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公開番号2025072894
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183349
出願日2023-10-25
発明の名称ゴム組成物及びタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C08L 21/00 20060101AFI20250501BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ウェットグリップ性能を改善できるゴム組成物及びタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分Aと、加硫ゴム粒子とを含有し、前記ゴム成分Aで構成されたマトリクス中に、前記加硫ゴム粒子で構成されたドメインが存在し、前記ドメインの平均径が50μm以上であり、下記式を満たすゴム組成物。
乾燥時のドメインの硬さ(kgf/mm2)/乾燥時のマトリクスの硬さ(kgf/mm2)≧1.1
水湿潤時のドメインの硬さ(kgf/mm2)/水湿潤時のマトリクスの硬さ(kgf/mm2)≦0.98
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
ゴム成分Aと、加硫ゴム粒子とを含有し、
前記ゴム成分Aで構成されたマトリクス中に、前記加硫ゴム粒子で構成されたドメインが存在し、
前記ドメインの平均径が50μm以上であり、
下記式を満たすゴム組成物。
乾燥時のドメインの硬さ(kgf/mm

)/乾燥時のマトリクスの硬さ(kgf/mm

)≧1.1
水湿潤時のドメインの硬さ(kgf/mm

)/水湿潤時のマトリクスの硬さ(kgf/mm

)≦0.98
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記マトリクス中にシリカAを含有し、
前記加硫ゴム粒子の含有量/前記シリカAの含有量が1.2以下である請求項1記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記加硫ゴム粒子が、ゴム成分Bを含有し、
前記ゴム成分Bが、極性官能基を有するジエン系ゴムを含む請求項1又は2記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記加硫ゴム粒子が、シリカBを含有し、
前記加硫ゴム粒子における前記シリカBの含有量が5質量%以上である請求項1又は2記載のゴム組成物。
【請求項5】
下記式を満たす請求項1又は2記載のゴム組成物。
水湿潤時のドメインの硬さ(kgf/mm

)/水湿潤時のマトリクスの硬さ(kgf/mm

)≦0.90
【請求項6】
乾燥時と水湿潤時に可逆的な物性変化が可能である請求項1又は2記載のゴム組成物。
【請求項7】
請求項1又は2記載のゴム組成物からなる部材をトレッドに用いたタイヤ。
【請求項8】
前記部材のタイヤ半径方向断面の赤道面上における厚さGが10mm以下である請求項7記載のタイヤ。
【請求項9】
前記部材のタイヤ半径方向断面の赤道面上における厚さG(mm)×水湿潤時のドメインの硬さ(kgf/mm

)/水湿潤時のマトリクスの硬さ(kgf/mm

)が9以下である請求項7記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物及びタイヤに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ウェットグリップ性能を改善する手法が種々検討されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、近年では、ウェットグリップ性能の更なる向上が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2013-544936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、ウェットグリップ性能を改善できるゴム組成物及びタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ゴム成分Aと、加硫ゴム粒子とを含有し、前記ゴム成分Aで構成されたマトリクス中に、前記加硫ゴム粒子で構成されたドメインが存在し、前記ドメインの平均径が50μm以上であり、下記式を満たすゴム組成物に関する。
乾燥時のドメインの硬さ(kgf/mm

)/乾燥時のマトリクスの硬さ(kgf/mm

)≧1.1
水湿潤時のドメインの硬さ(kgf/mm

)/水湿潤時のマトリクスの硬さ(kgf/mm

)≦0.98
【発明の効果】
【0006】
本発明は、ゴム成分Aと、加硫ゴム粒子とを含有し、前記ゴム成分Aで構成されたマトリクス中に、前記加硫ゴム粒子で構成されたドメインが存在し、前記ドメインの平均径が50μm以上であり、前記式を満たすゴム組成物であるので、ウェットグリップ性能を改善できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本実施形態は、ゴム成分Aと、加硫ゴム粒子とを含有し、前記ゴム成分Aで構成されたマトリクス中に、前記加硫ゴム粒子で構成されたドメインが存在し、前記ドメインの平均径が50μmであり、下記式を満たすゴム組成物である。
乾燥時のドメインの硬さ(kgf/mm

)/乾燥時のマトリクスの硬さ(kgf/mm

)≧1.1
水湿潤時のドメインの硬さ(kgf/mm

)/水湿潤時のマトリクスの硬さ(kgf/mm

)≦0.98
【0008】
本実施形態のゴム組成物で前述の効果が得られる理由は、以下のように推察される。
ドメインの平均径が上記範囲であることで、ウェットグリップ性能に寄与する周波数領域におけるエネルギーロスが発現しやすくなる。
また、乾燥時のドメインの硬さ及びマトリクスの硬さが上記式を満たすことで、乾燥時はドメイン由来のエネルギーロスが発生しにくく、水湿潤時のドメインの硬さ及びマトリクスの硬さが上記式を満たすことで、水湿潤時はドメイン由来のエネルギーロスが発生しやすくなる。
これらの作用により、ウェットグリップ性能が顕著に改善されると考えられる。
【0009】
本実施形態のゴム組成物では、ゴム成分Aで構成されたマトリクス中に、加硫ゴム粒子で構成されたドメインが存在する、すなわち、ゴム成分Aが海、加硫ゴム粒子が島の海島構造が形成されている。マトリクスは、ゴム成分Aとともに、加硫ゴム粒子以外の成分(例えば、シリカA)を含有することが好ましい。
なお、上記状態のゴム組成物は、ゴム成分A及び加硫ゴム粒子を通常の条件で混練することで形成される。上記状態であることは、オスミウム染色した試料を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した際の色の濃淡から確認できる。
【0010】
ドメインの平均径は、50μm以上であればよいが、好ましくは80μm以上、更に好ましくは95μm以上であり、また、好ましくは600μm以下、より好ましくは500μm以下、更に好ましくは300μm以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
なお、ドメインの平均径は、後述の実施例の方法により測定される。
(【0011】以降は省略されています)

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