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公開番号
2025028348
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2024225110,2019197719
出願日
2024-12-20,2019-10-30
発明の名称
複合焼結体および複合焼結体の製造方法
出願人
日本碍子株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01L
21/683 20060101AFI20250220BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電極の抵抗率の増大を抑制しつつ、電極と基材との熱膨張係数の差を小さくする。
【解決手段】複合焼結体20は、セラミックを主材料とする基材(すなわち、本体部21)と、本体部21の内部または表面に配置される電極23とを備える。電極23は、WCと、TiNとを含む。これにより、電極23の抵抗率の増大を抑制しつつ、電極23と本体部21との熱膨張係数の差を小さくすることができる。その結果、当該熱膨張係数の差に起因する本体部21のクラックや割れ等の損傷を抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複合焼結体であって、
5質量%~45質量%のマグネシウムアルミニウムスピネルを含むとともに残部が窒化アルミニウムであり、主面に半導体基板が載置される円板状の基材と、
前記基材の内部または表面に配置される電極と、
を備え、
前記電極は、
炭化タングステンと、
窒化チタンと、
を含むことを特徴とする複合焼結体。
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【請求項2】
請求項1に記載の複合焼結体であって、
前記電極に含まれる導電体における前記炭化タングステンおよび前記窒化チタンの合計含有率は、100体積%であることを特徴とする複合焼結体。
【請求項3】
複合焼結体であって、
50質量%~100質量%の窒化アルミニウムを含有するとともに主面に半導体基板が載置される円板状の基材と、
前記基材の内部または表面に配置される電極と、
を備え、
前記電極は、
炭化タングステンと、
窒化チタンと、
を含み、
前記電極に含まれる導電体における前記炭化タングステンおよび前記窒化チタンの合計含有率は、100体積%であることを特徴とする複合焼結体。
【請求項4】
請求項2または3に記載の複合焼結体であって、
前記電極における前記炭化タングステンおよび前記窒化チタンの合計含有率は、100体積%であることを特徴とする複合焼結体。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1つに記載の複合焼結体であって、
前記電極の室温における抵抗率は、3.0×10
-5
Ω・cm以下であることを特徴とする複合焼結体。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1つに記載の複合焼結体であって、
前記電極に含まれる導電体における前記窒化チタンの含有率は、5体積%以上かつ60体積%以下であることを特徴とする複合焼結体。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1つに記載の複合焼結体であって、
前記電極において、X線回折法により得られる前記炭化タングステンと前記窒化チタンとのメインピークの強度比は、0.80以上かつ1.0未満であることを特徴とする複合焼結体。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1つに記載の複合焼結体であって、
前記電極における前記窒化チタンの焼結粒径は、0.7μm以上かつ1.0μm以下であることを特徴とする複合焼結体。
【請求項9】
主面に半導体基板が載置される円板状の基材および前記基材の内部に配置される電極を備える複合焼結体の製造方法であって、
a)セラミックを主材料とする成形体、仮焼体または焼結体である第1部材および第2部材を準備する工程と、
b)前記第1部材上に、炭化タングステンおよび窒化チタンを含む電極または前記電極の前駆体を配置した後、前記第2部材を積層して積層体を形成する工程と、
c)前記積層体をホットプレス焼成する工程と、
を備え、
前記c)工程の終了後における前記第1部材および前記第2部材は、5質量%~45質量%のマグネシウムアルミニウムスピネルを含むとともに残部が窒化アルミニウムであることを特徴とする複合焼結体の製造方法。
【請求項10】
主面に半導体基板が載置される円板状の基材および前記基材の内部に配置される電極を備える複合焼結体の製造方法であって、
a)セラミックを主材料とする成形体、仮焼体または焼結体である第1部材および第2部材を準備する工程と、
b)前記第1部材上に、炭化タングステンおよび窒化チタンを含む電極または前記電極の前駆体を配置した後、前記第2部材を積層して積層体を形成する工程と、
c)前記積層体をホットプレス焼成する工程と、
を備え、
前記c)工程の終了後における前記第1部材および前記第2部材は、50質量%~100質量%の窒化アルミニウムを含有し、
前記c)工程の終了後において、前記電極に含まれる導電体における前記炭化タングステンおよび前記窒化チタンの合計含有率は、100体積%であることを特徴とする複合焼結体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合焼結体および複合焼結体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、半導体基板の製造装置等において、半導体基板を吸着して保持する静電チャック、半導体基板を加熱するヒーター、これらを組み合わせた静電チャックヒーター等の、サセプターが利用されている。当該サセプターは、セラミック(例えば、窒化アルミニウム)の焼結体を主材料とする基材と、当該基材の内部等に配置される電極とを備える。
【0003】
上述の製造装置では、サセプターにより支持された半導体基板に対して、処理ガスを励起して生成されたプラズマによる成膜やエッチング等のプロセスが施される。当該サセプターでは、上記プロセスの高温化に対応するために、高温における体積抵抗率の維持等を目的として、酸化マグネシウム等の添加物が基材に添加される場合がある。当該基材の熱膨張係数は、添加物の種類や添加率によって変動するため、電極との熱膨張係数の差に起因する基材のクラックや割れ等が発生する可能性がある。
【0004】
そこで、特許文献1では、窒化アルミニウム質焼結体から成る基体中に埋設された発熱抵抗体において、90重量%~99重量%のタングステン、モリブデン、炭化タングステン、炭化チタンまたは窒化チタンに、1~10重量%の窒化アルミニウム(すなわち、基体の材料)を混合することにより、基体と発熱抵抗体との熱膨張係数の差を低減することが提案されている。
【0005】
また、特許文献2では、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムまたは酸化イットリウム等のセラミック基材中に埋設された電極において、タングステンまたはモリブデン等の高融点金属に、5重量%~30重量%のセラミック基材の材料を混合することにより、基材と電極との熱膨張係数の差を低減することが提案されている。
【0006】
一方、特許文献3では、窒化アルミニウムにより形成されたセラミック誘電体層に埋設された吸着用電極を、モリブデン、タングステン、チタン、窒化チタン、炭化タングステンまたは炭化チタンの焼結体により形成した双極型の静電チャックが提案されている。当該静電チャックでは、セラミック誘電体層の各部の厚さを規定することにより、ウエハが吸着面上に均一に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平8-236599号公報
特許第5032444号公報
特開2007-173592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1および特許文献2では、電極に基材の材料を添加することにより、基材と電極との熱膨張係数の差をある程度まで小さくすることはできるが、当該差の低減に限界がある。また、電極に基材の材料を添加することにより、電極の抵抗率が増大し、発熱量が低下するおそれもある。
【0009】
特許文献3の静電チャックでは、セラミック誘電体層と吸着用電極との熱膨張係数の差を低減してセラミック誘電体層のクラックや割れ等を抑制することは考慮されていない。また、当該静電チャックにおいて、モリブデン、タングステンまたはチタンにより電極を形成する場合、焼成条件や基材からの影響を受けやすく、酸化や炭化が生じて電極内が不均一になりやすい。その結果、電極特性がばらつきやすく、量産性が低下するおそれがある。一方、窒化チタンにより電極を形成する場合、静電チャックの製造時における高温焼成により、窒化チタンの異常粒成長が発生して粒子間に空隙が生じ、電極の抵抗率が増大するおそれがある。
【0010】
本発明は、複合焼結体に向けられており、電極の抵抗率の増大を抑制しつつ、電極と基材との熱膨張係数の差を小さくすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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