TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025050577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159446
出願日2023-09-25
発明の名称自動車用表示装置の製造方法、自動車用表示パネル及び自動車用表示装置
出願人NISSHA株式会社
代理人個人,個人
主分類G09F 9/00 20060101AFI20250328BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】自動車用表示パネルの強度及び美観を低下させず且つ自動車用表示パネルで異音を発生させず、光の漏れを減らせる自動車用表示パネル及びそのような自動車用表示パネルを備える自動車用表示装置を提供する。
【解決手段】溝形成工程では、透明樹脂成形体21の裏面BSから表面FSに透過する光で表示を行う表示領域AR11,AR12と透明樹脂成形体21の端部21Eとの間に、及び/または互いに隣接する表示領域表示領域AR11,AR12の間に、所定範囲の厚さTH1を残すように所定形状に沿ってコンピュータ数値制御を用いた切削加工により溝23を形成する。充填体形成工程は、透明樹脂成形体21の中を進行する光を遮る着色樹脂を溝に充填して着色樹脂充填体22を溝に形成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
所定形状を有し且つ光を透過する透明樹脂成形体を射出成形する射出成形工程と、
前記透明樹脂成形体の裏面から表面に透過する光で表示を行う表示領域と前記透明樹脂成形体の端部との間に、及び/または互いに隣接する前記表示領域の間に、所定範囲の厚さを残すように前記所定形状に沿ってコンピュータ数値制御を用いた切削加工により溝を形成する溝形成工程と、
前記透明樹脂成形体の中を進行する光を遮る着色樹脂を前記溝に充填して着色樹脂充填体を溝に形成する充填体形成工程と
を備える、自動車用表示装置の製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記所定範囲は、0.5mm以上2mm以下であり且つ、前記溝の両側の前記透明樹脂成形体の厚さの2分の1以下である、
請求項1に記載の自動車用表示装置の製造方法。
【請求項3】
前記透明樹脂成形体の前記表示領域を、コンピュータ数値制御を用いた切削加工により前記所定形状に沿って薄肉に加工する薄肉化工程を備える、
請求項1または請求項2に記載の自動車用表示装置の製造方法。
【請求項4】
前記薄肉化工程において切削加工により薄肉になっている部分に、光学用透明樹脂(Optical clear resin)または光学用透明接着剤(Optical clear adhesive)によってディスプレイを貼合する貼合工程を備える、
請求項3に記載の自動車用表示装置の製造方法。
【請求項5】
前記光学用透明樹脂または前記光学用透明接着剤の屈折率は、前記透明樹脂成形体の屈折率から0.1差し引いた値以上で且つ前記透明樹脂成形体の屈折率に0.1加えた値以下である、
請求項4に記載の自動車用表示装置の製造方法。
【請求項6】
所定形状と前記所定形状に沿った切削加工により形成された溝とを有し、光を透過する透明樹脂成形体と、
前記溝に充填され、前記透明樹脂成形体の中を進行する光を遮る着色樹脂からなる着色樹脂充填体と、
を備え、
前記透明樹脂成形体は、裏面から表面に透過する光で表示を行う表示領域を有し、
前記溝は、前記表示領域と前記透明樹脂成形体の端部の間に及び/または互いに隣接する前記表示領域の間に配置され、
前記透明樹脂成形体の前記溝の部分の厚さは、0.5mm以上2mm以下であって前記溝の両側の前記透明樹脂成形体の厚さの2分の1以下である、自動車用表示パネル。
【請求項7】
前記透明樹脂成形体は、前記表示領域が切削加工によって前記表示領域の周囲よりも薄肉になっている、
請求項6に記載の自動車用表示パネル。
【請求項8】
所定形状と前記所定形状に沿った切削加工により形成された溝とを有し、光を透過する透明樹脂成形体と、
前記溝に充填され、前記透明樹脂成形体の中を進行する光を遮る着色樹脂からなる着色樹脂充填体と、
前記透明樹脂成形体の裏面の側に配置され、前記透明樹脂成形体を透過する光を発する光源と
を備え、
前記透明樹脂成形体は、前記裏面から表面に透過する光で表示を行う表示領域を有し、
前記溝は、前記表示領域と前記透明樹脂成形体の端部の間に及び/または互いに隣接する前記表示領域の間に配置され、
前記透明樹脂成形体の前記溝の部分の厚さは、0.5mm以上2mm以下であって前記溝の両側の前記透明樹脂成形体の厚さの2分の1以下である、自動車用表示装置。
【請求項9】
