TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025025280
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129913
出願日
2023-08-09
発明の名称
包装袋およびその製造方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
85/30 20060101AFI20250214BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】クリーン環境内で使用される物品を収容でき、高い清浄度を有する包装袋の製造方法を提供する。
【解決手段】包装袋の製造方法は、共押出インフレーション法により、チューブ外面を構成する第1の樹脂層と、チューブ内面を構成する第2の樹脂層と、を少なくとも備えるチューブ状フィルムを形成し、該フィルムを扁平状に変形させる工程、および、扁平状に変形されたチューブ状フィルム等に対して、対面して接触している第2の樹脂層同士の接触を解除することなく製袋処理を行い、包装袋を作製する工程、を含み、包装袋は、表面シートと、表面シートに対向する裏面シートと、を備え、表面シートおよび裏面シートは、それぞれ、第1の樹脂層と、包装袋の内面を構成する第2の樹脂層と、を少なくとも備え、表面シートおよび裏面シートにおいて、第1の樹脂層は、第2の樹脂層から剥離できるように設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
包装袋の製造方法であって、
前記製造方法は、
共押出インフレーション法により、チューブ外面を構成する第1の樹脂層と、ポリオレフィンを主成分として含有する、チューブ内面を構成する第2の樹脂層と、を少なくとも備えるチューブ状フィルムを形成し、前記フィルムを扁平状に変形させる工程、および
扁平状に変形された前記チューブ状フィルムまたは該フィルムを切断してなる重ね合わされたフィルムに対して、対面して接触している前記第2の樹脂層同士の接触を解除することなく製袋処理を行い、包装袋を作製する工程、
を含み、
前記包装袋は、表面シートと、前記表面シートに対向する裏面シートと、を備え、前記表面シートおよび前記裏面シートは、それぞれ、前記第1の樹脂層と、前記包装袋の内面を構成する前記第2の樹脂層と、を少なくとも備え、前記表面シートおよび前記裏面シートにおいて、前記第1の樹脂層は、前記第2の樹脂層から剥離できるように設けられており、前記包装袋は、前記表面シートにおける前記第2の樹脂層の一部と前記裏面シートにおける前記第2の樹脂層の一部とが接合して形成されたシール部を有する、
包装袋の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1の樹脂層が、ヘテロ原子含有樹脂を主成分として含有するヘテロ原子含有樹脂層を少なくとも備え、前記ヘテロ原子含有樹脂層が、前記第2の樹脂層と接している、請求項1に記載の包装袋の製造方法。
【請求項3】
前記ヘテロ原子含有樹脂が、ポリアミド、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリエステルおよびポリビニルアルコールから選択される少なくとも1種を含む、請求項2に記載の包装袋の製造方法。
【請求項4】
前記第1の樹脂層が、ポリオレフィンを主成分として含有するポリオレフィン層をさらに備える、請求項2に記載の包装袋の製造方法。
【請求項5】
前記ポリオレフィン層が、前記ポリオレフィンに加えて、変性ポリオレフィンをさらに含有する、請求項4に記載の包装袋の製造方法。
【請求項6】
前記第2の樹脂層が、前記チューブ内面を構成する、ポリオレフィンを主成分として含有する熱融着性樹脂層を備える、請求項1に記載の包装袋の製造方法。
【請求項7】
前記熱融着性樹脂層が、直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンから選択される少なくとも1種のポリエチレンを主成分として含有する、請求項6に記載の包装袋の製造方法。
【請求項8】
前記第2の樹脂層が、密度が0.909g/cm
3
以下のポリエチレン層と、前記チューブ内面を構成する、ポリエチレンを主成分として含有する熱融着性樹脂層とを備え、前記第2の樹脂層における前記ポリエチレン層が、前記第1の樹脂層における前記ヘテロ原子含有樹脂層と接している、請求項2に記載の包装袋の製造方法。
【請求項9】
