TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025060975
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024232815,2023129979
出願日
2024-12-27,2014-04-17
発明の名称
19-ノルC3,3-ジ置換C21-N-ピラゾリルステロイドおよびその使用方法
出願人
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07J
43/00 20060101AFI20250403BHJP(有機化学)
要約
【課題】19-ノルC3,3-ジ置換C21-N-ピラゾリルステロイドおよびその使用方法を提供すること。
【解決手段】式(I):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025060975000129.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">42</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">63</com:WidthMeasure> </com:Image>
の19-ノルC3,3-ジ置換C21-ピラゾリルステロイド、およびその薬学的に受容可能な塩が提供される。このような化合物は、種々のCNS関連状態の予防および処置、例えば、睡眠障害、気分障害、統合失調症スペクトラム障害、痙攣障害、記憶および/または認知の障害、運動障害、人格障害、自閉症スペクトラム障害、疼痛、外傷性脳損傷、脈管疾患、物質乱用障害および/または離脱症候群、ならびに耳鳴の処置のために有用であると考えられる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
痙攣。
発明の詳細な説明
【背景技術】
【0001】
発明の背景
脳の興奮性は、昏睡状態から痙攣に及ぶ連続である動物の覚醒レベルと定義され、様々な神経伝達物質によって制御されている。一般に、神経伝達物質は、ニューロン膜を横断するイオンのコンダクタンスの制御に関与する。安静時、ニューロン膜は、およそ-70mVという電位(または膜電圧)を有し、細胞内部は、細胞外部に対して負である。電位(電圧)は、ニューロン半透膜を横断するイオン(K
+
、Na
+
、Cl
-
、有機アニオン)バランスの結果である。神経伝達物質は、前シナプス小胞に貯蔵され、ニューロン性活動電位の影響下において放出される。シナプス間隙へ放出されると、アセチルコリンなどの興奮性の化学伝達物質は、膜の脱分極(-70mVから-50mVへの電位の変化)を引き起こす。この作用は、Na
+
イオンに対する膜透過性を高めるアセチルコリンによって刺激されるシナプス後ニコチン性レセプターにより媒介される。低下した膜電位は、シナプス後活動電位の形でニューロンの興奮性を刺激する。
続きを表示(約 4,300 文字)
【0002】
GABAレセプター複合体(GRC)の場合、脳の興奮性に対する作用は、神経伝達物質であるGABAによって媒介される。脳内の最大40%のニューロンが、GABAを神経伝達物質として利用するので、GABAは、脳全体の興奮性に対して著しい影響を及ぼす。GABAは、ニューロン膜を横断する塩素イオンのコンダクタンスを制御することによって個々のニューロンの興奮性を制御する。GABAは、GRC上の認識部位と相互作用することにより、塩素イオンがGRCの電気化学勾配の下方に向かって細胞内に流れるのを促進する。このアニオンのレベルの細胞内上昇は、膜内外電位の過分極を引き起こし、興奮性入力に対するニューロンの感受性を低下させる(すなわち、ニューロンの興奮性が低下する)。換言すれば、ニューロン内の塩素イオン濃度が高いほど、脳の興奮性(覚醒レベル)は低下する。
【0003】
GRCは、不安、発作活動および鎮静の媒介に関与することが充分証明されている。従って、GABA、およびGABAのように作用するかまたはGABAの作用を増強する薬物(例えば、治療的に有用なバルビツレートおよびベンゾジアゼピン(BZ)、例えば、Valium(登録商標))は、GRC上の特異的な制御部位と相互作用することによってその治療的に有用な効果をもたらす。蓄積された証拠から、現在、GRCは、ベンゾジアゼピンおよびバルビツレート結合部位に加えて、神経刺激性ステロイドに対する別個の部位を含むと示唆されている(Lan,N.C.ら,Neurochem.Res.16:347-356(1991))。
【0004】
神経刺激性ステロイドは、内因的に生じ得る。最も強力な内因性神経刺激性ステロイドは、3α-ヒドロキシ-5-還元型プレグナン-20-オンおよび3α-21-ジヒドロキシ-5-還元型プレグナン-20-オン(それぞれ、ホルモン性ステロイドであるプロゲステロンおよびデオキシコルチコステロンの代謝産物)である。これらのステロイド代謝産物が脳の興奮性を変化させる能力は、1986年に認識された(Majewska,M.D.ら,Science 232:1004-1007(1986);Harrison,N.L.ら,J Pharmacol.Exp.Ther.241:346-353(1987))。