前記透明樹脂成形体は、前記表示領域が切削加工によって前記表示領域の周囲よりも薄肉になっており、
前記光源により表示するディスプレイを前記表示領域の薄肉の部分に貼合する光学用透明樹脂(Optical clear resin)または光学用透明接着剤(Optical clear adhesive)を備える、
請求項8に記載の自動車用表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用表示装置の製造方法、自動車用表示パネル及び自動車用表示装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のインストルメントパネルには、表示装置が設けられている。インストルメントパネルの表示装置には、例えば、特許文献1(特許第7125713号公報)に記載されているようなナビゲーションシステムのディスプレイ、ヒーターコントロールパネルのアイコンがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7125713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車用表示装置では、自動車用表示パネル及びヒーターコントロールパネルの透明樹脂成形体の中を光が伝搬して、例えば、透明樹脂成形体の端部から光が漏れる場合がある。夜間の車内で、自動車用表示パネルまたはヒーターコントロールパネルの端部から光が漏れると、漏れた光が非常に目立つ。
このような透明樹脂成形体で生じる端部からの光の漏れを減らすために、光が漏れる箇所に光を遮断する手段を設けることが考えられる。しかしながら、光を遮断する手段を設けるために、透明樹脂成形体の形状を複雑なものにすると、自動車用表示パネルの透明樹脂成形体の表面が成形後のヒケなどによって美観を損ねる場合がある。透明樹脂成形体の表面の不具合で美観を損ねる場合には、自動車用表示パネルは、運転手、乗員の正面に位置するため不良品となり得る。
また、インストルメントパネルには、交通事故などによって運転者または乗員が衝突する可能性が高く、インストルメントパネルに配置される自動車用表示パネルは、事故などの非常事態においては運転者及び乗員の保護に資することが期待される。さらには、自動車用表示パネルにおいて、強度の低下及び各部が擦りあわされることによる異音の発生を抑制することが求められる。
【0005】
本発明の課題は、自動車用表示パネルの強度及び美観を低下させず且つ自動車用表示パネルで異音を発生させず、光の漏れを減らせる自動車用表示パネル及びそのような自動車用表示パネルを備える自動車用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の第1見地に係る自動車用表示装置の製造方法は、射出成型工程と溝形成工程と充填体形成工程とを備える。射出成形工程は、所定形状を有し且つ光を透過する透明樹脂成形体を射出成形する。溝形成工程は、透明樹脂成形体の裏面から表面に透過する光で表示を行う表示領域と透明樹脂成形体の端部との間に、及び/または互いに隣接する表示領域の間に、所定範囲の厚さを残すように所定形状に沿ってコンピュータ数値制御を用いた切削加工により溝を形成する。充填体形成工程は、透明樹脂成形体の中を進行する光を遮る着色樹脂を溝に充填して着色樹脂充填体を溝に形成する。
第1見地の自動車用表示装置の製造方法は、溝形成工程と充填体形成工程とを備えているので、溝を射出成形で形成しないで済むことから、溝を形成する際のヒケ及び反りを防止することができる。また、溝に着色樹脂が充填されて着色樹脂充填体が溝に形成されるので、溝の周囲の透明樹脂成形体が着色樹脂充填体と一体化して透明樹脂成形体が着色樹脂充填体により補強され、溝が形成されることによる自動車用表示パネルの強度の低下を抑制し自動車の振動による自動車用表示パネルでの異音の発生を防止することができる。溝の着色樹脂充填体により、透明樹脂成形体の端部に及び/または互いに隣接する表示領域に漏れる光を減らすことができる。
【0007】
本発明の第2見地に係る自動車用表示装置の製造方法は、第1見地の自動車用表示装置の製造方法において、所定範囲が、0.5mm以上2mm以下であり且つ、溝の両側の透明樹脂成形体の厚さの2分の1以下である、ように構成されている。
第2見地の自動車用表示装置の製造方法によれば、光の漏れの低減と自動車用表示パネルの強度低下の抑制とを適切に調整することができる。
【0008】
本発明の第3見地に係る自動車用表示装置の製造方法は、第1見地または第2見地の自動車用表示装置の製造方法において、透明樹脂成形体の表示領域を、コンピュータ数値制御を用いた切削加工により所定形状に沿って薄肉に加工する薄肉化工程を備える。
