TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025064544
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174399
出願日
2023-10-06
発明の名称
車両用のデータ中継装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G06F
8/65 20180101AFI20250410BHJP(計算;計数)
要約
【課題】更新対象のECUへの送信前に更新データが消去されることを防止する。
【解決手段】中継装置10は、車内ECU60を接続可能な複数の通信ポート24と、CPU20と、通信ポート24毎のポート記憶領域21Pと、を備えている。CPU20は、複数の車内ECU60に対するリプログラミング処理を並行して実行可能である。CPU20は、車内ECU60に対して未送信の更新データのリスト、及び未送信の更新データ毎のデータ容量を受信することと、リプログラミング処理中に、ポート記憶領域21P毎の空き容量の増加速度を取得することと、更新データ毎のデータ容量及びポート記憶領域21P毎の空き容量の増加速度に基づいて、リストに列挙されている更新データのうちから受信するべき更新データを優先更新データとして決定することと、優先更新データを要求する信号を提供装置200に送信することと、を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車内ECUを接続可能な複数の通信ポートを有しているとともに、前記車内ECU毎の更新データを提供装置から受信可能であり、
実行部と、前記通信ポート毎の記憶領域と、を備え、
前記実行部は、
前記提供装置から受信した前記更新データを、当該更新データを送信するべき前記車内ECUが接続される前記通信ポートに対応する前記記憶領域に一時的に記憶させ、前記記憶領域に記憶させた前記更新データを、前記通信ポートを介して前記車内ECUに送信するリプログラミング処理を実行可能であり、且つ、複数の前記車内ECUに対する前記リプログラミング処理を並行して実行可能であり、
前記実行部は、
前記車内ECUに対して未送信の前記更新データのリスト、及び未送信の前記更新データ毎のデータ容量を受信することと、
前記リプログラミング処理中に、前記記憶領域毎の空き容量の増加速度を取得することと、
前記データ容量及び前記空き容量の増加速度に基づいて、前記リストに列挙されている前記更新データのうちから受信するべき前記更新データを優先更新データとして決定することと、
前記優先更新データを要求する信号を前記提供装置に送信することと、
を実行可能である
車両用のデータ中継装置。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記実行部は、
複数の前記通信ポートの中から、前記通信ポートに対応する前記記憶領域の前記空き容量が予め定められた第1規定値以上であり、且つ、当該記憶領域の前記空き容量の増加速度が予め定められた第2規定値以上である前記通信ポートを、優先通信ポートとして特定することと、
前記優先更新データを決定する際、前記リストに列挙されている前記更新データであって、特定した前記優先通信ポートに接続される前記車内ECUを送信先とする前記更新データを、前記優先更新データとして決定することと、を実行可能である
請求項1に記載の車両用のデータ中継装置。
【請求項3】
前記実行部は、
前記通信ポートに対応する前記記憶領域の前記空き容量が前記第1規定値以上であり、且つ、当該記憶領域の前記空き容量の増加速度が前記第2規定値以上である前記通信ポートが存在しない場合には、複数の前記通信ポートの中から、前記通信ポートに対応する前記記憶領域の前記空き容量の増加速度が最も小さい前記通信ポートを、前記優先通信ポートとして特定し、
前記空き容量の増加速度が最も小さいことを根拠として前記優先通信ポートを特定して前記優先更新データを決定した場合、当該優先更新データを前記記憶領域に記憶した際、当該優先更新データを、当該記憶領域に記憶されている他のデータに優先して前記車内ECUに送信する
請求項2に記載の車両用のデータ中継装置。
【請求項4】
前記実行部は、
前記優先更新データを決定する際、特定した前記優先通信ポートに接続される前記車内ECUを送信先とする前記更新データのうち、最も前記データ容量の大きいものを、前記優先更新データとして決定する
請求項2又は3に記載の車両用のデータ中継装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用のデータ中継装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されている中継装置は、提供装置及び送信先装置と通信可能である。中継装置は、提供装置から送信先装置へのデータ送信を中継する。中継装置は、データを一時的に記憶するバッファを備えている。中継装置は、データ送信の中継中、バッファの空き容量の推移に基づいて、送信先装置におけるデータの受信速度を推定する。そして、中継装置は、推定した受信速度に基づいて、提供装置に対して、最適なデータの転送速度を指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6954460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
提供装置からのデータを送信先装置に中継する特許文献1のような技術を、車両に搭載されている複数のECUのソフトウェア更新に利用することがある。例えば、車両は、複数の通信線が接続している中継装置を備えている。各通信線には、1つ以上のECUが接続している。そして、中継装置は、提供装置から送信される各更新データを、更新対象のECUが接続している通信線に送信する。ここで、中継装置に複数の通信線が接続している上述の構成において、通信線の規格の違いなどに起因して、通信線毎に通信速度が異なっていることがある。この場合、中継装置が各更新データを送信先のECUに送信するにあたり、転送速度の遅い通信線に接続しているECUへの更新データが中継装置において滞留し得る。過度に多くの更新データが中継装置に滞留していると、中継装置のバッファの空き容量が無くなってしまう。