前記第2の樹脂層が、密度が0.909g/cm
3
以下の前記ポリエチレン層と、前記熱融着性樹脂層との間に、直鎖状低密度ポリエチレンを主成分として含有する中間層をさらに備える、請求項8に記載の包装袋の製造方法。
【請求項10】
前記包装袋において、剥離角度:180度、試験速度:50mm/minの条件にて測定される、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層との剥離強度が、1.0N/15mm幅以下である、請求項1~9のいずれか一項に記載の包装袋の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、包装袋およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体製品は、埃および塵等の異物が該製品に付着すると品質が低下しえることから、清浄度の高いクリーンルーム等のクリーン環境下で製造または使用されている。このような環境内に物品を持ち込む際には、プラスチックフィルム製の袋内に物品を収容した包装体を、クリーン環境内に持ち込む場合が多い。したがって、半導体製品等の高いクリーン度が要求される物品を収容する包装袋に対しても、高いクリーン性が求められている。
【0003】
包装体は、従来、内袋および外袋を少なくとも備える2重袋を用いて以下のようにして製造されている(例えば、特許文献1参照)。まず内袋の内側に物品を入れ、真空脱気し、内袋の開口部を密封する。次に外袋の内側に該内袋を入れ、真空脱気し、外袋の開口部を密封する。このような2重包装、または必要に応じて3重包装により、物品は包装されている。物品を使用する際には、クリーンルームの前室で外袋を開封し、クリーンな状態の内袋をクリーンルーム内で開封して、物品は取り出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-126437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2重脱気包装または3重脱気包装により物品を包装する際、脱気包装が複数回行われる。このため、物品包装の作業効率が高くない場合がある。また、包装袋の開封時には、複数回行われる袋の開封が手間である場合がある。
【0006】
本開示の課題は、クリーン環境内で使用される物品を収容でき、高い清浄度を有する包装袋およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、剥離可能な表面フィルムを備える積層体により包装袋を作製することを検討した。クリーンルームの前室で包装袋の表面フィルムを剥離することで、クリーンな状態の包装袋をクリーンルーム内に持ち込むことができる。このような知見のもと、本発明者らは、以下の構成を備える包装袋およびその製造方法により上記課題を解決できることを見出した。
本開示の一実施形態の包装袋の製造方法は、共押出インフレーション法により、チューブ外面を構成する第1の樹脂層と、ポリオレフィンを主成分として含有する、チューブ内面を構成する第2の樹脂層と、を少なくとも備えるチューブ状フィルムを形成し、該フィルムを扁平状に変形させる工程、および、扁平状に変形されたチューブ状フィルムまたは該フィルムを切断してなる重ね合わされたフィルムに対して、対面して接触している第2の樹脂層同士の接触を解除することなく製袋処理を行い、包装袋を作製する工程、を含み、上記包装袋は、表面シートと、表面シートに対向する裏面シートと、を備え、表面シートおよび裏面シートは、それぞれ、第1の樹脂層と、包装袋の内面を構成する第2の樹脂層と、を少なくとも備え、表面シートおよび裏面シートにおいて、第1の樹脂層は、第2の樹脂層から剥離できるように設けられており、包装袋は、表面シートにおける第2の樹脂層の一部と裏面シートにおける第2の樹脂層の一部とが接合して形成されたシール部を有する。
