TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025046029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-02
出願番号
2023154166
出願日
2023-09-21
発明の名称
有機溶媒の精製方法及び精製有機溶媒の製造方法、並びに有機溶媒の精製システム
出願人
室町ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B01J
45/00 20060101AFI20250326BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】被処理有機溶媒から不純物カチオンを除去する有機溶媒の精製方法及び精製有機溶媒の製造方法、並びに有機溶媒の精製システムを提供する。
【解決手段】有機溶媒及び不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を第1イオン交換体に接触させて前記不純物カチオンを除去する工程を含み、前記第1イオン交換体がN-メチルグルカミン基を有するキレート樹脂を含むことを特徴とする有機溶媒の精製方法。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機溶媒及び不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を第1イオン交換体に接触させて前記不純物カチオンを除去する工程を含み、
前記第1イオン交換体がN-メチルグルカミン基を有するキレート樹脂を含むことを特徴とする有機溶媒の精製方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記不純物カチオンが、多価金属カチオンである請求項1に記載の有機溶媒の精製方法。
【請求項3】
前記有機溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1-メトキシ-2-プロパノール及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートからなる群から選択される1種以上の有機溶媒である請求項1に記載の有機溶媒の精製方法。
【請求項4】
請求項1に記載の有機溶媒の精製方法であって、
前記第1イオン交換体と、カチオン交換樹脂を含む第2イオン交換体とを用い、下記(A)から(C)のいずれかの処理を含む有機溶媒の精製方法。
(A)先に、前記不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を前記第1イオン交換体の単床に接触させ、次いで、前記第2イオン交換体の単床に接触させる処理
(B)先に、前記不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を前記第2イオン交換体の単床に接触させ、次いで、前記第1イオン交換体の単床に接触させる処理
(C)前記不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を前記第1イオン交換体及び前記第2イオン交換体の混床に接触させる処理
【請求項5】
前記第2イオン交換体が、スルホン酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、フェノキシド基及び亜ヒ酸基からなる群から選択される1種以上の官能基を有するカチオン交換樹脂を含む請求項4に記載の有機溶媒の精製方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の有機溶媒の精製方法を用いる工程を含む精製有機溶媒の製造方法。
【請求項7】
前記精製有機溶媒が、半導体基板洗浄用溶媒である請求項6に記載の精製有機溶媒の製造方法。
【請求項8】
有機溶媒及び不純物カチオンを含む被処理有機溶媒が通液される第1イオン交換体を具備する精製手段を有し、
前記第1イオン交換体がN-メチルグルカミン基を有するキレート樹脂を含むことを特徴とする有機溶媒の精製システム。
【請求項9】
請求項8に記載の有機溶媒の精製システムであって、
第1イオン交換体と、カチオン交換樹脂を含む第2イオン交換体とを用い、下記(A)から(C)のいずれかの精製手段を含む有機溶媒の精製システム。
(A)前記被処理有機溶媒が通液される前記第1イオン交換体の単床と、該第1イオン交換体の単床の処理液が通液される前記第2イオン交換体の単床を有する精製手段
(B)前記被処理有機溶媒が通液される前記第2イオン交換体の単床と、該第2イオン交換体の単床の処理液が通液される前記第1イオン交換体の単床を有する精製手段
(C)前記被処理有機溶媒が通液される前記第1イオン交換体及び前記第2イオン交換体を含む混床を有する精製手段
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理有機溶媒から不純物カチオンを除去する有機溶媒の精製方法及び精製有機溶媒の製造方法、並びに有機溶媒の精製システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
有機溶媒は様々な工業分野で用いられており、有機溶媒が使用される用途や目的に応じて、有機溶媒に含まれる不純物を取り除く必要がある。例えば、半導体製造工程において、半導体ウエハの洗浄にイソプロパノール等の有機溶媒が用いられる。この洗浄用有機溶媒に不純物が含まれると、半導体ウエハに悪影響を及ぼす可能性があり、有機溶媒中の不純物を除去する必要がある。
【0003】
有機溶媒中の不純物を除去し、有機溶媒を精製する方法として、特許文献1に、有機溶媒中の金属不純物の除去性に優れる有機溶媒の精製方法が示されている。この有機溶媒の精製方法では、H型キレート交換体、アニオン交換体及びH型強酸性カチオン交換体を用いて、有機溶媒に含まれる金属不純物(1価及び多価の金属カチオン等)を除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/217911号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の有機溶媒の精製方法では、種々のイオン交換体が充填された充填塔を用い、有機溶媒中の様々な金属不純物を除去する。特に、多価金属カチオンの除去性を高めるために、H形キレート交換体(イオン交換体)の官能基として、イミノジ酢酸基、アミノメチルリン酸基、又はイミノプロピオン酸基が用いられていた。H形キレート交換体は、官能基が有する水素イオンが脱離し、替わりに多価金属カチオンを配位して捕捉することにより、多価金属カチオンを除去することができる。
しかしながら、有機溶媒中における不純物カチオンの除去性能に関して改善の余地があった。
【0006】
かかる状況下、本発明は、有機溶媒中の不純物カチオンの除去性能に優れ、従来用いられてきたH形キレート交換体とは異なる官能基を用い、有機溶媒に含まれる不純物カチオンを除去する精製有機溶媒の製造方法及び有機溶媒の精製システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来、ホウ素を選択的に吸着するイオン交換樹脂として用いられているN-メチルグルカミン基を有するキレート樹脂が、有機溶媒中の不純物カチオン(特には多価金属カチオン)の除去性能に優れていることを見出し、本発明に至った。
