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公開番号
2025018806
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023122815
出願日
2023-07-27
発明の名称
運転整理提案システム及び運転整理提案方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
藤央弁理士法人
主分類
B61L
27/12 20220101AFI20250130BHJP(鉄道)
要約
【課題】今回発生事象に対する適切な運転整理内容を提案する。
【解決手段】運転整理提案システムは、複数の過去発生事象と、当該複数の過去発生事象それぞれに対応する運転整理内容及び複数種類の属性の値と、を示す運転整理情報を保持し、当該複数種類の属性は、事象連絡属性と、運行管理属性と、設備センサ属性と、を含み、今回発生事象と、今回発生事象に対応する当該複数種類の属性の値と、当該複数種類の属性それぞれに対応する重みと、を取得し、今回発生事象と当該複数の過去発生事象とそれぞれに対応する当該複数種類の属性の値と、当該重みと、に基づいて、今回発生事象と、当該複数の過去発生事象それぞれと、の重み付きの類似度を算出し、当該類似度が高い過去発生事象に、運転整理情報において対応する運転整理内容を出力する。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
運転整理提案システムであって、
プロセッサと記憶装置とを備え、
前記記憶装置は、列車に対する運転整理が要求される要因となった複数の過去発生事象と、前記複数の過去発生事象それぞれに対して行われた運転整理内容と、前記複数の過去発生事象それぞれに対応する複数種類の属性の値と、を示す構造化データである運転整理情報を保持し、
前記複数種類の属性は、事象に関する事象連絡属性と、前記列車の運行管理に関する運行管理属性と、前記列車に関する所定の設備及び/又は所定の環境の状態のセンサによる測定結果に関する設備センサ属性と、を含み、
前記プロセッサは、
前記列車に対する前記運転整理が要求される要因である今回発生事象と、前記今回発生事象に対応する前記複数種類の属性の値と、を取得し、
前記複数種類の属性それぞれに対応する重みを取得し、
前記今回発生事象に対応する前記複数種類の属性の値と、前記複数の過去発生事象それぞれに対応する前記複数種類の属性の値と、前記重みと、に基づいて、前記今回発生事象と、前記複数の過去発生事象それぞれと、の重み付きの類似度を算出し、
前記算出した類似度が所定の条件に基づいて高い過去発生事象を、前記複数の過去発生事象から抽出し、
前記抽出した過去発生事象に前記運転整理情報において対応する運転整理内容を出力する、運転整理提案システム。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の運転整理提案システムであって、
入力装置及び表示装置に接続され、
前記記憶装置は、前記複数の過去発生事象それぞれについて、当該過去発生事象に対する前記運転整理を提案した際に採用された前記重みの履歴を保持し、
前記プロセッサは、
前記重みの履歴に基づいて、前記複数の過去発生事象に対する前記運転整理を提案した際に採用された前記重みの所定の統計量を算出し、
前記算出した所定の統計量を前記表示装置に表示し、
前記入力装置への入力によって、前記重み付きの類似度を算出するための前記重みを取得する、運転整理提案システム。
【請求項3】
請求項2に記載の運転整理提案システムであって、
前記複数種類の属性は、所定の代表属性を含み、
前記プロセッサは、
前記運転整理情報を参照して、前記代表属性の値が前記今回発生事象と一致する過去発生事象を特定し、
前記重みの履歴に基づいて、前記特定した過去発生事象に対する前記運転整理を提案した際に採用された前記重みの前記所定の統計量を算出する、運転整理提案システム。
【請求項4】
請求項3に記載の運転整理提案システムであって、
前記代表属性は、前記事象の種別と、前記事象が発生した路線と、前記事象が発生したキロ程と、前記事象が発生した時刻と、の少なくとも1つを含む、運転整理提案システム。
【請求項5】
請求項1に記載の運転整理提案システムであって、
前記記憶装置は、非構造化データを格納するデータレイクを保持し、
前記プロセッサは、
いずれも前記非構造化データである、前記事象連絡属性を示す事象連絡情報と、前記運行管理属性を示す運行管理情報と、前記設備センサ属性を示す設備センサ情報と、を受信し、
前記事象連絡情報、前記運行管理情報、及び前記設備センサ情報を前記非構造化データとして、前記データレイクに格納し、
前記事象連絡情報、前記運行管理情報、及び前記設備センサ情報を前記構造化データに加工して、前記運転整理情報に前記複数種類の属性の値を格納する、運転整理提案システム。
【請求項6】
請求項1に記載の運転整理提案システムであって、
表示装置に接続され、
前記プロセッサは、前記抽出した過去発生事象に対応する前記類似度のヒートマップであって、前記複数種類の属性に含まれる所定の属性を軸としたヒートマップ、を生成して、前記表示装置に表示する、運転整理提案システム。
【請求項7】
請求項6に記載の運転整理提案システムであって、
前記所定の属性は、前記事象の種別と、前記事象が発生した路線と、前記事象が発生したキロ程と、前記事象が発生した時刻と、の少なくとも1つを含む、運転整理提案システム。
【請求項8】
請求項6に記載の運転整理提案システムであって、
前記プロセッサは、前記ヒートマップに対して、ダイシング、スライシング、ドリルダウン、及びドリルアップの少なくとも1つを実行する分析を実行し、
前記分析の結果を前記表示装置に表示する、運転整理提案システム。
【請求項9】
運転整理提案システムによる運転整理提案方法であって、
前記運転整理提案システムは、プロセッサと記憶装置とを有し、
前記記憶装置は、列車に対する運転整理が要求される要因となった複数の過去発生事象と、前記複数の過去発生事象それぞれに対して行われた運転整理内容と、前記複数の過去発生事象それぞれに対応する複数種類の属性の値と、を示す構造化データである運転整理情報を保持し、
前記複数種類の属性は、事象に関する事象連絡属性と、前記列車の運行管理に関する運行管理属性と、前記列車に関する所定の設備及び/又は所定の環境の状態のセンサによる測定結果に関する設備センサ属性と、を含み、
前記運転整理提案方法は、
