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公開番号
2025064921
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2024122625
出願日
2024-07-29
発明の名称
着物および着物の製造方法
出願人
株式会社ツカモトコーポレーション
代理人
個人
,
個人
主分類
A41D
1/00 20180101AFI20250410BHJP(衣類)
要約
【課題】着物を着たことのない人や、着付けを行う人がいない状況であっても、容易かつ迅速に着装可能とするとともに、着物の着装時に容易に衿を抜いた状態とすることを可能とし、着崩れをし難く見た目も美しい簡易的な着物、およびそのような着物の製造方法を提供する。
【解決手段】前身頃と、前身頃が左右に接続される後身頃と、前身頃と後身頃の左右端上部に接続される袖と、前身頃と後身頃の最上部に接続される衿と、からなる着物であって、後身頃は、袖の左右脇下部分に設けられる開口と対応する高さ位置に、左右に延伸する弾性素材からなる紐状のベルトを備え、衿は、開口と対応する左右の高さ位置に、ベルトの左右端部を連結して固定するボタンからなる左右の接続部を備え、ベルトの左右端部には、ボタンを通すための複数の貫通孔が切設されており、衿は、開の高さ位置における前方向への付勢により自動的に衿が抜ける構成である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
左右一対の前身頃(100)と、該前身頃が左右に接続される後身頃(200)と、前記前身頃と前記後身頃の左右端上部に接続される左右一対の袖(300)と、前記前身頃と前記後身頃の最上部に接続される衿(400)と、からなる着物(1)において、
着物を着たことのない人や、着付けを行う人がいない状況であっても、着物を着装可能とするとともに、着物の着装時に衿を抜いた状態とするため、
前記着物は、前記袖の左右脇下部分に左右一対の開口(10)を有しており、
前記後身頃(200)は、前記開口(10)と対応する高さ位置に、左右方向に延伸する弾性素材からなる紐状のベルト(20)を備えるとともに、前記衿(400)は、前記開口(10)と対応する左右の高さ位置に、前記ベルト(20)の左右端部を連結して固定するボタンからなる左右の接続部(30)を備え、前記ベルト(20)の左右端部には、ボタンを通すための複数の貫通孔(22)が切設されており、
前記衿(400)は、前記ベルト(20)と前記接続部(30)との連結固定によって生じる、前記開口(10)の高さ位置における前方向への付勢により、自動的に衿が抜ける構成からなる事を特徴とする着物。
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【請求項2】
前記接続部(30)は、左側接続部(30L)が左側衿(400L)の内側に設置されるとともに、右側接続部(30R)が右側衿(400R)の外側に設置されることを特徴とする請求項1に記載の着物。
【請求項3】
前記ベルト(20)は、下辺(20B)が前記開口(10)の最下部(10B)と同高となるように後身頃(200)に設置されるとともに、前記接続部(30)は、前記開口(10)の最下部(10B)より低い高さ位置に設置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着物。
【請求項4】
前記着物(1)は、裾(120)が捲れ上がることを抑制するため、着装者の膝丈位置であって、前記前身頃(100)と前記後身頃(200)の左側縫合部(110)に、弾性素材からなる紐状の裾ベルト(50)を備えるとともに、右側前身頃(100R)の衽(130)の内側部に該裾ベルト(50)の端部を連結する連結部(60)を備え、
前記連結部(60)は、ボタンからなるとともに、前記裾ベルト(50)には、該ボタンを通すための複数の裾ベルト貫通孔(52)が切設されており、
前記裾ベルト(50)は、下方向へ傾斜角(θ)を設けて設置されるとともに、前記連結部(60)は、前記裾ベルト(50)の先端部(50E)より、低い高さ位置に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の着物。
【請求項5】
前記前身頃(100)および前記後身頃(200)は、立体裁断により形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の着物。
【請求項6】
前記着物(1)は、おはしょりを形成するため、前記ベルト部分に巻回して被包する帯状のおはしょり部材(500)を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の着物。
【請求項7】
前記着物(1)は、胸部近傍において、着物の丈を自在に調節するために、前記前身頃(100)と前記後身頃(200)の各生地を内側に水平に折り込んで形成されるタック(40)を備え、該タックの折り込み上端部(42)および折り込み中央部(44)は各々折り目と平行に縫合されることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の着物。
【請求項8】
前記着物(1)は、仕立て上がり着物からなる事を特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の着物。
【請求項9】
