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公開番号2025072628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2025021841,2022576455
出願日2025-02-13,2021-03-04
発明の名称段間増幅を行う集積アンテナアレイ及びビームフォーマICチップ
出願人ヴィアサット,インコーポレイテッド,ViaSat,Inc.
代理人弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類H01Q 23/00 20060101AFI20250430BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】分散型ビームフォーマ集積回路(IC)チップと一体化されたアンテナアレイを提供する。
【解決手段】アンテナ装置10において、第1の構成層は、アンテナアレイを形成する複数のアンテナ素子22_1~22_16を有する。第2の構成層は、アンテナ素子に接続された複数のRFICの各RFICが、アンテナ素子のうちの1つ以上と通信する信号を調整するためのアクティブビーム形成回路と、ビーム形成ネットワーク(BFN)50の第1の段40aの一部と、を含む複数のRFIC32と、各々がRFICの外部に配置されたBFNの追加の段及び更なる段40c~40eと、を含む。RFICのうちの少なくともいくつかは、BFNの追加の段と更なる段との間に接続されたレベル2増幅器(中間増幅器)37を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
アンテナ装置(10、10’)であって、
アンテナアレイ(24)を形成する複数のアンテナ素子(22)を備える第1の構成層(20)と、
第2の構成層(30)であって、
前記アンテナ素子に接続された複数の無線周波数集積回路チップ(RFIC)(32)であって、各RFICが、前記アンテナ素子のうちの1つ以上と通信される信号を調整するためのアクティブビーム形成回路(22)、及びビーム形成ネットワーク(BFN)(50)の第1の結合/分割段(40a)の一部(40a3、40a4)を備える、複数の無線周波数集積回路チップ(RFIC)(32)と、
各々が前記RFICの外部に配置された、前記BFNの少なくとも追加の結合/分割段(40d)及び更なる結合/分割段(40e、4f)と、を備える第2の構成層(30)と、を備え、
前記RFICのうちの少なくともいくつかは、前記BFNの前記追加の結合/分割段と前記更なる結合/分割段との間に接続された中間増幅器(37)を含む、アンテナ装置(10、10’)。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
RFICの前記アクティブビーム形成回路は、少なくとも1つのフロントエンド増幅器(76)を備え、
前記少なくとも1つのフロントエンド増幅器は、少なくとも1つのアンテナ素子による送信のために信号を増幅するための送信増幅器、及び少なくとも1つのアンテナ素子によって受信された信号を増幅するための受信増幅器のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のアンテナ装置(10、10’)。
【請求項3】
前記アクティブビーム形成回路は、ビームをステアリングするための少なくとも1つの位相シフタ(73)を備える、請求項1に記載のアンテナ装置(10、10’)。
【請求項4】
前記複数のRFICは同一平面に配置されており、前記BFNの前記追加の結合/分割段及び前記更なる結合/分割段は、前記RFICの間に同一平面で位置する少なくとも1つの誘電体基板(34)上に配置されており、前記BFNの前記追加の結合/分割段及び前記更なる結合/分割段は、前記RFICの接続点にワイヤボンディングされている、請求項1に記載のアンテナ装置(10)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの誘電体基板(34)は、アルミナの複数のセクションを含む、請求項4に記載のアンテナ装置(10、10’)。
【請求項6】
前記第1の構成層(20)はアンテナ基板を備え、前記アンテナ基板は、前記アンテナ素子とインターフェース接続する前面と、接地面(47)が形成された背面(27)と、前記アンテナ基板(25)を貫通して形成された、前記アンテナ素子を前記RFICに接続する複数のビアとを有し、
前記RFICは前記アンテナ基板の前記背面に面する、請求項1に記載のアンテナ装置(10、10’)。
【請求項7】
前記RFICは、前記アンテナ基板の前記背面(27)に取り付けられている、請求項6に記載のアンテナ装置(10、10’)。
【請求項8】
前記第1の構成層(20)は、前記アンテナ装置の上段に配置されており、前記複数のRFICは、前記アンテナ装置の下段に同一平面で配置されており、
