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公開番号2025070702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181206
出願日2023-10-20
発明の名称車両用空調装置
出願人サンデン株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類B60H 1/22 20060101AFI20250424BHJP(車両一般)
要約【課題】、振動や騒音の発生を回避することができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】制御装置200は、ホットガス暖房モード中に所定の許容範囲を超える振動が発生しているか否かを判定し、所定の許容範囲を超える振動が発生していると判定した場合は、目標暖房能力の成立範囲内で目標吸入圧力を変更する。ホットガス暖房モードには目標暖房能力を達成するための条件が複数存在するので、所定の許容範囲を超える振動が発生したと判断したときの条件の組み合わせと異なる条件の組み合わせでホットガス暖房モードでの運転を行うことにより、目標暖房能力を維持しつつ振動や振動に伴う騒音の発生を回避することができる。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮機、車室内に供給される空気を加熱するヒータコア、減圧装置、車載発熱機器から吸熱した熱媒体の熱を冷媒に吸熱させる低温側熱交換器、及びアキュムレータを冷媒が循環するように構成されており、前記圧縮機を通過した冷媒が前記ヒータコアを迂回して前記圧縮機の吸入側に流入するバイパス経路を含む冷媒回路と、
前記圧縮機を通過した冷媒の一部を前記ヒータコアに流し、残りの冷媒を前記バイパス経路に流すホットガス暖房モードでの制御が可能な制御装置と、を備えた車両用空調装置であって、
前記制御装置は、
前記ホットガス暖房モード中に所定の許容範囲を超える振動が発生しているか否かを判定し、前記所定の許容範囲を超える振動が発生していると判定した場合は、目標暖房能力の成立範囲内で目標吸入圧力を変更する
ことを特徴とする車両用空調装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記制御装置は、
前記目標暖房能力の成立範囲内で前記目標吸入圧力を大きくすることが可能であるときは、前記所定の許容範囲を超える振動が発生していると判定した場合に前記目標暖房能力が成立する範囲内で前記目標吸入圧力を大きくする
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記目標吸入圧力が前記目標暖房能力の成立範囲内で最大であるときは、前記所定の許容範囲を超える振動が発生していると判定した場合に前記目標吸入圧力を小さくする
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
エンジン等の燃焼系の熱源を持たない電動車両(EV:Electric Vehicle)や燃焼系の熱源の熱量が少ない車両用の空調装置としてヒートポンプを用いた空調装置が知られている。しかし、ヒートポンプを用いた空調装置は、外気温が極低温のときは外気吸熱が困難になるため、暖房効率が低下する。このため、例えば、特許文献1には、外気温が極低温のときは、圧縮機を通過した冷媒の一部をヒータコアに流し、残りの冷媒をバイパス経路に流すホットガス暖房モードと称する暖房方式を採用する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/201568号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、振動や騒音の発生を回避することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、圧縮機、車室内に供給される空気を加熱するヒータコア、減圧装置、車載発熱機器から吸熱した熱媒体の熱を冷媒に吸熱させる低温側熱交換器、及びアキュムレータを冷媒が循環するように構成されており、前記圧縮機を通過した冷媒が前記ヒータコアを迂回して前記圧縮機の吸入側に流入するバイパス経路を含む冷媒回路と、前記圧縮機を通過した冷媒の一部を前記ヒータコアに流し、残りの冷媒を前記バイパス経路に流すホットガス暖房モードでの制御が可能な制御装置と、を備えた車両用空調装置であって、前記制御装置は、前記ホットガス暖房モード中に所定の許容範囲を超える振動が発生しているか否かを判定し、前記所定の許容範囲を超える振動が発生していると判定した場合は、目標暖房能力の成立範囲内で目標吸入圧力を変更する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、振動や騒音の発生を回避することができる車両用空調装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、車両用空調装置の構成例の概略を示す図であって、ホットガス暖房を実行するときの車両用空調装置の状態の一例を示す図である。
図2は、車両用空調装置における制御装置のブロック図の一例を示す図である。
図3は、車両用空調装置におけるホットガス暖房モード終了時の処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図4は、車両用空調装置におけるホットガス暖房モード終了時に圧力低減処理を行ったときの各要素の推移を示す説明図である。
図5は、図4の圧縮機の吸入側の圧力が低下する部分の拡大図である。
図6は、車両用空調装置におけるホットガス暖房モード終了時の処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図7は、車両用空調装置におけるホットガス暖房モード終了時に圧力低減処理を行ったときの各要素の推移を示す説明図である。
図8は、車両用空調装置におけるホットガス暖房モード終了時の処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図9は、車両用空調装置におけるホットガス暖房モード終了時の処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図10は、車両用空調装置におけるホットガス暖房モード中の処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
図11は、車両用空調装置におけるホットガス暖房モード中の処理の手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[車両用空調装置の構成]
〈車両用空調装置の概要〉
本実施形態の車両用空調装置は、部品の消耗を抑えることが可能なように構成されている。
また、本実施形態の車両用空調装置は、振動や騒音の発生を回避することが可能なように構成されている。
また、本実施形態の車両用空調装置は、共振などによる振動や騒音の発生を抑制することが可能なように構成されている。
【0009】
図1は、本実施形態に係る車両用空調装置1の構成例の概略を示す説明図である。
【0010】
車両用空調装置1は、冷媒が循環するように構成された冷媒回路10を備える。冷媒には、これに限らないが例えば、ハイドロフルオロオレフィンなどが用いられ得る。また、車両用空調装置1は、例えばクーラント液などの流体の熱媒体が循環するように構成された、バッテリ温調回路40を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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