着物を着たことのない人や、着付けを行う人がいない状況であっても、着物を着装可能とするとともに、着物の着装時に衿を抜いた状態とするための着物の製造方法(2)が、
着物の後身頃(200)であって、該着物の袖の左右脇下部分に切設されている左右一対の開口(10)と対応する高さ位置に、左右方向に延伸する弾性素材からなる紐状のベルト(20)を設置するベルト設置工程(600)と、
前記着物の衿(400)であって、前記開口(10)と対応する左右の高さ位置に、前記ベルト(20)の左右端部を連結して固定するボタンからなる左右の接続部(30)を設置する接続部設置工程(700)と、
前記ベルト(20)の左右端部に、ボタンを通すための複数の貫通孔(22)を切設する貫通孔切設工程(800)と、
着装者の膝丈位置であって、前記着物の前身頃(100)と前記後身頃(200)の左側縫合部(110)に、複数の裾ベルト貫通孔(52)が切設された弾性素材からなる紐状の裾ベルト(50)を設置する裾ベルト設置工程(900)と、
前記着物の右側前身頃(100R)の衽(130)の内側部に該裾ベルト(50)の端部を連結するボタンからなる連結部(60)を設置する連結部設置工程(1000)と、からなり、
前記裾ベルト(50)は、前記裾ベルト設置工程(900)において、下方向へ傾斜角(θ)を設けて設置されるとともに、前記連結部(60)は、前記連結部設置工程(1000)において、前記裾ベルト(50)の先端部(50E)より、低い高さ位置に設置され、
前記衿(400)は、前記着物の着装時に前記ベルト(20)と前記接続部(30)との連結固定によって生じる、前記開口(10)の高さ位置における前方向への付勢により、自動的に衿が抜けることを特徴とする着物の製造方法。
【請求項10】
前記着物は、仕立て上がり着物からなる事を特徴とする請求項8に記載の着物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、日本の伝統的な衣服である着物に関し、特に、着物を着たことのない人や、着付けを行う人がいない状況であっても、容易かつ迅速に着装可能とするとともに、着物の着装時に容易に衿を抜いた状態とすることを可能とした着物および着物の製造方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来より、様々な工夫が施された着物が数多く使用されており、着易さなど追求した様々な着物が開発されて使用されている。着物は、日本の伝統的な衣服であって、慣れないと一人で着るのが難しいところがある。日常的に着ることが減っている昨今では、着付け師などに着物の着付けを依頼することが多く行われている。
【0003】
最近では、外国人観光客など、短時間で気軽に着物を楽しみたいという需要が増えてきており、より容易かつ迅速に着ることが出来る着物が求められている。
【0004】
このような着物に関する技術として、特開2022-110694号公報が存在する。ここでは、着付けの素人のユーザーでも一人で素早く容易に着付けすることができる着物に関する技術として、着物の中の帯を巻く部分の一部であって上下方向において約25-50cm幅の略水平斜め方向に延びる帯状部分を、前方部分が後方又は側方部分よりも約2-8cm低い斜め方向に沿って袋状に折り畳んだ状態で縫い付けた斜めお端折り部を備え、着物の中のユーザーの背中に対向する部分にマジックベルト及びこれを挿通するベルト通しを備えたワンタッチ着物に関する技術が開示されている。
【0005】
この技術によれば、確かに容易に一人で着物を着ることが可能になるとも考えられるが、着物を着た状態を長時間時持続するのが困難であり、着崩れを度々直す必要がでてくるという問題点があった。また、着物の着装時に衿を抜いた状態とするためには経験が必要であり、容易に美しく着ることが出来る着物とは言えなかった。
【0006】
また、特開2022-117958号公報には、より容易な着付けを可能とする着物として、線ファスナの一方の務歯列を前身頃および後身頃の境界または前身頃および後身頃のうち境界寄りの位置に設け、他方の務歯列を、前身頃のうち後身頃とは反対側の端縁に沿って設ける構造が開示されている。
【0007】
この技術によっても、確かに、容易な着付けが可能になるとも考えられるが、ファスナーの材質が硬いものとならざるを得ず、着心地の悪さや、着物の形を美しく保つことが困難という大きな問題点があった。
【0008】
着物を気軽に楽しみたいという需要は、旅行者をはじめとして多く存在する。また、着物をより身近なものとして認識してもらうことは、日本の着物文化の維持・発展に重要である。そこで、誰でも簡単かつ手軽に美しく着ることのできる着物の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2022-110694号公報
特開2022-117958号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記問題を解決するために、日本の伝統的な衣服である着物であって、特に、着物を着たことのない人や、着付けを行う人がいない状況であっても、容易かつ迅速に着装可能とするとともに、着物の着装時に容易に衿を抜いた状態とすることを可能とし、着崩れをし難く、見た目も美しい簡易的な着物、およびそのような着物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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