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公開番号
2025025349
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130042
出願日
2023-08-09
発明の名称
電磁接触器、電磁接触器の接点間ギャップ調整方法、電磁接触器のストローク量算出方法及びワイプ量算出方法
出願人
富士電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01H
49/00 20060101AFI20250214BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】構成部品の寸法に多少のバラツキがあっても、簡単な組付け作業で接点間ギャップを適性値に設定することができ、製造コストの低減化を図ることができる電磁接触器を提供する。
【解決手段】固定接点9を有する固定接触子3と、固定接点に接離する可動接点10を有する可動接触子4が接点支え11を介して連結されている電磁石ユニット5と、固定接触子、可動接触子及び電磁石ユニットを同一空間に収納する密閉容器2と、を備え、電磁石ユニット5には、密閉容器に設けた容器側連結部33,36に、可動接触子の移動方向から連結するユニット側連結部25a,25bが設けられており、容器側連結部とユニット側連結部の間に、固定接点と可動接点の間の接点間ギャップGを調整する平板形状のスペーサ34、37が挟まれて配置されていることを特徴とする電磁接触器。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
固定接点を有する固定接触子と、前記固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子が接点支えを介して連結されている電磁石ユニットと、前記固定接触子、前記可動接触子及び前記電磁石ユニットを同一空間に収納する密閉容器と、を備え、
前記電磁石ユニットには、前記密閉容器に設けた容器側連結部に、前記可動接触子の移動方向から連結するユニット側連結部が設けられており、
前記容器側連結部と前記ユニット側連結部の間に、前記固定接点と前記可動接点の間の接点間ギャップを調整する平板形状のスペーサが挟まれて配置されていることを特徴とする電磁接触器。
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【請求項2】
前記密閉容器は、一端が開放され、他端が閉塞された筒形状のカプセルケースと、前記カプセルケースの開放端を閉塞するカプセルカバーと、を備えており、
前記固定接触子は、前記固定接点が前記カプセルケースの内部に突出するように前記カプセルケースの閉塞された他端に一体に形成されており、
前記容器側連結部は、前記カプセルケースの開放端の周縁に形成されたケース側取り付け面であり、当該ケース側取り付け面と前記ユニット側連結部との間に前記スペーサが挟まれて配置されていることを特徴とする請求項1記載の電磁接触器。
【請求項3】
前記電磁石ユニットが非励磁状態における前記ユニット側連結部の前記スペーサに当接する第1面と前記可動接点との間の前記可動接触子の移動方向に沿う距離を第1距離L1とし、
前記容器側連結部の前記スペーサが当接する第2面と前記固定接点との間の前記可動接触子の移動方向に沿う距離を第2距離L2とし、
接点間ギャップの目標値をGtとすると、
前記スペーサの厚さTが、以下の(a)式で設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電磁接触器。
T = Gt -(L2 - L1) ……… (a)
【請求項4】
固定接点を有する固定接触子と、前記固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子が接点支えを介して連結されている電磁石ユニットと、前記固定接触子、前記可動接触子及び前記電磁石ユニットを同一空間に収納する密閉容器と、を備えた電磁接触器において、前記電磁石ユニットには、前記密閉容器に設けた容器側連結部に、前記可動接触子の移動方向から連結するユニット側連結部が設けられており、前記容器側連結部と前記ユニット側連結部の間に接点間ギャップを調整する平板形状のスペーサを配置することで、前記固定接点と前記可動接点の間の接点間ギャップを調整する方法であって、
前記電磁石ユニットを前記密閉容器に連結する前に、前記電磁石ユニットが非励磁状態における前記ユニット側連結部の前記スペーサに当接する第1面と前記可動接点との間の前記可動接触子の移動方向に沿う第1距離L1を測定する工程と、
前記容器側連結部の前記スペーサが当接する第2面と前記固定接点との間の前記可動接触子の移動方向に沿う第2距離L2を測定する工程と、
接点間ギャップの目標値をGtとし、前記スペーサの厚さをTとすると、以下の(a)式で前記スペーサの厚さTを設定する工程と、
T = Gt -(L2 - L1) ……… (a)
厚さTの前記スペーサを間に挟んで前記容器側連結部及び前記ユニット側連結部を連結することで、前記固定接点と前記可動接点の間の接点間ギャップを調整することを特徴とする電磁接触器の接点間ギャップ調整方法。
【請求項5】
請求項4の電磁接触器の接点間ギャップ調整方法で測定した前記第1距離L1を使用して電磁接触器のストローク量を算出する方法であって、
前記電磁石ユニットを前記密閉容器に連結する前に、前記電磁石ユニットが励磁状態になったときの前記ユニット側連結部の前記スペーサに当接する前記第1面と前記可動接点との間の前記可動接触子の移動方向に沿う第3距離L3を測定し、
