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公開番号2025027636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132589
出願日2023-08-16
発明の名称制御装置、制御方法、通信システム、及び基地局装置
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類H04W 52/24 20090101AFI20250220BHJP(電気通信技術)
要約【課題】端末装置の送信電力制御を効率よく実施する
【解決手段】セルを構成する複数の基地局装置と、前記セル内に位置するとき前記基地局装置と無線通信を行う端末装置と、前記基地局装置を制御する制御装置とを有し、通信中の前記基地局装置とのパスロスの値に応じて前記端末装置の送信電力を制御する通信システムにおける前記制御装置であって、前記基地局装置が前記端末装置から信号を受信したときに測定した干渉測定値を、前記基地局装置から取得する共有部と、第1基地局装置と通信を行う第1端末装置の送信電力の制御を行うとき、前記第1端末装置の前記第1基地局装置以外の他の基地局装置に対する与干渉のうち、最大量である最大与干渉量を推定し、前記最大与干渉量を用いて、前記第1端末装置の送信電力を補正する補正値を算出する制御部と、を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
セルを構成する複数の基地局装置と、前記セル内に位置するとき前記基地局装置と無線通信を行う端末装置と、前記基地局装置を制御する制御装置とを有し、通信中の前記基地局装置とのパスロスの値に応じて前記端末装置の送信電力を制御する通信システムにおける前記制御装置であって、
前記基地局装置が前記端末装置から信号を受信したときに測定した干渉測定値を、前記基地局装置から取得する共有部と、
第1基地局装置と通信を行う第1端末装置の送信電力の制御を行うとき、前記第1端末装置の前記第1基地局装置以外の他の基地局装置に対する与干渉のうち、最大量である最大与干渉量を推定し、前記最大与干渉量を用いて、前記第1端末装置の送信電力を補正する補正値を算出する制御部と、を有する
制御装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記最大与干渉量が第2基地局装置に対する与干渉であるとき、前記第2基地局装置に対する与干渉の総和を前記最大与干渉量とみなし、前記第2基地局装置に対する与干渉の総和から前記第2基地局装置に対するパスロスの総和を算出し、前記パスロスの総和を用いて前記補正値を算出する
請求項1記載の制御装置。
【請求項3】
前記通信システムは、オープンインタフェースで定義され、
前記制御装置は、Near-Real Time RAN Intelligent Controllerを含む
請求項1記載の制御装置。
【請求項4】
前記通信システムは、オープンインタフェースで定義され、
前記制御装置は、Non-Real Time RICを含む
請求項1記載の制御装置。
【請求項5】
前記送信電力の制御は、OLPTC(Open-loop Transmission Power Control)を含む
請求項1記載の制御装置。
【請求項6】
セルを構成する複数の基地局装置と、前記セル内に位置するとき前記基地局装置と無線通信を行う端末装置と、前記基地局装置を制御する制御装置とを有し、通信中の前記基地局装置とのパスロスの値に応じて前記端末装置の送信電力を制御する通信システムにおける前記制御装置であって、
前記端末装置から信号を受信したときに干渉を測定し、測定した干渉測定値を前記制御装置に送信し、前記制御装置に記憶させる測定部と、
通信を行う端末装置の送信電力の制御を行うとき、前記端末装置の他の基地局装置に対する与干渉のうち、最大量である最大与干渉量を推定し、前記最大与干渉量を用いて補正値を算出し、前記補正値を用いて前記端末装置の送信電力を補正する制御部と、を有する
基地局装置。
【請求項7】
セルを構成する複数の基地局装置と、前記セル内に位置するとき前記基地局装置と無線通信を行う端末装置と、前記基地局装置を制御する制御装置とを有し、通信中の前記基地局装置とのパスロスの値に応じて前記端末装置の送信電力を制御する通信システムであって、
前記基地局装置は、前記端末装置から信号を受信したときに測定した干渉の測定値を前記制御装置に送信し、
前記制御装置は、前記測定値を記憶し、前記端末装置の送信電力の制御を行うとき、前記端末装置の通信中の基地局装置以外の基地局装置に対する与干渉のうち、最大量となる最大与干渉量を推定し、前記最大与干渉量を用いて、前記端末装置の送信電力を補正する補正値を算出し、
前記通信中の基地局装置は、前記補正値で補正した送信電力となるよう前記端末装置を制御する
通信システム。
【請求項8】
