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公開番号2025062444
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171531
出願日2023-10-02
発明の名称電池の製造方法及び電池の製造装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 10/04 20060101AFI20250407BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電解液の注液作業の効率が改善される新規な電池の製造方法及び電池の製造装置を提供とする。
【解決手段】電極体が収容されている外装体の内部空間に電解液を供給する第1工程と、前記外装体の内部空間から取り出された電解液を前記外装体の内部空間に供給する第2工程と、を含み、第2工程は、前記外装体の内部空間から取り出された電解液に含まれる気泡を除去することを含む、電池の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電極体が収容されている外装体の内部空間に電解液を供給する第1工程と、
前記外装体の内部空間から取り出された電解液を前記外装体の内部空間に供給する第2工程と、を含み、
第2工程は、前記外装体の内部空間から取り出された電解液に含まれる気泡を除去することを含む、電池の製造方法。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
第2工程は前記電解液を循環させることを含む、請求項1に記載の電池の製造方法。
【請求項3】
前記気泡の除去は真空脱泡装置を用いて除去される、請求項1又は請求項2に記載の電池の製造方法。
【請求項4】
前記外装体の内部空間における前記電解液の量は、前記電極体の半分以上が浸る量である、請求項1又は請求項2に記載の電池の製造方法。
【請求項5】
電極体が収容されている外装体の内部空間に電解液を供給する第1供給部と、
前記外装体の内部空間から取り出された電解液を前記外装体の内部空間に供給する第2供給部と、を含み、
第2供給部は、前記外装体の内部空間から取り出された電解液に含まれる気泡を除去する脱泡部を含む、電池の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電池の製造方法及び電池の製造装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電解質を有機溶媒に溶解させて得られる電解液を用いる電池の製造工程においては、電極体を収容する外装体の内部に電解液を供給し、電解液を電極体に浸透させる注液作業が行われる。
電池の電極は、エネルギー密度を高めるために高圧でプレスする処理が行われる場合がある。電極をプレスすることによって電極内の電極活物質の充填密度が高まると、電解液の浸透性が低下する。電解液の浸透性の低下は、注液作業の効率を低下させる原因となっている。
【0003】
注液作業時の電解液の浸透性を高める方策として、特許文献1には、電極体を収容した外装体に電解液を供給しながら排出し続けることで、一定の流量の電解液を流動させることが提案されている。この方法によれば、電解液が乱流を引き起こしながら電極体に衝突し、電解液の電極体への浸透速度が向上するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-5331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の方法では、流動状態の電解液が電極体との接触によって生じた気泡を含むおそれがある。この場合、電解液に含まれる気泡が電極体への浸透を妨げるおそれがある。
本開示の一実施形態は、電解液の注液作業の効率が改善される新規な電池の製造方法及び電池の製造装置を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1>電極体が収容されている外装体の内部空間に電解液を供給する第1工程と、
前記外装体の内部空間から取り出された電解液を前記外装体の内部空間に供給する第2工程と、を含み、
第2工程は、前記外装体の内部空間から取り出された電解液に含まれる気泡を除去することを含む、電池の製造方法。
<2>第2工程は前記電解液を循環させることを含む、<1>に記載の電池の製造方法。
<3>前記気泡の除去は真空脱泡装置を用いて除去される、<1>又は<2>に記載の電池の製造方法。
<4>前記外装体の内部空間における前記電解液の量は、前記電極体の半分以上が浸る量である、<1>~<3>のいずれか1項に記載の電池の製造方法。
<5>電極体が収容されている外装体の内部空間に電解液を供給する第1供給部と、
前記外装体の内部空間から取り出された電解液を前記外装体の内部空間に供給する第2供給部と、を含み、
第2供給部は、前記外装体の内部空間から取り出された電解液に含まれる気泡を除去する脱泡部を含む、電池の製造装置。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、電解液の注液作業の効率が改善される新規な電池の製造方法及び電池の製造装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電池の製造方法の一例を概略的に示す図である。
電池モジュールの電気自動車への適用例を概略的に示す図である。
電池モジュールの構成の一例を概略的に示す図である。
電池モジュールの構成の一例を概略的に示す図である。
電池モジュールに含まれる電池セルの構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本開示に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。本開示に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、「工程」という語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本開示において実施形態を図面を参照して説明する場合、当該実施形態の構成は図面に示された構成に限定されない。また、各図における部材の大きさは概念的なものであり、部材間の大きさの相対的な関係はこれに限定されない。
【0010】
<電池の製造方法>
本開示の電池の製造方法は、
電極体が収容されている外装体の内部空間に電解液を供給する第1工程と、
前記外装体の内部空間から取り出された電解液を前記外装体の内部空間に供給する第2工程と、を含み、
第2工程は、前記外装体の内部空間から取り出された電解液に含まれる気泡を除去することを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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