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公開番号2025011725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114002
出願日2023-07-11
発明の名称送信装置、受信装置及び再多重化装置
出願人日本放送協会
代理人弁理士法人キュリーズ
主分類H04N 21/242 20110101AFI20250117BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ジッタの拡大及び遅延時間の増大を抑制しながら、高度化STL/TTLにおいて伝送フレームを適切に伝送することを可能とする送信装置及び受信装置を提供する。
【解決手段】 1以上の放送信号が多重された多重伝送フレームを送信する送信装置は、前記多重伝送フレームを送信する送信処理部を備え、前記送信処理部は、前記1以上の放送信号のフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致するタイミングを示す制御情報を送信する送信部を備える。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
1以上の放送信号が多重された多重伝送フレームを送信する送信装置であって、
前記多重伝送フレームを送信する送信処理部を備え、
前記送信処理部は、前記1以上の放送信号のフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致するタイミングを示す制御情報を送信する送信部を備える、送信装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記送信処理部は、第1送信処理部と、第2送信処理部と、を含み、
前記第1送信処理部と前記第2送信処理部を切り替える送信切替部を備える、請求項１に記載の送信装置。
【請求項３】
前記送信処理部は、前記1以上の放送信号の少なくともいずれか1つの特定フレームのフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致する前記特定フレームに挿入される同期制御情報パケットから、前記特定フレームのフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致する旨の情報を抽出し、抽出された情報に基づいて前記特定フレームの先頭位置を特定する、請求項１に記載の送信装置。
【請求項４】
前記多重伝送フレームが2以上の放送信号が多重された多重伝送フレームである場合に、前記送信部は、前記2以上の放送信号のそれぞれのレートを示す制御情報を送信する、請求項１に記載の送信装置。
【請求項５】
1以上の放送信号が多重された多重伝送フレームを受信する受信装置であって、
前記多重伝送フレームを受信する受信処理部を備え、
前記受信処理部は、
前記1以上の放送信号のフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致するタイミングを示す制御情報を受信する受信部と、
前記制御情報で示されるタイミングで前記1以上の放送信号のフレームの間隔を調整し、前記1以上の放送信号を構成するパケットの間隔を平滑化する制御部と、を備える、受信装置。
【請求項６】
前記受信処理部は、第1受信処理部と、第2受信処理部と、を含み、
前記第1受信処理部の出力と前記第2受信処理部の出力を切り替える受信切替部を備える、請求項５に記載の受信装置。
【請求項７】
前記多重伝送フレームが2以上の放送信号が多重された多重伝送フレームである場合に、前記受信部は、前記2以上の放送信号のそれぞれのレートを示す制御情報を受信する、請求項５に記載の受信装置。
【請求項８】
1以上の放送信号の少なくともいずれか1つの特定フレームのフレーム周期及び1以上の放送信号が多重された多重伝送フレームのフレーム周期が一致する前記特定フレームに挿入される同期制御情報パケットに、前記特定フレームのフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致する旨の情報を格納する格納部を備える、再多重化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、送信装置、受信装置及び再多重化装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
第1装置（例えば、放送局の演奏所又は送信所）から第2装置（例えば、送信所）に対して、主信号及びSC（Service Channel）信号が多重された伝送フレームに関する伝送方式が規定されている。主信号は、地上デジタルテレビジョン放送及びV-Low地上マルチメディア放送に関する第1放送信号（例えば、TS（Transport Stream）信号、TMCC（Transmission and Multiplexing Configuration Control）信号などを含む。このような伝送方式において、第1装置と第2装置との間のリンクは、STL（Studio to Transmitter Link）又はTTL（Transmitter to Transmitter Link）と称される（例えば、非特許文献１）。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
「地上デジタル放送用デジタルSTL/TTL伝送方式」標準規格 ARIB STD-B22 2.1版
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
近年では、STL/TTLの高度化によって、地上放送高度化方式に関する第2放送信号を伝送フレームに多重する技術（高度化STL/TTL）が検討されている。高度化STL/TTLで用いる伝送フレームには、第1放送信号及び第2放送信号が多重されることが想定される。第1放送信号及び第2放送信号は、パケット形式で多重されてもよい。
【０００５】
このような背景下において、高度化STL/TTLにおいて、受信装置から出力されるパケットのフレーム周期が一定で、受信装置から出力されるパケットのジッタが小さいことが望ましい。
【０００６】
例えば、受信装置から出力されるパケットのジッタを低減する方法として、パケットに記述されたタイムスタンプを用いる方法が考えられるが、NTP（Network Time Protocol）やPTP（Precision Time Protocol）などの時刻同期の機能が必要であり、パケットの解析に伴う遅延時間が増大してしまう。
【０００７】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ジッタの拡大及び遅延時間の増大を抑制しながら、高度化STL/TTLにおいて伝送フレームを適切に伝送することを可能とする送信装置、受信装置及び再多重化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
開示の一態様は、1以上の放送信号が多重された多重伝送フレームを送信する送信装置であって、前記多重伝送フレームを送信する送信処理部を備え、前記送信処理部は、前記1以上の放送信号のフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致するタイミングを示す制御情報を送信する送信部を備える、送信装置である。
【０００９】
開示の一態様は、1以上の放送信号が多重された多重伝送フレームを受信する受信装置であって、前記多重伝送フレームを受信する受信処理部を備え、前記受信処理部は、前記1以上の放送信号のフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致するタイミングを示す制御情報を受信する受信部と、前記制御情報で示されるタイミングで前記1以上の放送信号のフレームの間隔を調整し、前記1以上の放送信号を構成するパケットの間隔を平滑化する制御部と、を備える、受信装置である。
【００１０】
開示の一態様は、1以上の放送信号の少なくともいずれか1つの特定フレームのフレーム周期及び1以上の放送信号が多重された多重伝送フレームのフレーム周期が一致する前記特定フレームに挿入される同期制御情報パケットに、前記特定フレームのフレーム周期及び前記多重伝送フレームのフレーム周期が一致する旨の情報を格納する格納部を備える、再多重化装置である。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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