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公開番号
2025068270
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178054
出願日
2023-10-16
発明の名称
焼結鉱の製造方法
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
C22B
1/20 20060101AFI20250421BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】より簡易な方法で、製造される成品焼結鉱の歩留を改善する。
【解決手段】鉄鉱石、副原料、および凝結材を含む配合原料を焼結機に装入し、装入した配合原料を焼結して焼結ケーキを製造し、焼結ケーキを成品焼結鉱と返鉱とに分級装置で篩分けする焼結鉱の製造方法において、返鉱のFeO濃度を測定する工程と、測定された返鉱のFeO濃度が目標濃度よりも低い閾濃度となった場合に、凝結材の配合量、凝結材の粒度、および凝結材の添加位置のうち少なくとも一つを調整するアクションを実施するアクション実施工程とを有する、焼結鉱の製造方法を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄鉱石、副原料、および凝結材を含む配合原料を焼結機に装入し、
装入した前記配合原料を焼結して焼結ケーキを製造し、
前記焼結ケーキを成品焼結鉱と返鉱とに分級装置で篩分けする焼結鉱の製造方法において、
前記返鉱のFeO濃度を測定する工程と、
測定された前記返鉱のFeO濃度が目標濃度よりも低い閾濃度となった場合に、前記凝結材の配合量、前記凝結材の粒度、および前記凝結材の添加位置のうち少なくとも一つを調整するアクションを実施するアクション実施工程とを有する、焼結鉱の製造方法。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
鉄鉱石、副原料、および凝結材を含む配合原料を焼結機に装入し、
装入した前記配合原料を焼結して焼結ケーキを製造し、
前記焼結ケーキを成品焼結鉱と返鉱とに分級装置で篩分けする焼結鉱の製造方法において、
前記返鉱のFeO濃度を測定する工程と、
前記成品焼結鉱のFeO濃度を測定する工程と、
前記成品焼結鉱のFeO濃度と前記返鉱のFeO濃度との差が初期値よりも低い閾値となった場合に、前記凝結材の配合量、前記凝結材の粒度、および前記凝結材の添加位置のうち少なくとも一つを調整するアクションを実施するアクション実施工程とを有する、焼結鉱の製造方法。
【請求項3】
前記成品焼結鉱の被還元性を測定する工程を有し、
前記アクション実施工程後に前記被還元性が操業基準値より低下した場合に、前記アクション実施工程で実施したアクションとは異なるアクションを実施する、請求項1または請求項2に記載の焼結鉱の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高炉用の焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、高炉製銑の主原料は、焼結鉱である。高炉原料となる焼結鉱(成品焼結鉱)は、一般的に、鉄鉱石を含む焼結鉱製造用の原料(焼結原料)を下方吸引式のドワイトロイド(DL)式焼結機内で焼結した後に、粉砕、篩分け等により所定の粒度に整粒して製造される。
【0003】
従来、焼結鉱の歩留向上のために、焼結鉱の成分変動に応じて、焼結鉱の製造工程における焼結原料の配合比率などを、きめ細やかに管理することが一般的である。
特許文献1には、鉄含有原料、焼結原料および造粒された焼結原料のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定した第1測定工程の結果と、冷却された焼結鉱、成品焼結鉱および返鉱のうち少なくとも1つの成分濃度を連続測定した第2測定工程の結果を用いて凝結材の配合量などを調整する焼結鉱の製造方法が記載されている。焼結鉱製造中における焼結原料の成分濃度の変動、または、焼結反応によって変化する成分濃度の変化分に基づいて、焼結原料の配合量の調整や焼結鉱の製造条件の調整を行う技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-131847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の製造方法は、焼結反応によって変化する成分濃度の変化分を監視対象としている。そのため、第1測定工程において焼結前の焼結原料などの成分濃度を連続測定し、かつ、第2測定工程において焼結鉱などの成分濃度を連続測定する必要があり、制御が煩雑になるという課題があった。
【0006】
本発明は、より簡易な方法で、製造される成品焼結鉱の成品歩留を改善することができる焼結鉱の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]鉄鉱石、副原料、および凝結材を含む配合原料を焼結機に装入し、装入した前記配合原料を焼結して焼結ケーキを製造し、前記焼結ケーキを成品焼結鉱と返鉱とに分級装置で篩分けする焼結鉱の製造方法において、前記返鉱のFeO濃度を測定する工程と、測定された前記返鉱のFeO濃度が目標濃度よりも低い閾濃度となった場合に、前記凝結材の配合量、前記凝結材の粒度、および前記凝結材の添加位置のうち少なくとも一つを調整するアクションを実施するアクション実施工程とを有する、焼結鉱の製造方法。
[2]鉄鉱石、副原料、および凝結材を含む配合原料を焼結機に装入し、装入した前記配合原料を焼結して焼結ケーキを製造し、前記焼結ケーキを成品焼結鉱と返鉱とに分級装置で篩分けする焼結鉱の製造方法において、前記返鉱のFeO濃度を測定する工程と、前記成品焼結鉱のFeO濃度を測定する工程と、前記成品焼結鉱のFeO濃度と前記返鉱のFeO濃度との差が初期値よりも低い閾値となった場合に、前記凝結材の配合量、前記凝結材の粒度、および前記凝結材の添加位置のうち少なくとも一つを調整するアクションを実施するアクション実施工程とを有する、焼結鉱の製造方法。
[3]前記成品焼結鉱の被還元性を測定する工程を有し、前記アクション実施工程後に前記被還元性が操業基準値より低下した場合に、前記アクション実施工程で実施したアクションとは異なるアクションを実施する、[1]または[2]に記載の焼結鉱の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、返鉱のFeO濃度を測定し、測定された返鉱のFeO濃度が目標濃度となるように凝結材の配合量、凝結材の粒度、および凝結材の添加位置のうち少なくとも一つを調整するアクションを実施することによって、焼結時の熱量が上昇し、成品歩留(以下、単に歩留ともいう)を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1の実施形態に係る焼結鉱の製造方法について説明する図である。
造粒機に投入する凝結材の投入位置について説明する図である。
焼結鉱に含まれるFeOと焼結鉱の被還元性(RI)の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1の実施形態>
本実施形態に係る焼結鉱の製造方法は、鉄鉱石、副原料、及び凝結材(炭材)を含む配合原料(焼結原料)を焼結機に装入し、装入した配合原料を焼結して焼結ケーキを製造し、焼結ケーキを成品焼結鉱と返鉱とに分級装置で篩分けし、篩分けした成品焼結鉱を高炉設備に搬送する焼結鉱の製造方法において、返鉱のFeO濃度を指標として凝結材の配合量などを調整するアクションを実施する。以下、図面を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、焼結鉱の製造方法の一例を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)
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