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公開番号2025065752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175173
出願日2023-10-10
発明の名称受胎率推定方法
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人
主分類A01K 29/00 20060101AFI20250415BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】受胎作業による受胎率を求めることができれば、牧場経営に直結する有効な情報である。
【解決手段】乳牛の乳から得られる個体要因と、
前記乳牛が属する母集団の乳量を反映する代表値に対する前記乳牛の乳量を示す乳量要因と、
前記乳牛の受胎作業時の環境要因の、少なくとも1つを説明変数とし、
前記乳牛の受胎の成否を目的変数としたデータ群からロジスティック回帰モデルを用いて偏回帰係数を得る工程と、
前記母集団に属する被推定個体の前記説明変数と、前記偏回帰係数から、前記被推定個体の受胎率を求める工程を有する受胎率推定方法は、受胎率を求めることができ、受胎作業の時期や一度に受胎作業する頭数を決める有用な参考データとなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
乳牛の乳成分から得られる個体要因と、
前記乳牛が属する母集団の乳量を反映する代表値に対する前記乳牛の乳量を示す乳量要因と、
前記乳牛の受胎作業時の環境要因の、少なくとも1つを説明変数とし、
前記乳牛の受胎の成否を目的変数としたデータ群からロジスティック回帰モデルを用いて偏回帰係数を得る工程と、
前記母集団に属する被推定個体の前記説明変数と、前記偏回帰係数から、前記被推定個体の受胎率を求める工程を有する受胎率推定方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記乳量要因は、前記母集団の平均的乳量である基準乳量と前記被推定個体の乳量の比である請求項1に記載された受胎率推定方法。
【請求項3】
前記被推定個体の乳量は、受胎作業時より前の一定期間である参照期間中の乳量の平均値であり、
前記基準乳量は、前記参照期間中における前記母集団の乳量の平均値である請求項2に記載された受胎率推定方法。
【請求項4】
前記被推定個体の乳量は、受胎作業時より前の一定期間である参照期間中の乳量の平均値であり、
前記基準乳量は、
前記被推定乳牛が前記受胎作業を受けるのと類似した気候であって、前記参照期間と同程度の期間長である類似参照期間中の前記母集団の乳量の平均値である請求項2に記載された受胎率推定方法。
【請求項5】
前記被推定個体の乳量は、受胎作業時より前の一定期間である参照期間中の乳量の平均値であり、
前記基準乳量は、
前記母集団中の乳牛個々が受けた前記受胎作業時より前の一定期間である個別参照期間中の乳量の平均値である請求項2に記載された受胎率推定方法。
【請求項6】
前記被推定個体の乳量は、受胎作業時より前の一定期間である参照期間中の乳量の平均値であり、
前記基準乳量は、
前記被推定個体が前記受胎作業を受けるのと類似した気候での前記参照期間と同程度の期間長である類似参照期間中に、
前記母集団中の乳牛個々が受けた前記受胎作業時より前の一定期間である個別参照期間を有する前記乳牛個々の前記個別参照期間中の乳量の平均値である請求項2に記載された受胎率推定方法。
【請求項7】
前記被推定個体の乳量は、受胎作業時より前の一定期間である参照期間中の乳量の平均値であり、
前記基準乳量は、前記母集団に属する乳牛の乳量と分娩後日数の関係を補間する補間式を求める工程と、
前記母集団に属する乳牛の乳量と関係があると考えられる要因パラメータに対応する補間乳量を前記補間式から算出する工程と、
前記要因パラメータを説明変数とし、前記補間乳量を目的変数とした前記分娩後日数毎の回帰式を得る工程と、
前記被推定個体の分娩後日数と一致する前記回帰式から、前記受胎作業を実施する際の前記要因パラメータに対応する推定乳量を求める工程から求められる前記推定乳量を前記基準乳量とする請求項2に記載された受胎率推定方法。
【請求項8】
前記個体要因は、MUNと、P/Nとの少なくとも1つである請求項1乃至7の何れか一の請求項に記載された受胎率推定方法。
【請求項9】
前記環境要因は、THIを含む請求項1乃至7の何れか一の請求項に記載された受胎率推定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乳牛の受胎率を、その乳牛の属する群の特性に関連付けて推定する受胎率推定方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
酪農業にとって、搾乳できる乳牛の数は、牧場経営に大きく影響する。乳牛の搾乳できる期間は、生後約2年で初産をしたのち、3~4回の出産を行う期間とされる。したがって、定常的に乳を生産するには、世代交代させながら、常に一定数の乳牛を確保しておく必要がある。
【0003】
現在の技術では受精卵段階で性別を判定し、乳牛として必要な雌牛を出産させる可能性を高くすることができる。しかし、受胎率は100%とはいえず、受胎作業をしたにも関わらず、妊娠しない場合もある。
【0004】
このような受胎の不成功は、乳牛数の管理において計画不調となる。予め受胎の不成功分を見込んだ受胎作業を行うにしても、どの程度の確率で成功する(若しくは失敗するの)かの目安があれば、牧場経営に有用な情報となる。
【0005】
特許文献1では、共通指標と学習指標とを含む複数の推定指標ごとの学習用実測値を取得する学習用実測値取得部と、複数の推定指標の間の親子関係を示す指標間構造を特定する指標間構造特定部と、複数の推定指標ごとの条件付確率表を生成する条件付確率表生成部と、複数の推定指標ごとの評価用実測値を取得する評価用実測値取得部と、共通指標ごとの評価用実測値に基づく簡易推定値と、共通指標ごとの評価用実測値と学習指標ごとの評価用実測値とに基づく完全推定値と、を算出する評価用推定値算出部と、簡易推定値と完全推定値とに基づいて、条件付確率表を家畜繁殖能力推定モデルとして記憶する記憶部と、を有する複数の推定指標を用いた家畜繁殖能力推定モデル生成装置が開示されている。
【0006】
ここでは、雌牛の繁殖能力とは、雌牛の繁殖器官、すなわち卵巣と子宮とが正しく機能をしていること、あるいは、分娩後の雌牛の卵巣と子宮との機能が回復していることであるとして、その繁殖能力を推定している。そして、繁殖能力が高いと判断された個体に対しては、人口受精の準備や発情行動監視の優先順位を上げ、ホルモン処理といった獣医学的措置が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-91716号公報
特開2023-18569号公報
特開2023-59706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1は、乳牛の獣医学的観点から受胎のしやすさを判断したものと言える。しかし、個体毎に生殖器の測定や、獣医師による判定などが必要となり、手間はかかる。また、乳牛の育成環境や飼料の種類といった後天的な影響については、多くは考慮されていない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る受胎率推定方法は、上記の課題に鑑みて想到されたものであり、簡便に計測可能な個体情報と、個体が属する母集団における乳量と、育成環境の少なくとも1つを考慮した上で受胎率を推定する方法を提供するものである。
【0010】
より具体的に本発明に係る受胎率推定方法は、
乳牛の乳成分から得られる個体要因と、
前記乳牛が属する母集団の乳量を反映する代表値に対する前記乳牛の乳量を示す乳量要因と、
前記乳牛の受胎作業時の環境要因の、少なくとも1つを説明変数とし、
前記乳牛の受胎の成否を目的変数としたデータ群からロジスティック回帰モデルを用いて偏回帰係数を得る工程と、
前記母集団に属する被推定個体の前記説明変数と、前記偏回帰係数から、前記被推定個体の受胎率を求める工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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