前記プロセッサが、前記列車に対する前記運転整理が要求される要因である今回発生事象と、前記今回発生事象に対応する前記複数種類の属性の値と、を取得し、
前記プロセッサが、前記複数種類の属性それぞれに対応する重みを取得し、
前記プロセッサが、前記今回発生事象に対応する前記複数種類の属性の値と、前記複数の過去発生事象それぞれに対応する前記複数種類の属性の値と、前記重みと、に基づいて、前記今回発生事象と、前記複数の過去発生事象それぞれと、の重み付きの類似度を算出し、
前記プロセッサが、前記算出した類似度が所定の条件に基づいて高い過去発生事象を、前記複数の過去発生事象から抽出し、
前記プロセッサが、前記抽出した過去発生事象に前記運転整理情報において対応する運転整理内容を出力する、運転整理提案方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転整理提案システム及び運転整理提案方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の運行管理システムにおいては、指令員が列車の運行状況に基づいて運転整理内容を入力する機能が備わっている。しかし、指令員が入力した内容による運転整理による、運行障害からの回復時間は、当該指令員の経験次第で大きな差が出る場合がある。さらに、運行障害が発生する状況、場所、及び時間等が一定ではないため、指令員が運転整理内容を入力する経験を積むのに長い期間を要する。
【0003】
さらに少子高齢化のため、効果的な運転整理を入力できる指令員が年々減少傾向となることが予想される。従って、運行障害によるダイヤ乱れ等を最小限に抑えるために乗客、乗務員、及び車両設備など様々な要素を考慮した上で最適な運転整理を提案して指令員の意思決定を補助するシステムの開発が求められることが想定される。
【0004】
本技術分野の背景技術として、特開2021-107189号公報(特許文献1)がある。この公報には、「実施形態の運行管理システムは、記憶部と、取得部と、抽出部と、を備える。記憶部は、第1の車両を識別する車両識別情報と、第1の車両の位置と、第1の車両に対して行われる運転整理情報と、第1の車両と異なる第2の車両に対して行われる運転整理情報を対応づける関連情報と、を対応づけて記憶する。取得部は、所定の時刻情報に基づいて、経路上を走行する第1の車両に遅延が生じた場合に、遅延が生じた第1の車両を識別する第1の車両識別情報と、遅延が生じた第1の車両の位置を示す位置情報と、を取得する。抽出部は、第1の車両識別情報と、位置情報と、に基づいて、第1の車両に対して行われる運転整理を示した運転整理情報と、関連情報で対応づけられた、第2の車両に対して行われる運転整理を示した運転整理情報と、の組み合わせを抽出する。」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-107189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術は、列車番号とその在線駅間とに基づいて運転整理内容を抽出するが、同様の運行障害が同一の列車及び同一の在線位置で発生する可能性は低いため、適切な運転整理内容を出力できないおそれがある。そこで、本発明の一態様は、今回発生事象に対する適切な運転整理内容を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は以下の構成を採用する。運転整理提案システムは、プロセッサと記憶装置とを備え、前記記憶装置は、列車に対する運転整理が要求される要因となった複数の過去発生事象と、前記複数の過去発生事象それぞれに対して行われた運転整理内容と、前記複数の過去発生事象それぞれに対応する複数種類の属性の値と、を示す構造化データである運転整理情報を保持し、前記複数種類の属性は、事象に関する事象連絡属性と、前記列車の運行管理に関する運行管理属性と、前記列車に関する所定の設備及び/又は所定の環境の状態のセンサによる測定結果に関する設備センサ属性と、を含み、前記プロセッサは、前記列車に対する前記運転整理が要求される要因である今回発生事象と、前記今回発生事象に対応する前記複数種類の属性の値と、を取得し、前記複数種類の属性それぞれに対応する重みを取得し、前記今回発生事象に対応する前記複数種類の属性の値と、前記複数の過去発生事象それぞれに対応する前記複数種類の属性の値と、前記重みと、に基づいて、前記今回発生事象と、前記複数の過去発生事象それぞれと、の重み付きの類似度を算出し、前記算出した類似度が所定の条件に基づいて高い過去発生事象を、前記複数の過去発生事象から抽出し、前記抽出した過去発生事象に前記運転整理情報において対応する運転整理内容を出力する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、今回発生事象に対する適切な運転整理内容を提案することができる。
【0009】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1における運転整理提案システムを含むシステムの全体の構成例を示すブロック図である。
実施例1における運転整理提案システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。
実施例1における運転整理情報DWH(Data WareHouse)に格納されている構造化データのデータ構成例を示す図である。
実施例1における速報通知処理部及び運転整理提案処理部によって生成された情報を表示するダッシュボードの画面構成例を示す図である。
実施例1における運転整理提案システムによる全体処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における運転整理提案処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1におけるパラメータチューニング領域の画面構成例を示す図である。
実施例1におけるヒートマップ表示領域の画面構成例を示す図である。
実施例1における運転整理群案表示領域の画面構成例を示す図である。
実施例1におけるデータ分析画面の画面構成例を示す図である。
実施例1におけるデータ分析画面の画面構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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