酸を製造する酢酸製造方法が知られている。例えば特許文献1には、「(1)加熱した炭化水素化合物を酸素および水蒸気と接触させて水素および二酸化炭素を含むガスを生成する工程、(2)(1)で生成した水素と二酸化炭素を酢酸生産能を有する嫌気性微生物と酢酸の生産に適した条件下で接触させる工程、および(3)工程(2)の嫌気性微生物が生産した酢酸を回収する工程」を含む酢酸生産能を有する嫌気性微生物による酢酸の製造方法が開示されている。
【0003】
また特許文献2には、「(1)最適比増殖速度を示す培養温度より8から12℃低い温度で該嫌気性微生物を、気体状である炭素化合物の存在下で培養する工程、及び(2)工程(1)の嫌気性微生物が生産した酢酸を回収する工程」を含む酢酸生産能を有する嫌気性微生物による酢酸の製造方法が開示されている。特許文献2では、工程(1)において気体状である炭素化合物及び/又は水素を含む混合ガスの存在下で培養を行うことや、気体状である炭素化合物が一酸化炭素又は二酸化炭素から選ばれる化合物であることも開示されている。
【0004】
特許文献1や特許文献2の酢酸生産能を有する嫌気性微生物による酢酸の製造方法によれば、「嫌気性微生物代謝を利用した酢酸の工業的な製造技術が提供され、工業原料としての酢酸の需要に応えることができる」としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-036149号公報
特開2011-223888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方で、近年、有機性排水を、単に汚水として処理するのではなく資源として有効活用する方法について検討が行われている。そこで発明者らは、有機性排水を酢酸産生菌の培養液として酢酸を製造することができれば、有機性排水の有効活用が図れるのではないかと考えた。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、酢酸を生成するための資源として有機性排水を有効活用することが可能な酢酸産生菌活性装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明にかかる酢酸産生菌活性装置の代表的な構成は、有機性排水である流体を貯留する処理タンクと、処理タンク内に収容され嫌気性微生物を担持する担体と、処理タンクの下部に貯留された処理水を汲み上げて処理タンクに循環させる浄水ポンプと、処理タンクに水素を供給する水素供給手段と、処理水を処理タンク内に散水するノズルと、を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記酢酸産生菌活性装置は、浄水ポンプの経路に配置されるエジェクタを備え、水素供給手段は、エジェクタを介して処理タンクに接続されていて、エジェクタは、水素供給手段から供給される水素を微細気泡化して処理水に混合し、ノズルは、エジェクタの下流側と連通していて、水素が混合された処理水を処理タンク内に散水するとよい。
【0010】
上記水素供給手段は、太陽光によって電気を発電するソーラーパネルと、水の電気分解槽とを備え、水素は、ソーラーパネルが発電した電力によって水を電気分解して生成されるとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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