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公開番号
2025063612
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172979
出願日
2023-10-04
発明の名称
皮膚常在菌の調整剤
出願人
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社豊田中央研究所
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
A61K
8/9789 20170101AFI20250409BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】使用形態が皮膚外用剤に限定されず、他の形態で皮膚常在菌のバランスを調整できる新規な皮膚常在菌の調整剤を提供する。
【解決手段】アロマティカスの精油及び/又は抽出物を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アロマティカスの精油及び/又は抽出物を含む皮膚常在菌の調整剤。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
上記精油及び/又は上記抽出物により表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)の存在割合を増加させることを特徴とする請求項1記載の皮膚常在菌の調整剤。
【請求項3】
上記精油及び/又は上記抽出物は、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)に対する増殖促進効果及び/又は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対する増殖抑制効果を有することを特徴とする請求項1記載の皮膚常在菌の調整剤。
【請求項4】
アロマティカスの精油及び/又は抽出物を徐放する装置を配設した皮膚常在菌の調整効果を有する空間。
【請求項5】
アロマティカスの精油及び/又は抽出物を空間内に徐放する皮膚常在菌の調整効果を有する空間の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚常在菌のうち有益菌を優位に調整することができる、皮膚常在菌の調整剤に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトの皮膚に存在する様々な細菌を皮膚常在菌と呼称しており、皮膚常在菌によりなる皮膚常在叢(マイクロバイオーム)が皮膚の健康状態や皮膚関連疾患に関与することが示唆されている。皮膚常在菌としては、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)に代表される有益菌と、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に代表される有害菌に大別される。
【0003】
例えば、特許文献1には、ボタンピ、カンゾウ、ウーロン茶、ローズマリー、クララ、オオレン、オオバク、タイム、アロエ、ナンキンハゼ、マングーシ、冬虫夏草、センソウ、ミツガシワ、リョウブ、エンレイソウ、トウガラシから選ばれる植物抽出エキスにより有害菌を選択的に生育抑制する技術が開示されている。また、特許文献2には、ニガリを有効成分とする皮膚常在菌の生態系バランス調整剤が開示されている。特許文献2に開示された生態系バランス調整剤には、さらにローズマリー抽出物やカンゾウ抽出物を併用できると記載されている。さらに、特許文献3には、キダチキンバイ又はタコノキ属植物抽出物とニガリを有効成分とする皮膚常在菌の生態系バランス調整剤が開示されている。さらにまた、特許文献4には、ヒノキチオール配糖体を有効成分とする皮膚常在菌の生態系バランス調整剤が開示されている。さらにまた、特許文献5には、粘膜組織を含む胃腸以外の部位(口腔、鼻腔及び膣)への局所投与に適したグリカン調製物が開示され、当該グリカン調製物により上記部位における細菌分類群の存在度を調節することが開示されている。さらにまた、特許文献6には、糖蜜又はその抽出物と、酒類醸造粕又はその抽出物とを含有し、糖度60~85の液体からなる、皮膚常在菌のバランス改善剤が開示されている。
【0004】
以上のように、従来、種々の生物由来物質により皮膚常在菌のバランスを調整する手段が開発されてきた。これらは、特許文献1~6に開示されるように、各種有効成分を含む皮膚外用剤として使用形態が限定されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-226213号公報
特開2005-139075号公報
特開2007-153800号公報
特開2007-246411号公報
特表2018-532696号公報
特開2021-195341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、使用形態が皮膚外用剤に限定されず、他の形態で皮膚常在菌のバランスを調整できる有効成分は知られていなかった。そこで、本発明は、このような実情に鑑み、使用形態が皮膚外用剤に限定されず、他の形態で皮膚常在菌のバランスを調整できる新規な皮膚常在菌の調整剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するため、本発明者らが鋭意検討した結果、皮膚常在菌の調整剤として優れた効果を有する植物由来の精油又は抽出液を同定することに成功し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は以下を包含する。
(1)アロマティカスの精油及び/又は抽出物を含む皮膚常在菌の調整剤。
(2)上記精油及び/又は上記抽出物により表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)の存在割合を増加させることを特徴とする(1)記載の皮膚常在菌の調整剤。
(3)上記精油及び/又は上記抽出物は、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)に対する増殖促進効果及び/又は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対する増殖抑制効果を有することを特徴とする(1)記載の皮膚常在菌の調整剤。
(4)アロマティカスの精油及び/又は抽出物を徐放する装置を配設した皮膚常在菌の調整効果を有する空間。
(5)アロマティカスの精油及び/又は抽出物を空間内に徐放する皮膚常在菌の調整効果を有する空間の構築方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、皮膚外用剤に使用形態が限定されず、様々な使用形態に適用できる皮膚常在菌の調整剤を提供することができる。本発明に係る皮膚常在菌の調整剤を利用することで、皮膚常在菌の調整効果を有する空間を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1で供試した植物抽出物を作用させたときの培地に分泌される乳酸脱水素酵素(LDH)を測定した結果を示す特性図である。
実施例1で供試した植物抽出物を作用させたときの表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)と黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の菌数を計測した結果を示す特性図である。
アロマティカス抽出物を作用させたときの表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)と黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の菌数を計測した結果を示す特性図である。
実施例1で供試した植物抽出物を作用させたときの培地に分泌される炎症性サイトカインIL-1αを測定した結果を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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