【0005】
卵巣ホルモンであるプロゲステロンおよびその代謝産物は、脳の興奮性に対して著しい影響を及ぼすと証明されている(Backstrom,T.ら,Acta Obstet.Gynecol.Scand.補遺130:19-24(1985);Pfaff,D
.WおよびMcEwen,B.S.,Science 219:808-814(1983);Gyermekら,J Med Chem.11:117(1968);Lambert,J.ら,Trends Pharmacol.Sci.8:224-227(1987))。プロゲステロンおよびその代謝産物のレベルは、月経周期の時期に応じて変動する。プロゲステロンおよびその代謝産物のレベルが、月経開始前に低下することは充分に証明されている。月経開始前にある特定の身体的症候が毎月繰り返されることも充分に証明されている。月経前症候群(PMS)に伴って生じるこれらの症候としては、ストレス、不安および偏頭痛が挙げられる(Dalton,K.,Premenstrual
Syndrome and Progesterone Therapy,第2版,Chicago Yearbook,Chicago(1984))。PMSを有する被験体は、月経前に現れて月経後になくなる症候を毎月繰り返す。
【0006】
類似の様式で、プロゲステロンの減少は、女性のてんかん患者における発作頻度の上昇とも時間的に相関する(すなわち、月経てんかん)(Laidlaw,J.,Lancet,1235-1237(1956))。より直接的な相関が、プロゲステロン代謝産物の減少とともに観察された(Rosciszewskaら,J.Neurol.Neurosurg.Psych.49:47-51(1986))。さらに、原発性全身小発作てんかんを有する被験体の場合、発作の時間的発生頻度は、月経前症候群の症候の発生頻度と相関した(Backstrom,T.ら,J.Psychosom.Obstet.Gynaecol.2:8-20(1983))。ステロイドであるデオキシコルチコステロンは、月経周期と相関したてんかん発作を有する被験体を処置する際に有効であると見出された(Aird,R.B.およびGordan,G.,J.Amer.Med.Soc.145:715-719(1951))。
【0007】
また、低プロゲステロンレベルに関連する症候群は、産後うつ(PND)である。出産直後に、プロゲステロンレベルは劇的に低下し、PNDの発症をもたらす。PNDの症候は、軽度のうつから、入院を必要とする精神病に及ぶ。PNDは、重度の不安および神経過敏(irritability)も伴う。PNDに関連するうつは、従来の抗うつ剤による処置に適しておらず、PNDを経験している女性は、PMSの高い発生頻度を示す(Dalton,K.,Premenstrual Syndrome and Progesterone Therapy,第2版,Chicago Yearbook,Chicago(1984))。
【0008】
まとめると、これらの知見は、月経てんかん、PMSおよびPNDに関連する発作活動または症候の増大として現れる脳の興奮性の恒常性制御におけるプロゲステロンおよびデオキシコルチコステロンならびにより詳細にはそれらの代謝産物の重大な役割を暗示している。低レベルのプロゲステロンとPMS、PNDおよび月経てんかんに関連する症候との相関(Backstrom,T.ら,J Psychosom.Obstet.Gynaecol.2:8-20(1983));Dalton,K.,Premenstrual Syndrome and Progesterone Therapy,第2版,Chicago Yearbook,Chicago(1984))は、それらの処置におけるプロゲステロンの使用を促した(Mattsonら,「Medroxyprogesterone therapy of catamenial epilepsy」,Advances in Epileptology:XVth Epilepsy International Symposium,Raven Press,New York(1984),pp.279-282およびDalton,K.,Premenstrual Syndrome and Progesterone Therapy,第2版,Chicago Yearbook,Chicago(1984))。しかしながら、プロゲステロンは、上述の症候群の処置に常に有効であるとは限らない。例えば、PMSの処置では、プロゲステロンに対する用量反応関係は、存在しない(Maddo
cksら,Obstet.Gynecol.154:573-581(1986);Dennersteinら,Brit.Med J 290:16-17(1986))。
【0009】
脳の興奮性に対する調節物質、ならびにCNS関連疾患の予防および処置のための薬剤として作用する新規および改善された神経刺激性ステロイドが必要とされている。本明細書中に記載される化合物、組成物および方法は、この目的に対するものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
