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公開番号2025083694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197223
出願日2023-11-21
発明の名称水処理装置の運転方法および水処理装置
出願人株式会社クボタ
代理人個人
主分類C02F 3/12 20230101AFI20250526BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】オペレータによる運転負荷の低減を図りつつ、省エネルギーに資する水処理装置の運転方法を提供する。
【解決手段】少なくとも膜分離装置が浸漬設置された好気槽を含む生物処理槽を備えた水処理装置の運転方法であって、汚泥引抜量Qwasが、汚泥引抜量Qwas=原水流入量Qraw×Kとなるように引抜係数K(K<1)を制御因子に設定して、前記膜分離装置からのろ過量Qtrtが、ろ過量Qtrt=原水流入量Qraw×(1-K)となるように前記膜分離装置を運転し、前記生物処理槽に備えた溢流経路から余剰汚泥を自然溢流させることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも膜分離装置が浸漬設置された好気槽を含む生物処理槽を備えた水処理装置の運転方法であって、
汚泥引抜量Qwasが、
汚泥引抜量Qwas=原水流入量Qraw×K
となるように引抜係数K(K<1)を制御因子に設定して、
前記膜分離装置からのろ過量Qtrtが、
ろ過量Qtrt=原水流入量Qraw×(1-K)
となるように前記膜分離装置を運転し、
前記生物処理槽に備えた溢流経路から余剰汚泥を自然溢流させることを特徴とする水処理装置の運転方法。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
所定時間間隔で計測される原水流入量Qrawに基づいて、前記ろ過量Qtrtを前記所定時間間隔で更新設定することを特徴とする請求項1記載の水処理装置の運転方法。
【請求項3】
定期または不定期に前記生物処理槽のMLSSを計測して、計測したMLSSに基づいて前記引抜係数Kを増減調節することを特徴とする請求項2記載の水処理装置の運転方法。
【請求項4】
前記生物処理槽の水位を計測して、計測した水位が所定の許容範囲から逸脱すると、前記引抜係数Kを増減調節することを特徴とする請求項3記載の水処理装置の運転方法。
【請求項5】
前記生物処理槽の水位を計測して、計測した水位が所定の許容範囲から逸脱すると、報知機構を介して異常状態を報知することを特徴とする請求項3または4記載の水処理装置の運転方法。
【請求項6】
少なくとも膜分離装置が浸漬設置された好気槽を含む生物処理槽と、
汚泥引抜量Qwasが、
汚泥引抜量Qwas=原水流入量Qraw×K
となるように引抜係数K(K<1)を制御因子に設定して、
前記膜分離装置からのろ過量Qtrtが、
ろ過量Qtrt=原水流入量Qraw×(1-K)
となるように前記膜分離装置を運転し、
前記生物処理槽に備えた溢流経路から余剰汚泥を自然溢流させる制御装置と、
を備えていることを特徴とする水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理装置の運転方法および水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
図5に示すように、原水である有機性排水などの被処理水を浄化処理するべく、膜分離活性汚泥法(Membrane Bio Reactor)を採用した水処理装置1は、少なくとも無酸素槽2と、膜分離装置4が浸漬設置された好気槽3と、を含む生物処理槽8と、前記好気槽3から前記無酸素槽2に汚泥を循環させる汚泥循環路7と、を備えている。
【0003】
無酸素槽2に流入した原水は、撹拌機構2aにより槽内の活性汚泥と混合された後に好気槽3に流下する。好気槽3では、補助散気装置6による好気性環境下で好気性微生物により有機物が酸化分解されるとともにアンモニア成分が硝化処理され、浄化された被処理水の一部が膜分離装置4を介して処理水として引き抜かれる。好気槽3の被処理水は汚泥とともに汚泥ポンプP1および汚泥循環路7を介して無酸素槽2に循環搬送され、無酸素槽2では、嫌気性環境下で嫌気性微生物により脱窒処理される。
【0004】
上述した膜分離活性汚泥法では、生物処理系内に存在する微生物量や循環する活性汚泥粘度を、目標とする管理値の範囲内に収まるように運転操作する必要がある。その際に管理指標となるのがMLSS(Mixed Liquor Suspended Solids)濃度である。系内のMLSS濃度は流入する原水に含まれるSSや微生物増殖に依存して増加していくことになるため、連続的または断続的に適切な量を系外に引き抜く必要がある。そのため、汚泥循環路7に引抜バルブ10を備えた汚泥引抜管11を分岐接続している。
【0005】
MLSS濃度の増加量を正確に予測することは困難であるため、オペレータは系内のMLSS濃度を計測して監視しながら、管理値の範囲内に維持し続けるために、属人的なノウハウに従って汚泥引抜量を決定して引き抜きを実行している。概ね汚泥引抜量は原水流入量に対して何%という目安を設けて管理されていることが多い。
【0006】
特許文献1および特許文献2には、このような余剰汚泥の引抜きに関する従来技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-194482号公報
特開2013-176710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、膜分離活性汚泥法を採用した水処理装置では、上述した汚泥引抜処理とは別に、オペレータが系内の水位を監視しながら、原水の流入量に応じて膜分離装置によるろ過量を調節する運転管理を行っている。
【0009】
つまり、オペレータは、流入する原水量を監視して、膜分離装置を介した処理水の引抜き量の調整操作と、汚泥引抜管を介した余剰汚泥の引抜き量の調整操作の双方の操作を其々独立して行なうという煩雑な運転操作が要求されていた。
【0010】
また、処理水の引抜きや余剰汚泥の引抜きのために駆動するポンプに要する電力消費量が嵩み、省エネルギーの観点でも脱炭素社会に受け入れられる運転方法が求められていた。
(【0011】以降は省略されています)

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