第3見地の自動車用表示装置の製造方法によれば、射出成形のような樹脂の流動性による成形の困難性が解消されて成形が容易になる。また、コンピュータ数値制御による切削加工で表示領域の薄肉化を行うことで、樹脂の流動性による成形の困難性が解消され、表示領域にヒケや反りが発生するのを防ぐことができる。
【0009】
本発明の第4見地に係る自動車用表示装置の製造方法は、第3見地の自動車用表示装置の製造方法において、薄肉化工程において切削加工により薄肉になっている部分に、光学用透明樹脂または光学用透明接着剤によってディスプレイを貼合する貼合工程を備える。
第4見地の自動車用表示装置の製造方法によれば、透明樹脂成形体のうちの切削加工により薄肉になっている部分に貼合される光学用透明樹脂または光学用透明接着剤によって、ディスプレイの表示についての視認性を改善することができる。
【0010】
本発明の第5見地に係る自動車用表示装置の製造方法は、第4見地の自動車用表示装置の製造方法において、光学用透明樹脂または光学用透明接着剤の屈折率は、透明樹脂成形体の屈折率から0.1差し引いた値以上で且つ透明樹脂成形体の屈折率に0.1加えた値以下である、ように構成されている。
第5見地の自動車用表示装置の製造方法によれば、光学用透明樹脂または光学用透明接着剤の屈折率が、透明樹脂成形体21の屈折率から0.1差し引いた値以上で且つ透明樹脂成形体21の屈折率に0.1加えた値以下に設定されることにより、屈折率を個の範囲外に設定する場合に比べて、ディスプレイの表示に対する視認性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本精機株式会社
表示装置
1日前
個人
英語反射ゲームシステム
6日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1日前
学校法人東京電機大学
複合表示装置
1日前
アズビル株式会社
情報処理装置及びプログラム
5日前
リンテック株式会社
ラベル
1日前
株式会社島田電機製作所
導光板式ホールランタン
1日前
小林クリエイト株式会社
ラベル帳票
6日前
リンテック株式会社
封緘方法
1日前
名伸電機株式会社
封印具
5日前
株式会社JVCケンウッド
表示装置および表示方法
5日前
株式会社JVCケンウッド
表示装置および表示方法
5日前
アルプスアルパイン株式会社
表示システム
1日前
国立大学法人 鹿児島大学
プログラム
1日前
株式会社SUBARU
運転訓練装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
2日前
いすゞ自動車株式会社
容器ラベル
1日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
5日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
2日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
2日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
6日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
6日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
6日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
2日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
2日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
5日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
5日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
2日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
2日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
5日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
5日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
5日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
6日前
ソフトバンクグループ株式会社
システム
2日前
セイコーエプソン株式会社
回路装置及び表示システム
今日
ソフトバンクグループ株式会社
システム
1日前
続きを見る