Lan,N.C.ら,Neurochem.Res.16:347-356(1991)
Majewska,M.D.ら,Science 232:1004-1007(1986)
Harrison,N.L.ら,J Pharmacol.Exp.Ther.241:346-353(1987)
Backstrom,T.ら,Acta Obstet.Gynecol.Scand.補遺130:19-24(1985)
Pfaff,D.WおよびMcEwen,B.S.,Science 219:808-814(1983)
Gyermekら,J Med Chem.11:117(1968)
Lambert,J.ら,Trends Pharmacol.Sci.8:224-227(1987)
Dalton,K.,Premenstrual Syndrome and Progesterone Therapy,第2版,Chicago Yearbook,Chicago(1984)
Laidlaw,J.,Lancet,1235-1237(1956)
Rosciszewskaら,J.Neurol.Neurosurg.Psych.49:47-51(1986)
Backstrom,T.ら,J.Psychosom.Obstet.Gynaecol.2:8-20(1983)
Aird,R.B.およびGordan,G.,J.Amer.Med.Soc.145:715-719(1951)
Mattsonら,「Medroxyprogesterone therapy of catamenial epilepsy」,Advances in Epileptology:XVth Epilepsy International Symposium,Raven Press,New York(1984),pp.279-282
Maddocksら,Obstet.Gynecol.154:573-581(1986)
Dennersteinら,Brit.Med J 290:16-17(1986)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
高砂香料工業株式会社
香料組成物
2か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
6日前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
6日前
花王株式会社
ポリアミド系ポリマー
19日前
日本化薬株式会社
シアノ複素環化合物の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
1,2-ジクロロエタンの製造方法
2か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
1か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
1か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
5日前
株式会社トクヤマ
結晶形Iのリオシグアトの製造方法
1か月前
株式会社クラレ
メタクリル酸メチルの製造方法
2か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
19日前
石原産業株式会社
シアノイミダゾール系化合物の製造方法
25日前
ダイキン工業株式会社
分離方法
1か月前
日本曹達株式会社
エチルメチルスルホンの製造方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
1か月前
石原産業株式会社
シクラニリプロールの製造中間体の製造方法
1か月前
大正製薬株式会社
MMP9阻害作用を有するインドール化合物
2か月前
株式会社アイティー技研
炭化水素の合成方法及び合成装置
1か月前
オリザ油化株式会社
新規化合物及びその用途
18日前
日本化薬株式会社
イソシアヌレート環を有する多官能アミン化合物
2か月前
株式会社フラスク
含ホウ素化合物および有機EL素子
2か月前
株式会社レゾナック
C2化合物の製造方法
1か月前
国立大学法人 東京大学
アシルヒドラゾン誘導体
1か月前
国立大学法人九州大学
重水素化化合物の製造方法
1か月前
キッコーマン株式会社
ナノポアタンパク質
1か月前
ユニマテック株式会社
フェノチアジン誘導体化合物の精製方法
2か月前
四国化成工業株式会社
トリアジン化合物、その合成方法およびその利用
1か月前
マナック株式会社
2-ナフタレン誘導体の製造方法
1か月前
国立医薬品食品衛生研究所長
新規ペプチド
4日前
三洋化成工業株式会社
生体由来材料中のコロイド成分濃度を高める方法
1か月前
上野製薬株式会社
6-置換-2-ナフトエ酸アリルエステル
4日前
国立大学法人鳥取大学
ストロビルリンA類縁体化合物
19日前
三光株式会社
化合物、屈折率向上剤及び重合体
2か月前
国立大学法人京都大学
新規アミド化反応
20日前
寿本舗株式会社
アブラナ科植物の利用
2か月前
続きを見る
他の特許を見る