特許ウォッチ

公開番号2025031171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137213
出願日2023-08-25
発明の名称携帯端末及び車両制御システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G06F 3/0487 20130101AFI20250228BHJP(計算;計数)
要約【課題】携帯端末を利用した車両の操作性を向上できる技術を提供する。
【解決手段】携帯端末は、車両の操作のために操作者によって操作され、車両と無線通信を行う。携帯端末は、センサと、タッチパネルと、プロセッサとを備える。センサは、携帯端末の傾き方向及び傾斜角を検出する。タッチパネルは、表示画面を含み、表示画面への操作者のタッチを検出する。プロセッサは、携帯端末の向きを示す向き情報に基づいて、操作者による携帯端末の第1及び第2の持ち方にそれぞれ対応する第1及び第2の操作方式の何れか一方を選択し、第1の操作方式の選択中に、携帯端末を傾ける傾斜操作に基づいて車両の走行制御のための走行制御情報を生成し、第2の操作方式の選択中に、傾斜操作と表示画面の所定の位置へのタッチ操作とに基づいて走行制御情報を生成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
車両の操作のために操作者によって操作され、前記車両と無線通信を行う携帯端末であって、
前記携帯端末の傾き方向及び傾斜角を検出するセンサと、
表示画面を含み、前記表示画面への前記操作者のタッチを検出するタッチパネルと、
プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記携帯端末の向きを示す向き情報に基づいて、前記操作者による前記携帯端末の第１及び第２の持ち方にそれぞれ対応する第１及び第２の操作方式の何れか一方を選択し、
前記第１の操作方式の選択中に、前記携帯端末を傾ける傾斜操作に基づいて前記車両の走行制御のための走行制御情報を生成し、
前記第２の操作方式の選択中に、前記傾斜操作と前記表示画面の所定の位置へのタッチ操作とに基づいて前記走行制御情報を生成する
ことを特徴とする携帯端末。
続きを表示（約 730 文字）【請求項２】
前記携帯端末は、一方を長手方向とし他方を短手方向とする板状に形成され、
前記第１の持ち方は、前記短手方向の一端を前記操作者の片手で持つ持ち方に相当し、
前記第２の持ち方は、前記長手方向の両端を前記操作者の両手で持つ持ち方に相当し、
前記第１の操作方式は、前記長手方向に平行な回転軸を中心とする前記傾斜操作に応じて前記車両の操舵を制御し、前記短手方向に平行な回転軸を中心とする前記傾斜操作に応じて前記車両の速度を制御するものであり、
前記第２の操作方式は、前記携帯端末の厚さ方向に平行な回転軸を中心とする前記傾斜操作に応じて前記車両の操舵を制御し、前記タッチ操作に基づいて前記車両の速度を制御するものである
ことを特徴とする請求項１に記載の携帯端末。
【請求項３】
前記プロセッサは、前記タッチパネルへのタッチが継続されていることを条件として、選択中の前記第１又は第２の操作方式を保持する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の携帯端末。
【請求項４】
前記プロセッサは、前記車両が停止していることを条件として、前記操作者による前記向きの切り替えを受け付ける
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の携帯端末。
【請求項５】
請求項１又は２に記載の携帯端末と、
車載プロセッサを含む前記車両と、
を備え、
前記携帯端末の前記プロセッサ、又は前記車載プロセッサは、前記車両の走行中に前記操作者が前記向きの切り替えを要求した場合、前記車両を非常停止させる処理を実行する
ことを特徴とする車両制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、携帯端末を利用して車両の操作を行う技術に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、無線通信を介した携帯端末の操作によって駐車場への車両の入庫及び出庫を制御するシステムを開示している。このシステムでは、携帯端末の向きが横向きか縦向きかに応じて、携帯端末のタッチパネルに表示させる画像を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６９８６５１８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
携帯端末を利用して車両を操作するシステムでは、操作性の良い携帯端末の持ち方及び操作方式は、操作者の好みに応じて異なり得る。また、同じ操作者であっても、希望する携帯端末の持ち方及び操作方式は、例えば車両操作時の状況に応じて異なり得る。したがって、操作者の好みに応じて携帯端末の持ち方及び操作方式を適切に変更可能とすることは、携帯端末を利用した車両の操作性の向上につながると考えられる。
【０００５】
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、携帯端末を利用した車両の操作性を向上できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る携帯端末は、車両の操作のために操作者によって操作され、車両と無線通信を行う。携帯端末は、センサと、タッチパネルと、プロセッサとを備える。センサは、携帯端末の傾き方向及び傾斜角を検出する。タッチパネルは、表示画面を含み、表示画面への操作者のタッチを検出する。プロセッサは、携帯端末の向きを示す向き情報に基づいて、操作者による携帯端末の第１及び第２の持ち方にそれぞれ対応する第１及び第２の操作方式の何れか一方を選択し、第１の操作方式の選択中に、携帯端末を傾ける傾斜操作に基づいて車両の走行制御のための走行制御情報を生成し、第２の操作方式の選択中に、傾斜操作と表示画面の所定の位置へのタッチ操作とに基づいて走行制御情報を生成する。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、携帯端末を利用した車両の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態に係る車両制御システムの構成の一例を示す概略図である。
図１に示す携帯端末の第１及び第２の持ち方及び第１及び第２の操作方式を説明するための図である。
携帯端末の操作方式の第１の選択例において用いられるタッチパネルの画面表示の一例を表した図である。
第１の選択例に係る向き情報の取得に関する処理の一例を示すフローチャートである。
第２の選択例に係る向き情報の取得に関する処理の一例を示すフローチャートである。
車両制御量の演算及び調停に関する処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
１．車両制御システム
図１は、実施の形態に係る車両制御システム１の構成の一例を示す概略図である。車両制御システム１は、携帯端末（又は、単に端末）１０と、車両２０とを含む。端末１０は、車両２０の操作（遠隔運転）のために操作者によって操作される。端末１０は、車両２０と無線通信を行う。
【００１０】
端末１０は、例えば、タッチパネル１１と、通信装置１２と、プロセッサ１３と、記憶装置１４と、センサ類１５とを含む。タッチパネル１１は、端末１０の一方の板面に形成され、表示画面とタッチセンサとを含む。タッチセンサは、表示画面への操作者のタッチを検出可能に構成されている。通信装置１２は、無線通信ネットワーク２を介して車両２０と通信可能に構成されている。端末１０は、例えばスマートフォン又はタブレット端末であり、一方を長手方向とし他方を短手方向とする板状（例えば、矩形板状）に形成されている（例えば、図２（Ａ）参照）。より詳細には、例えば、タッチパネル１１は、長手方向及び短手方向を有する矩形状であり、タッチパネル１１の長手方向は、端末１０の長手方向と一致している。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許