前記第2の構成層は、前記複数のRFICと前記アンテナ素子との間に多層プリント回路基板(PCB)(60)を備え、前記アンテナ基板は、前記多層PCBの1つの層であり、前記多層PCBは、前記BFNの前記追加の結合/分割段及び前記更なる結合/分割段を備える、請求項6に記載のアンテナ装置(10’)。
【請求項9】
前記多層PCBは、前記アンテナ基板に隣接する上部誘電体層と、前記RFICに隣接する下部誘電体層と、前記BFNの前記追加の結合/分割段及び前記更なる結合/分割段を形成するために前記上部誘電体層と前記下部誘電体層との間にパターン化金属層とを含み、前記多層PCBの前記追加の結合/分割段及び前記更なる結合/分割段の各々は、前記下部誘電体層を貫通して形成されたそれぞれのビアを介して前記RFICの接続点に接続されている、請求項8に記載のアンテナ装置(10’)。
【請求項10】
合計M個の中間増幅器が、合計M個の前記RFIC内に含まれており、
前記中間増幅器のうちのK<M個が、前記追加の結合/分割段と前記更なる結合/分割段との間に接続されている、請求項1に記載のアンテナ装置(10、10’)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本特許出願は、「Integrated Antenna Array and Beamformer IC Chips with Inter-Stage Amplification」と題する、2020年6月11日に出願された米国特許仮出願第63/038,091号に対する優先権の利益を主張し、当該特許仮出願の全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,600 文字)【0002】
(発明の分野)
本開示は、一般的に、分散型ビームフォーマ集積回路(IC)チップと一体化されたアンテナアレイに関する。
【背景技術】
【0003】
アンテナアレイは現在、航空機、衛星、車両、一般的な陸上通信用の基地局などで、マイクロ波及びミリ波周波数の様々な用途に使用されている。このようなアンテナアレイは、典型的には、ビームをステアリングするためのフェーズドアレイを形成するために、位相シフトビーム形成回路を用いて駆動されるマイクロストリップ放射素子を含む。アンテナアレイ及びビーム形成回路を含むアンテナシステム全体が、必要な性能メトリックを満たす一方で、低プロファイルの最小空間しか占有しないことが望ましい。商業的環境では、アンテナアレイ/フェーズドアレイには低コスト設計が望ましい。低コストのフェーズドアレイは、無人航空機(UAV)、小型有人航空機、例えば地域及びビジネス航空機、自動運転車両、及び船舶などの市場で大いに求められている。
【0004】
埋め込みアンテナアレイは、コンパクトな構造で無線周波数(RF)集積回路チップ(RFIC)(「ビームフォーマIC」(BFIC)と呼ばれることもある)と一体化されたアンテナ素子により構成されたアンテナアレイとして定義することができことができる。埋め込みアレイは、アンテナ素子が外部に面する構成層内に配置され、アンテナ素子層の背後にある、近接する平行の構成層内の有効アンテナ開口にわたってRFIC(無線周波数集積回路チップ)が分散されたサンドイッチ型構成を有することができる。RFICは、送信用のRF電力増幅器(PA)、及び/又は受信用の低ノイズ増幅器(LNA)、及び/又はビームをステアリングするための位相シフタを含むことができる。PA(電力増幅器)/LNA(低ノイズ増幅器)をこのように分散することによって、送信時のより高い効率及び/又は受信時の改善されたノイズ性能が達成可能である。アンテナアレイの信頼性も向上させることができ、これは、増幅器のうちの少数が誤動作したとしても、全体的なアンテナ性能が依然として許容可能だからである。RFICは、典型的には、フィルタ、インピーダンス整合素子、RFカプラ、送信/受信(T/R)スイッチ及び制御線などの他のビーム形成回路を含む。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一態様では、アンテナ装置は、アンテナアレイを形成する複数のアンテナ素子を有する第1の構成層を含む。第2の構成層は、(i)アンテナ素子に接続された複数のRFICであって、各RFICが、アンテナ素子のうちの1つ以上と通信される信号を調整するためのアクティブビーム形成回路、及びビーム形成ネットワーク(BFN)の第1の段の一部を含む、複数のRFICと、(ii)各々がRFICの外部に配置された、BFNの追加の段及び更なる段と、を含む。RFICのうちの少なくともいくつかは、BFNの追加の段と更なる段との間に接続された中間増幅器を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
開示された技術の上記及び他の態様及び特徴は、同様の参照符号が同様の素子又は特徴を示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。同じ又は類似の形式の様々な要素は、参照ラベルにアンダースコア/ダッシュ及び同じ/類似の要素の間で区別する第2のラベルを付け足すか(例えば、_1、_2)、又は参照ラベルに第2のラベルを直接付け足すことによって区別され得る。しかしながら、所与の説明が第1の参照ラベルのみを使用する場合、第2のラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同じ/類似の要素のうちのいずれか1つに適用可能である。要素及び特徴は、図面の縮尺に描かれていない場合がある。
