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公開番号
2025057778
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023167518
出願日
2023-09-28
発明の名称
樹脂処理顔料の製造方法、顔料分散液の製造方法、紫外線硬化型インクジェットインクの製造方法、及び印刷皮膜の製造方法
出願人
大日精化工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09B
67/20 20060101AFI20250402BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】SP値が比較的小さいモノマーを液媒体として含有する場合であっても、低粘度で顔料が微分散されているとともに、保存安定性に優れた、紫外線硬化型インクジェットインクを調製する原料として有用な顔料分散液を製造しうる樹脂処理顔料を提供する。
【解決手段】シアン色の有機顔料及び一般式(1)で表される色素誘導体を含有する混合物に、一般式(3)で表される構成単位(ii)を有する、第4級塩化率が20~35mol%である樹脂Aを添加し、構成単位(ii)の少なくとも一部が一般式(4)で表される構成単位(iv)に変換された樹脂Bを析出させて得られる樹脂処理顔料である。
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(MはNa等、Eは有機色素骨格、CはO又はNH、Dはエチレン基等、XはCl等)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シアン色の有機顔料100質量部、下記一般式(1)で表される色素誘導体5~20質量部、及び水を含有する混合物に、
下記一般式(2)で表される構成単位(i)40~80質量%、下記一般式(3)で表される構成単位(ii)3~30質量%、及びその他の構成単位(iii)1~57質量%を有する数平均分子量が9,000~30,000であり、第4級塩化率が20~35mol%である、室温条件下で液状の樹脂A20~70質量部を添加して、
前記構成単位(ii)の少なくとも一部が下記一般式(4)で表される構成単位(iv)に変換された樹脂Bを析出させて得られる樹脂処理顔料。
TIFF
2025057778000026.tif
24
170
(前記一般式(1)中、Mはリチウム原子、ナトリウム原子、又はカリウム原子を示し、Eは有機色素骨格を示す)
TIFF
2025057778000027.tif
34
170
(前記一般式(2)中、Rは水素原子又はメチル基を示し、R
1
は水素原子又はメチル基を示し、R
2
は水素原子、メチル基、又はブチル基を示し、AはO又はNHを示し、Bはエチレン基又はメチルエチレン基を示し、XはO、NHCOO、又はNHCONHを示し、nは平均繰り返し単位数を表す20~100の数であり、pは任意の繰り返し数を示す)
TIFF
2025057778000028.tif
37
170
(前記一般式(3)中、R
3
は水素原子又はメチル基を示し、R
4
は、それぞれ独立にメチル基、エチル基、又はプロピル基を示し、R
5
はメチル基又はベンジル基を示し、CはO又はNHを示し、Dはエチレン基又はプロピレン基を示し、Xは塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を示し、qは任意の繰り返し数を示す)
TIFF
2025057778000029.tif
39
170
(前記一般式(4)中、R
3
は水素原子又はメチル基を示し、R
4
は、それぞれ独立にメチル基、エチル基、又はプロピル基を示し、R
5
はメチル基又はベンジル基を示し、CはO又はNHを示し、Dはエチレン基又はプロピレン基を示し、Eは有機色素骨格を示し、rは任意の繰り返し数を示す)
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記一般式(1)中、Eで表される有機色素骨格が、フタロシアニン色素骨格である請求項1に記載の樹脂処理顔料。
【請求項3】
前記有機顔料100質量部に対する前記樹脂Bの含有量が、30~70質量部である請求項1に記載の樹脂処理顔料。
【請求項4】
前記構成単位(iii)が、α-メチルスチレンに由来する構成単位である請求項1に記載の樹脂処理顔料。
【請求項5】
前記構成単位(iii)が、下記一般式(5)で表される構成単位(iii-1)を含む請求項4に記載の樹脂処理顔料。
TIFF
2025057778000030.tif
34
170
(前記一般式(5)中、R
3
は水素原子又はメチル基を示し、CはO又はNHを示し、Dはエチレン基又はプロピレン基を示し、R
4
は、それぞれ独立にメチル基、エチル基、又はプロピル基を示し、sは任意の繰り返し数を示す)
【請求項6】
液媒体と、前記液媒体中に分散した、請求項1~5のいずれか一項に記載の樹脂処理顔料と、を含有する顔料分散液。
【請求項7】
前記液媒体が、紫外線硬化性モノマーである請求項6に記載の顔料分散液。
【請求項8】
請求項7に記載の顔料分散液を含有する紫外線硬化型インクジェットインク。
【請求項9】