ストローク量Sを、以下の(b)式で算出することを特徴とする電磁接触器のストローク量算出方法。
S = L3 - L1 ……… (b)
【請求項6】
請求項4の電磁接触器の接点間ギャップ調整方法で使用した接点間ギャップの目標値Gtと、請求項5の電磁接触器のストローク量算出方法で算出したストローク量Sを使用して、ワイプ量Wを以下の(c)式で算出することを特徴とする電磁接触器のワイプ量算出方法。
W = S - W ……… (c)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接点間ギャップの調整が可能な電磁接触器と、電磁接触器の接点間ギャップ調整方法、電磁接触器のストローク量算出方法及びワイプ量算出方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に記載の電磁接触器は、固定接点を有する固定接触子と、固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子が接点支えを介して連結されている電磁石ユニットと、固定接触子、可動接触子及び電磁石ユニットを同一空間に収納する密閉容器と、を備えている。この電磁接触器は、固定接点及び可動接点の間に発生したアークが密閉容器内の大きな消弧空間に引き伸ばされることで、遮断性能を向上させるようにしている。
【0003】
電磁接触器には、固定接点と可動接点との間の接点間ギャップと、ストローク量と、接点支えに設けた接触スプリングのワイプ量の諸値が設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-81586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電磁接触器の遮断性能や耐振動・耐衝撃性を向上させるため、接点間ギャップを適性値に調整する作業は、従来、寸法精度を高めた部品を形成して多くの時間を費やす作業となっていた。また、ストローク量の設定作業、ワイプ量の設定作業も多くの時間を費やす作業となっていた。そのため、電磁接触器の製造コストの面で問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、構成部品の寸法に多少のバラツキがあっても、簡単な組付け作業で接点間ギャップを適性値に設定することができ、製造コストの低減化を図ることができる電磁接触器及び電磁接触器の接点間ギャップ調整方法を提供することを目的としている。
【0007】
また、本発明は、簡便な作業でストローク量及びワイプ量を設定することができる電磁接触器のストローク量算出方法及びワイプ量算出方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電磁接触器は、固定接点を有する固定接触子と、固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子が接点支えを介して連結されている電磁石ユニットと、固定接触子、可動接触子及び電磁石ユニットを同一空間に収納する密閉容器と、を備え、電磁石ユニットには、密閉容器に設けた容器側連結部に、可動接触子の移動方向から連結するユニット側連結部が設けられており、容器側連結部とユニット側連結部の間に、固定接点と可動接点の間の接点間ギャップを調整する平板形状のスペーサが挟まれて配置されている。
【0009】
また、電磁接触器の接点間ギャップ調整方法は、固定接点を有する固定接触子と、固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子が接点支えを介して連結されている電磁石ユニットと、固定接触子、可動接触子及び電磁石ユニットを同一空間に収納する密閉容器と、を備えた電磁接触器において、電磁石ユニットには、密閉容器に設けた容器側連結部に、可動接触子の移動方向から連結するユニット側連結部が設けられており、容器側連結部とユニット側連結部の間に接点間ギャップを調整する平板形状のスペーサを配置することで、固定接点と可動接点の間の接点間ギャップを調整する方法であって、電磁石ユニットを密閉容器に連結する前に、電磁石ユニットが非励磁状態におけるユニット側連結部のスペーサに当接する第1面と可動接点との間の可動接触子の移動方向に沿う第1距離L1を測定する工程と、容器側連結部のスペーサが当接する第2面と固定接点との間の可動接触子の移動方向に沿う第2距離L2を測定する工程と、接点間ギャップの目標値をGtとし、スペーサの厚さをTとすると、以下の(a)式で前記スペーサの厚さTを設定する工程と、
T = Gt -(L2 - L1) ……… (a)
、厚さTのスペーサを間に挟んで容器側連結部及びユニット側連結部を連結することで、固定接点と可動接点の間の接点間ギャップを調整する。
【0010】
また、電磁接触器のストローク量算出方法は、上述した電磁接触器の接点間ギャップ調整方法で測定した第1距離L1を使用して電磁接触器のストローク量を算出する方法であって、電磁石ユニットを密閉容器に連結する前に、電磁石ユニットが励磁状態になったときのユニット側連結部のスペーサに当接する第1面と可動接点との間の可動接触子の移動方向に沿う第3距離L3を測定し、ストローク量Sを、以下の(b)式で算出する。
S = L3 - L1 ……… (b)
(【0011】以降は省略されています)
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