一実施形態による、例示的なアンテナ装置の分解斜視図である。
図1のアンテナ装置における構成層のレイアウト例を示す平面図である。
図2の構成に対応するアンテナ装置内の例示的なビーム形成回路の概略図である。
構成層間の例示的な接続構造を示すアンテナ装置の一部の断面図である。
図1のアンテナ装置における構成層の別のレイアウト例を示す平面図である。
一実施形態による、別の例示的なアンテナ装置の分解斜視図である。
図6のアンテナ装置の一部の構成例を示す断面図である。
図7Aの7B-7B線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の説明は、添付の図面を参照して、例示目的のために本明細書に開示される技術の特定の例示的実施形態の包括的な理解を支援するために提供される。本明細書は、技術を理解する当業者を支援するための様々な具体的な詳細を含むが、これらの詳細は単なる例示であると見なされるべきである。簡潔さ及び明瞭さのために、周知の機能及び構造の説明は、当業者が技術を理解することを不明瞭にし得る場合には、周知の機能及び構造の説明を省略することができる。
【0008】
図1は、一実施形態による、例示的なアンテナ装置の分解斜視図である。アンテナ装置10(「アンテナ10」)は、積層構造に配置された第1及び第2の構成層20、30を含む。第1の構成層20は、平面アンテナアレイ24を形成する複数のアンテナ素子22_1~22_Nを含むアンテナ構成層である。アンテナ素子22は、板状のアンテナ基板25の上面に形成されたマイクロ波又はミリ波のパッチアンテナ素子であってもよい。第2の構成層30は、アンテナアレイ24の有効開口にわたって同一平面に配置及び分散された複数のRFIC32_1~32_Mを含むことができるビーム形成構成層であり、各RFIC32は少なくとも1つのアンテナ素子22に接続される。以下に説明する実施形態では、各RFIC32は複数のアンテナ素子22に接続される。ここで、任意のRFIC32は、その中にビーム形成回路が含まれているので「ビームフォーマIC」(BFIC)と互換的に呼ばれることもあることに留意されたい。
【0009】
各RFIC32は、そのそれぞれのアンテナ素子22と通信される1つ以上の信号を調整するために使用されるアクティブビーム形成回路、例えば増幅器及び/又は位相シフタを含むことができる。各RFIC32は、ビーム形成ネットワーク(BFN)の第1の部分を更に含むことができる。BFNは、複数の結合/分割段を有し、BFNの第1の部分は、結合/分割段(以下、単にBFNの「段」)のうちの少なくとも1つである。BFNの第2の部分は、PCBセクション34_1、34_2などのプリント回路基板(PCB)(誘電体基板)上に配置され、BFNの残りの段を含むことができる。したがって、オンチップ及びオフチップでそれぞれ提供されるBFNの第1及び第2の部分は、ハイブリッドビームフォーマを形成する。ハイブリッドビームフォーマは、BFN全体をICだけ又はPCBだけに実装する場合と比較して、より高い性能及びより低いコストを提供することができる。ハイブリッドビームフォーマは、PCB回路に関連して一般的なRFICの使用を可能にすることによって、柔軟性及びより低い開発コストを可能にすることができる。加えて、ハイブリッドビームフォーマは、機械的課題を回避し、ビームフォーマ全体をPCBだけ又はRFICだけに実装することに関連する問題をもたらすことがある。
【0010】
ハイブリッドアプローチに関連して、中間増幅器がRFIC32内に含まれており、BFNの種々異なるPCB段の間に段間増幅を提供する。(本明細書では、中間増幅器又はRFフロントエンド増幅器などの任意の「増幅器」は、単段増幅器又は多段増幅器として構成することができる。したがって、個々のRFIC32は、アンテナ素子に対して直接ルーティングされる素子信号を増幅するための「レベル1」増幅器と、PCB段間の信号を増幅するための「レベル2」増幅器(中間増幅器)との両方を含み得る。更に別のRFIC32は、BFNの更に下流の(異なるPCB段からの/への)信号を増幅するための「レベル3」増幅器を含んでもよい。複数の段間増幅を提供するためのRFIC32の使用は、アンテナ10のために必要とされるRFIC32の総数を低減することができ、それによって、製造コスト及び複雑さを低減することができる。これはまた、専用RFICが最小間隔要件に従って配置されるので、それぞれのレベル1及びレベル2増幅機能のために専用RFICを使用することと比較して、よりコンパクトなビームフォーマをもたらすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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