請求項8に記載の紫外線硬化型インクジェットインクの硬化物である印刷皮膜。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂処理顔料、顔料分散液、紫外線硬化型インクジェットインク、及び印刷皮膜に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷方法は、版が不要であり、パソコンからのデータ出力によりオンデマンドで画像を印刷することが可能な印刷方法である。インクジェット印刷方法では、水性インクジェットインク、溶剤系インクジェットインク、及び紫外線硬化型インクジェットインク等が用いられる。溶剤系インクジェットインクを用いると、放出されるインク中の有機溶剤が環境に負荷を与えることが懸念される。このため、水を溶媒とする水性インクジェットインクや、揮発成分を実質的に含有せず、すべての成分が塗膜となる紫外線硬化型インクジェットインクが産業用途で広範囲にわたって用いられている。
【0003】
なかでも、乾燥工程が不要であるとともに、耐久性に優れた画像を得ることが可能な紫外線硬化型インクジェット(以下、「UVIJ」とも記す)インクを用いる印刷方法が、サインディスプレイ、パッケージング、及びプラスチック容器への印刷などの産業用途で検討されている。UVIJインクを用いる印刷方法は、従来のシングルパスによる印刷から、ラインヘッドから一度に吐出させて大面積の画像を一度に印刷しうる高速印刷へとシフトしている。そして、このような高速印刷に対応しうるUVIJインクが必要とされている。
【0004】
UVIJインクは、紫外線硬化性モノマーを液媒体とする顔料分散液、オリゴマー、及び光開始剤等を配合して調製される。UVIJインクの色相としては、シアン、マゼンタ、及びイエローの三原色の他、ブラック及びホワイト、さらにはグリーン、オレンジ、及びブルー等の補色がある。そして、各色のUVIJインクの調製には、各色の顔料を含有する顔料分散液が用いられる。記録ヘッドから安定的に吐出できるとともに、顔料が微分散されており、かつ、低粘度のインクを調製するには、顔料が微分散されており、保存後でも顔料が凝集しにくく、粘度が安定している顔料分散液が必要とされる。そして、このような特性を有する顔料分散液が種々検討されている(特許文献1~6)。顔料が微分散されているとともに、低粘度であり、かつ、顔料の分散状態が安定に保たれたインクは、記録ヘッドからの吐出性が良好であり、ドットが鮮明な画像を記録することができ、さらには、前述の高速印刷にも対応することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-282758号公報
特開2004-2528号公報
特開2014-145053号公報
特開2001-288386号公報
特開2003-321628号公報
特開2008-285677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、顔料を微細に分散させようとすると、表面エネルギーの増大によって顔料が凝集しやすくなる。その結果、保存中の顔料分散液の粘度が上昇する、顔料の粒子径が増大する等の不具合が生じ、顔料分散液の保存安定性が低下するといった課題が生ずる。また、紫外線硬化性モノマー、顔料、及び顔料分散剤を含有する顔料分散液の低粘度化及び顔料の微分散化を達成するには、長時間の分散工程が必要とされるので、コストやエネルギー消費の増大といった課題がある。
【0007】
さらに、紫外線硬化性モノマーの種類は、コーティングする基材によって選択して用いられる。このため、紫外線硬化性モノマーの種類に応じた顔料分散液を個別に調製しておく必要があり、用意しておくべき顔料分散液の種類が多くなる場合があった。また、各種のモノマーを含有する顔料分散液を輸送する際には様々な規制があるとともに、コストやエネルギー消費の増大といった課題もある。
【0008】
ところで、近年、インクジェットインクのバイオマス化がすすめられている。なかでも、UVIJインク等に配合するモノマーとして、バイオマス由来のモノマーを用いることが、インクのバイオマス化率を向上させるための有用な手法の一つである。しかし、例えば、バイオマス由来の単官能モノマーであるイソボルニルアクリレート(IBXA)は、SP値が比較的小さい(SP値:8.34)。そして、このようにSP値の小さいモノマーを用いる場合、SP値の大きいモノマーを用いる場合に比して、顔料を分散させるのに長時間を要することがあった。さらに、SP値の小さいモノマーを含有する顔料分散液を用いて調製したUVIJインクで記録する画像の発色性を高めることが困難な場合があった。
【0009】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、SP値が比較的小さいモノマーを液媒体として含有する場合であっても、低粘度で顔料が微分散されているとともに、保存安定性に優れた、紫外線硬化型インクジェットインクを調製する原料として有用な顔料分散液を製造しうる樹脂処理顔料を提供することにある。
【0010】
また、本発明の課題とするところは、上記の樹脂処理顔料を用いた、SP値が比較的小さいモノマーを液媒体として含有する場合であっても、低粘度で顔料が微分散されているとともに、保存安定性に優れた、紫外線硬化型インクジェットインクを調製する原料として有用な顔料分散液を提供することにある。
(【0011】以降は省略されています)
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