セルを構成する複数の基地局装置と、前記セル内に位置するとき前記基地局装置と無線通信を行う端末装置と、前記基地局装置を制御する制御装置とを有し、通信中の前記基地局装置とのパスロスの値に応じて前記端末装置の送信電力を制御する通信システムの前記制御装置における制御方法であって、
前記基地局装置が前記端末装置から信号を受信したときに測定した干渉測定値を、前記基地局装置から取得し、
第1基地局装置と通信を行う第1端末装置の送信電力の制御を行うとき、前記第1端末装置の前記第1基地局装置以外の他の基地局装置に対する与干渉のうち、最大量である最大与干渉量を推定し、前記最大与干渉量を用いて、前記第1端末装置の送信電力を補正する補正値を算出する
制御方法。
【請求項9】
セルを構成する複数の基地局装置と、前記セル内に位置するとき前記基地局装置と無線通信を行う端末装置とを有し、通信中の前記基地局装置とのパスロスの値に応じて送信電力を制御する通信システムにおける前記基地局装置であって、
前記端末装置が前記基地局装置から信号を受信したときに測定した測定データを取得する取得部と、
通信中の前記端末装置の送信電力の制御を行うとき、前記測定データを用いて、前記端末装置の他の基地局装置に対するパスロスを含む、前記他の基地局装置に対するパスロスの総和を推定し、前記推定したパスロスの総和を用いて、前記端末装置の送信電力を補正する補正値を算出する制御部と、を有する
基地局装置。
【請求項10】
前記測定データは、前記信号の受信電力及び前記受信電力から算出した信号対干渉雑音比を含む
請求項9記載の基地局装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、制御方法、通信システム、及び基地局装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、基地局装置は、端末装置と無線通信が可能な通信エリア(以降、セルと呼ぶ場合がある)を構築する。端末装置は、セル端に位置する場合、アップリンク通信にて自セルの基地局装置が受信する電波の電力が低いため、他セルの端末装置の電波で干渉が発生し、例えば、信号対干渉雑音比(SINR:signal-to-interference noise ratio)が小さくなったり、スループットが低下したりする。そのため、無線通信システムでは、他セルの端末装置からの干渉を低減するため、送信電力制御(TPC: Transmission Power Control )が実施される場合がある。
【0003】
TPCには、例えば、OLTPC(Open-loop TPC)という手法がある。OLTPCは、端末装置が自セルの基地局装置に近いほど、送信電力を小さくするTPCである。
【0004】
しかし、自セルの基地局装置に近い端末装置は、他セルの基地局装置からは遠いため、他セルの端末装置への与干渉が小さい。OLTPCでは、自セルの基地局装置に近い端末装置に対して、与干渉が小さいにも関わらず送信電力を下げる制御を行うため、スループットが劣化してしまう場合がある。一方、OLTPCでは、セル端に位置する端末装置は高い送信電力となるが、他セルの端末装置への与干渉も大きくなってしまうため、送信電力を下げて与干渉を小さくした方が、全体的にスループットが改善する場合がある。
【0005】
そこで、OLPTCでの制御に加え、他セルでのパスロスを考慮した補正値を用いて、送信電力を決定することで、他セルへの与干渉を抑制する場合がある。
【0006】
他セルへの与干渉を考慮した通信システムについては、例えば、以下の文献に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-90164号公報
特開2010-166604号公報
【非特許文献】
【0008】
M. Boussif, N.Quintero, F. D. Calabrese, C. Rosa, and J. Wigard, “Interference Based Power Control Performance in LTE Uplink”, in Proc. of 2008 IEEE International Symposium on Wireless Communication System, pp.698-702, 2008.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、この補正値の算出において使用する他セルでのパスロスは、算出又は推定の方法が決まっていない。例えば、全端末装置と全基地局装置との組み合わせにおいてパスロスを測定すると、測定時間や処理負荷が大きくなり、送信電力制御のリアルタイム性が担保できない場合がある。
【0010】
そこで、一開示は、端末装置の送信電力制御を効率よく実施する制御装置、制御方法、通信システム、及び基地局装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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