【0008】
本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 有機溶媒及び不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を第1イオン交換体に接触させて前記不純物カチオンを除去する工程を含み、前記第1イオン交換体がN-メチルグルカミン基を有するキレート樹脂を含むことを特徴とする有機溶媒の精製方法。
<2> 前記不純物カチオンが、多価金属カチオンである<1>に記載の有機溶媒の精製方法。
<3> 前記有機溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1-メトキシ-2-プロパノール及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートからなる群から選択される1種以上の有機溶媒である<1>又は<2>に記載の有機溶媒の精製方法。
<4> <1>から<3>のいずれかに記載の有機溶媒の精製方法であって、前記第1イオン交換体と、カチオン交換樹脂を含む第2イオン交換体とを用い、下記(A)から(C)のいずれかの処理を含む有機溶媒の精製方法。
(A)先に、前記不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を前記第1イオン交換体の単床に接触させ、次いで、前記第2イオン交換体の単床に接触させる処理
(B)先に、前記不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を前記第2イオン交換体の単床に接触させ、次いで、前記第1イオン交換体の単床に接触させる処理
(C)前記不純物カチオンを含む被処理有機溶媒を前記第1イオン交換体及び前記第2イオン交換体の混床に接触させる処理
<5> 前記第2イオン交換体がスルホン酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、フェノキシド基及び亜ヒ酸基からなる群から選択される1種以上の官能基を有するカチオン交換樹脂を含む<4>に記載の有機溶媒の精製方法。
<6> <1>から<5>のいずれかに記載の有機溶媒の精製方法を用いる工程を含む精製有機溶媒の製造方法。
<7> 前記精製有機溶媒が、半導体基板洗浄用溶媒である<6>に記載の精製有機溶媒の製造方法。
【0009】
<1A> 有機溶媒及び不純物カチオンを含む被処理有機溶媒が通液される第1イオン交換体を具備する精製手段を有し、前記第1イオン交換体がN-メチルグルカミン基を有するキレート樹脂を含む有機溶媒の精製システム。
<2A> 前記不純物カチオンが、多価金属カチオンである<1A>に記載の有機溶媒の精製システム。
<3A> <1A>又は<2A>のいずれかに記載の有機溶媒の精製システムであって、前記第1イオン交換体と、カチオン交換樹脂を含む第2イオン交換体とを用い、下記(A)から(C)のいずれかの精製手段を含む有機溶媒の精製システム。
(A)前記被処理有機溶媒が通液される前記第1イオン交換体の単床と、該第1イオン交換体の単床の処理液が通液される前記第2イオン交換体の単床を有する精製手段
(B)前記被処理有機溶媒が通液される前記第2イオン交換体の単床と、該第2イオン交換体の単床の処理液が通液される前記第1イオン交換体の単床を有する精製手段
(C)前記被処理有機溶媒が通液される前記第1イオン交換体及び前記第2イオン交換体を含む混床を有する精製手段
<4A> 前記第2イオン交換体がスルホン酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、フェノキシド基及び亜ヒ酸基からなる群から選択される1種以上の官能基を有するカチオン交換樹脂を含む<3A>に記載の有機溶媒の精製システム。
<5A> 前記有機溶媒がメタノール、イソプロパノール、1-メトキシ-2-プロパノール及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートからなる群から選択される1種以上の有機溶媒である<1A>から<4A>のいずれかに記載の有機溶媒の精製システム。
<6A> <1A>から<5A>のいずれかに記載の有機溶媒の精製システムを用いる精製有機溶媒の製造方法。
<7A> 前記精製有機溶媒が、半導体基板洗浄用溶媒である<6A>に記載の精製有機溶媒の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、被処理有機溶媒から不純物カチオンを除去する有機溶媒の精製方法及び精製有機溶媒の製造方法、並びに有機溶媒の精製システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
大和ハウス工業株式会社
反応装置
6日前
大陽日酸株式会社
CO2の回収方法
8日前
本田技研工業株式会社
ガス回収装置
8日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
6日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
6日前
ノリタケ株式会社
触媒材料およびその利用
6日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
1日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
6日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
6日前
ノリタケ株式会社
触媒材料およびその利用
6日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
8日前
ノリタケ株式会社
触媒材料およびその利用
6日前
東京応化工業株式会社
ろ過処理方法、及び多孔質膜
6日前
株式会社プロテリアル
触媒複合物および触媒前駆体複合物
7日前
Planet Savers株式会社
気体濃縮装置
8日前
JFEエンジニアリング株式会社
二酸化炭素回収方法
8日前
日本碍子株式会社
電気加熱式担体
5日前
TPR株式会社
多孔質ブリーザ
6日前
新甲エンジニアリング株式会社
使用済フロン再生装置
9日前
日本碍子株式会社
電気加熱式担体
6日前
大阪瓦斯株式会社
二酸化炭素回収システム
5日前
三菱ケミカル株式会社
精製ガスの製造方法
5日前
大阪瓦斯株式会社
二酸化炭素回収システム
5日前
株式会社大気社
気体処理装置
5日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
7日前
三菱ケミカル株式会社
精製ガスの製造方法
5日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
6日前
東レ株式会社
気体分離膜モジュールの検査装置および検査方法
8日前
株式会社川本製作所
水処理装置
6日前
住友化学株式会社
フィルター
1日前
本田技研工業株式会社
分離システム、分離方法
8日前
住友化学株式会社
フィルター
1日前
日本特殊陶業株式会社
金属有機構造体、および賦形体
8日前
住友化学株式会社
フィルター
1日前
イビデン株式会社
ハニカムフィルタ
8日前
新東工業株式会社
集塵システム及び報知システム
6日前
続きを見る
他の特許を見る