本開示の一実施形態の包装袋は、表面シートと、表面シートに対向する裏面シートと、を備え、表面シートおよび裏面シートは、それぞれ、第1の樹脂層と、包装袋の内面を構成する第2の樹脂層と、を少なくとも備え、第2の樹脂層は、ポリオレフィンを主成分として含有し、表面シートおよび裏面シートにおいて、第1の樹脂層は、第2の樹脂層から剥離できるように設けられており、包装袋は、表面シートにおける第2の樹脂層の一部と裏面シートにおける第2の樹脂層の一部とが接合して形成されたシール部を有し、包装袋は、共押出インフレーション法により作製された、チューブ外面を構成する第1の樹脂層と、チューブ内面を構成する第2の樹脂層と、を少なくとも備えるチューブ状フィルムを扁平状に変形させたフィルムまたは該フィルムを切断してなる重ね合わされたフィルムを、直接製袋してなる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、クリーン環境内で使用される物品を収容でき、高い清浄度を有する包装袋およびその製造法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、包装袋の一実施形態の模式断面図およびその関連図である。
図2は、包装袋の一実施形態の正面図である。
図3は、ハーフカット線を説明する模式図である。
図4は、包装袋の作製を説明するための正面図である。
図5は、積層体の一実施形態の模式断面図である。
図6は、積層体の一実施形態の模式断面図である。
図7は、積層体の一実施形態の模式断面図である。
図8は、積層体の一実施形態の模式断面図である。
図9は、積層体の一実施形態の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、詳細に説明する。本開示は多くの異なる形態で実施でき、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されない。図面は、説明をより明確にするため、実施形態に比べ、各層の幅、厚さおよび形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定しない。本明細書と各図において、既出の図に関してすでに説明したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
大日本印刷株式会社
植物育成装置
2日前
大日本印刷株式会社
プリフォーム
2日前
大日本印刷株式会社
植物育成装置
2日前
大日本印刷株式会社
蓋材付き紙製容器
6日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装袋
2日前
大日本印刷株式会社
積層体および包装袋
2日前
大日本印刷株式会社
箱型搬送物反転装置
9日前
大日本印刷株式会社
シミュレーション方法
6日前
大日本印刷株式会社
遮熱積層体および着色部材
2日前
大日本印刷株式会社
包装袋およびその製造方法
2日前
大日本印刷株式会社
2軸延伸ポリエチレンフィルム
9日前
大日本印刷株式会社
情報記録体及び情報記録体の製造方法
6日前
大日本印刷株式会社
延伸基材、バリア性基材、積層体および包装容器
9日前
大日本印刷株式会社
プリフォーム及びプラスチックボトルの製造方法
2日前
大日本印刷株式会社
プリフォーム及びプラスチックボトルの製造方法
2日前
大日本印刷株式会社
延伸基材、バリア性基材、積層体および包装容器
9日前
大日本印刷株式会社
加飾積層体、転写シート、加飾部材、及び移動体
2日前
大日本印刷株式会社
延伸基材、バリア性基材、積層体および包装容器
9日前
大日本印刷株式会社
延伸基材、バリア性基材、積層体および包装容器
9日前
大日本印刷株式会社
除去済シート製造システム及び除去済シート製造方法
6日前
大日本印刷株式会社
被覆金属線、ステータ、電動機、及びステータの製造方法
9日前
大日本印刷株式会社
情報処理方法、コンピュータプログラム及び情報処理装置
2日前
大日本印刷株式会社
コンテンツ表示システム、情報端末、情報処理装置及びプログラム
9日前
大日本印刷株式会社
コイルユニット、送電装置、受電装置、電力伝送システム及び移動体
2日前
大日本印刷株式会社
電子情報記憶媒体、ICチップ、署名検証処理方法、及びプログラム
3日前
大日本印刷株式会社
コイルユニット、送電装置、受電装置、電力伝送システム及び移動体
2日前
大日本印刷株式会社
電池用包装材料及び電池
9日前
大日本印刷株式会社
蓄電デバイス、蓋ユニット
4日前
大日本印刷株式会社
蓄電デバイス及びその製造方法
9日前
大日本印刷株式会社
導光板、面光源装置、表示装置
4日前
大日本印刷株式会社
内容物充填システム及び殺菌方法
9日前
大日本印刷株式会社
紙製容器、蓋材付き紙製容器およびブランク材
9日前
大日本印刷株式会社
電池用包装材料、電池、これらの製造方法、及びポリエステルフィルム
9日前
大日本印刷株式会社
蒸着マスクを製造するための金属板、金属板の製造方法、蒸着マスク及び蒸着マスクの製造方法
4日前
個人
箱
4か月前
個人
ゴミ箱
4か月前
続きを見る
他の特許を見る