TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025073426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184204
出願日2023-10-26
発明の名称含硫黄化合物の吸着フィルター、飲料の製造方法および清酒の製造方法
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人,個人
主分類B01J 20/02 20060101AFI20250502BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】液体の色味が損なわれることを抑制しつつ、液体中の含硫黄化合物を除去することが可能な技術を提供する。
【解決手段】含硫黄化合物の吸着フィルターは、層状複水酸化物を含み、液体に含まれる含硫黄化合物を吸着する、ことを特徴とする。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
含硫黄化合物の吸着フィルターであって、
層状複水酸化物を含み、
液体に含まれる前記含硫黄化合物を吸着する、
ことを特徴とする、含硫黄化合物の吸着フィルター。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
請求項1に記載の含硫黄化合物の吸着フィルターにおいて、
前記液体が、飲料である、
ことを特徴とする、含硫黄化合物の吸着フィルター。
【請求項3】
請求項2に記載の含硫黄化合物の吸着フィルターにおいて、
前記飲料が、清酒である、
ことを特徴とする、含硫黄化合物の吸着フィルター。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の含硫黄化合物の吸着フィルターにおいて、
前記層状複水酸化物は、2価金属イオンとしてZn
2+
を少なくとも含み、かつ、3価金属イオンとしてAl
3+
を少なくとも含む、
ことを特徴とする、含硫黄化合物の吸着フィルター。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の含硫黄化合物の吸着フィルターにおいて、
前記含硫黄化合物が、ジメチルトリスルフィドと、ジメチルジスルフィドと、硫化水素とからなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、
ことを特徴とする、含硫黄化合物の吸着フィルター。
【請求項6】
飲料の製造方法であって、
層状複水酸化物を含む吸着フィルターを飲料と接触させる工程を含み、
前記工程により、飲料に含まれる含硫黄化合物が前記吸着フィルターに吸着される、
ことを特徴とする、飲料の製造方法。
【請求項7】
清酒の製造方法であって、
層状複水酸化物を含む吸着フィルターを清酒と接触させる工程を含み、
前記工程により、清酒に含まれる含硫黄化合物が前記吸着フィルターに吸着される、
ことを特徴とする、清酒の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、含硫黄化合物の吸着フィルターに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
様々な液体において、その液体が本来有さず好ましくない臭いであるオフフレーバーが問題となることがある。オフフレーバーの原因物質の一つである含硫黄化合物は、閾値が低いため、特に問題となりやすい。例えば、清酒では、長期間高温で保管すること等により、ジメチルトリスルフィド等の含硫黄化合物によるオフフレーバーが発生する。このような含硫黄化合物を除去するための方法としては、液体中に活性炭を分散させて不要物を吸着させた後に、活性炭を濾過する方法が挙げられる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-317024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法によれば、含硫黄化合物を活性炭に吸着させる際に、含硫黄化合物のみならず、清酒の色味成分まで吸着されて除去されてしまうという課題があることを、本願発明者らは見出した。このような課題は、清酒に限らず、他の飲料および飲料以外の液体においても、共通する課題である。したがって、液体の色味や味等に関わる成分が損なわれることを抑制しつつ、液体中の含硫黄化合物を除去することが可能な技術が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することができる。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、含硫黄化合物の吸着フィルターが提供される。この含硫黄化合物の吸着フィルターは、層状複水酸化物を含み、液体に含まれる前記含硫黄化合物を吸着する、ことを特徴とする。この形態の含硫黄化合物の吸着フィルターによれば、層状複水酸化物に含硫黄化合物を吸着させるので、液体の色味や味等に関わる成分が損なわれることを抑制しつつ、液体中の含硫黄化合物を吸着して除去することができる。
【0007】
(2)上記(1)に記載の含硫黄化合物の吸着フィルターにおいて、前記液体が、飲料であってもよい。この形態の含硫黄化合物の吸着フィルターによれば、飲料の色味や味等に関わる成分が損なわれることを抑制しつつ、飲料中の含硫黄化合物を吸着することができる。
【0008】
(3)上記(2)に記載の含硫黄化合物の吸着フィルターにおいて、前記飲料が、清酒であってもよい。この形態の含硫黄化合物の吸着フィルターによれば、清酒の色味や味等に関わる成分が損なわれることを抑制しつつ、清酒中の含硫黄化合物を吸着することができる。
【0009】
(4)上記(1)から上記(3)までのいずれか一項に記載の含硫黄化合物の吸着フィルターにおいて、前記層状複水酸化物が、2価金属イオンとしてZn
2+
を少なくとも含み、かつ、3価金属イオンとしてAl
3+
を少なくとも含んでいてもよい。この形態の含硫黄化合物の吸着フィルターによれば、含硫黄化合物をより効率的に吸着することができる。
【0010】
(5)上記(1)から上記(4)までのいずれか一項に記載の含硫黄化合物の吸着フィルターにおいて、前記含硫黄化合物が、ジメチルトリスルフィドと、ジメチルジスルフィドと、硫化水素とからなる群より選ばれる少なくとも一種を含んでいてもよい。この形態の含硫黄化合物の吸着フィルターによれば、閾値の低い含硫黄化合物を吸着して除去できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本特殊陶業株式会社
保持装置
14日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
8日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
7日前
日本特殊陶業株式会社
電極埋設部材
7日前
日本特殊陶業株式会社
メタン低減装置
3日前
日本特殊陶業株式会社
超音波発生装置
1日前
日本特殊陶業株式会社
スパークプラグ
2日前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
16日前
日本特殊陶業株式会社
電解セル及び電解装置
今日
日本特殊陶業株式会社
電解セル及び電解装置
今日
日本特殊陶業株式会社
電解セル及び電解装置
今日
日本特殊陶業株式会社
電解セル及び電解装置
今日
日本特殊陶業株式会社
センサ素子及びガスセンサ
4日前
日本特殊陶業株式会社
電解モジュール及び電解装置
今日
日本特殊陶業株式会社
電解モジュール及び電解装置
今日
日本特殊陶業株式会社
電解モジュール及び電解装置
今日
日本特殊陶業株式会社
電解モジュール及び電解装置
今日
日本特殊陶業株式会社
誘電体組成物、誘電体素子、及び積層電子部品
18日前
日本特殊陶業株式会社
電気化学セル、セルスタック、ホットモジュール及び水素製造装置
15日前
日本特殊陶業株式会社
含硫黄化合物の吸着フィルター、飲料の製造方法および清酒の製造方法
3日前
日本特殊陶業株式会社
セパレータ付きセル、セルスタック、ホットモジュール及び水素製造装置
1日前
日本特殊陶業株式会社
電気化学単セル、セルスタック、ホットモジュール、水素製造装置、及び、電気化学単セルの製造方法
23日前
個人
撹拌羽根
21日前
東レ株式会社
吸着材料
1か月前
東レ株式会社
複合半透膜
1日前
東ソー株式会社
ケトン捕捉剤
7日前
ホーコス株式会社
微粒子捕集装置
18日前
東レ株式会社
濾過方法
14日前
株式会社ナノバブル研究所
製造物
1か月前
株式会社石垣
ろ材層の圧密状態制御方法
23日前
株式会社石垣
ろ材層の圧密状態制御方法
23日前
株式会社石垣
ろ材層の圧密状態判別方法
23日前
日本化薬株式会社
プロピレン製造用触媒
22日前
協和機電工業株式会社
正浸透膜モジュール
23日前
ワシノ機器株式会社
複式ストレーナ
15日前
キヤノン電子株式会社
二酸化炭素回収装置
1か月前
続きを見る