そして、更新対象のECUへの送信前に更新データがバッファから消去されてしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための車両用のデータ中継装置は、車内ECUを接続可能な複数の通信ポートを有しているとともに、前記車内ECU毎の更新データを提供装置から受信可能であり、実行部と、前記通信ポート毎の記憶領域と、を備え、前記実行部は、前記提供装置から受信した前記更新データを、当該更新データを送信するべき前記車内ECUが接続される前記通信ポートに対応する前記記憶領域に一時的に記憶させ、前記記憶領域に記憶させた前記更新データを、前記通信ポートを介して前記車内ECUに送信するリプログラミング処理を実行可能であり、且つ、複数の前記車内ECUに対する前記リプログラミング処理を並行して実行可能であり、前記実行部は、前記車内ECUに対して未送信の前記更新データのリスト、及び未送信の前記更新データ毎のデータ容量を受信することと、前記リプログラミング処理中に、前記記憶領域毎の空き容量の増加速度を取得することと、前記データ容量及び前記空き容量の増加速度に基づいて、前記リストに列挙されている前記更新データのうちから受信するべき前記更新データを優先更新データとして決定することと、前記優先更新データを要求する信号を前記提供装置に送信することと、を実行可能である。
【発明の効果】
【0006】
上記の技術思想では、更新対象の車内ECUへの送信前に更新データが消去されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、車両の概略構成図である。
図2は、更新データの授受に関するシーケンス図である。
図3は、並行リプログラミング処理の処理手順を表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<全体構成>
以下、車両用のデータ中継装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すように、車両100は、データ中継装置(以下、中継装置10と略記する。)と、複数の車内ECU60と、複数の内部通信線70と、外部通信線80と、コネクタ81と、スタートスイッチ90と、を備えている。
【0009】
中継装置10は、CPU20と、第1メモリ21と、第2メモリ22と、複数の通信コントローラ23と、複数の通信ポート24と、外部ポート25と、を備えている。
CPU20は、実行部である。第1メモリ21は、揮発性の記憶媒体である。第2メモリ22は、不揮発性の記憶媒体である。第2メモリ22は、CPU20が実行するべき処理が記述された各種プログラム、及びCPU20が各種プログラムを実行する上で必要な各種データを予め記憶している。また、CPU20は、第1メモリ21を作業用の記憶領域として、各種のプログラムを実行する。各通信ポート24は、個別の通信コントローラ23を介してCPU20と接続している。なお、図1では、中継装置10が3つの通信ポート24を備えている例を示しているが、通信ポート24の数は3つに限らない。
【0010】
外部ポート25は、通信コントローラ23を介してCPU20と接続している。通信ポート24及び外部ポート25は、中継装置10に対して外部から通信線を接続するための部品である。各通信コントローラ23は、CPU20の指令に応じてデータを中継装置10の外部に送信したり、中継装置10の外部から受信したデータをCPU20に受け渡したりする。図示は省略するが、中継装置10は、日時を生成する回路であるリアルタイムクロックを備えている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
トヨタ自動車株式会社
充電器
今日
トヨタ自動車株式会社
電動車両
今日
トヨタ自動車株式会社
製造方法
今日
トヨタ自動車株式会社
制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
判定装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
今日
トヨタ自動車株式会社
電池システム
今日
トヨタ自動車株式会社
車両制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
車両下部構造
1日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電池制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両、システム
1日前
トヨタ自動車株式会社
車椅子固定装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
電極の製造装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
集電箔の製造方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
リチウムイオン電池
今日
トヨタ自動車株式会社
風力発電用冷却装置
今日
トヨタ自動車株式会社
回転電機のステータ
今日
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
ステアリングシステム
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両用ワイパ制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
金属ナノ粒子の製造方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池の製造方法及び電池
1日前
トヨタ自動車株式会社
金属ナノ粒子の製造方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置および制御方法
今日
トヨタ自動車株式会社
焼結部材及びその製造方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池の内部状態の評価方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
画像生成方法及びシステム
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両のATF温度調整装置
今日
トヨタ自動車株式会社
軟磁性材料及びその製造方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置、運行システム
1日前
株式会社デンソー
レーダ装置
今日
続きを見る
他の特許を見る