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公開番号2025010327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024191016,2023551534
出願日2024-10-30,2022-09-27
発明の名称熱硬化性組成物及びその硬化物、光融解性組成物、並びに構造体の製造方法
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 75/04 20160101AFI20250109BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】光照射によって融解可能であり、かつ光照射で融解して生じる樹脂成分を水系溶剤で除去可能な硬化物(光融解性組成物)を形成することができる熱硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】ジスルフィド結合を有するポリチオール化合物と、ポリエーテル鎖を有し、かつ2個以上の環状エーテル基を有する環状エーテル化合物と、硬化促進剤と、光ラジカル発生剤とを含有する、熱硬化性組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジスルフィド結合を有するポリチオール化合物と、
ポリエーテル鎖を有し、かつ2個以上の環状エーテル基を有する環状エーテル化合物と、
硬化促進剤と、
光ラジカル発生剤と、
を含有する、熱硬化性組成物。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記環状エーテル化合物として、2個の環状エーテル基を有する化合物及び3個以上の環状エーテル基を有する化合物を含有する、請求項1に記載の熱硬化性組成物。
【請求項3】
前記環状エーテル基がオキシラン基である、請求項1に記載の熱硬化性組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の熱硬化性組成物の硬化物。
【請求項5】
ジスルフィド結合を有するポリチオール化合物、及び、ポリエーテル鎖を有し、かつ2個以上の環状エーテル基を有する環状エーテル化合物の反応生成物と、
光ラジカル発生剤と、
を含有する、光融解性組成物。
【請求項6】
請求項4に記載の硬化物からなる第1の構造体の少なくとも一部に光照射する工程と、
光照射された前記第1の構造体を水系溶剤で現像することによって、第2の構造体を得る工程と、
を備える、構造体の製造方法。
【請求項7】
請求項5に記載の光融解性組成物からなる第1の構造体の少なくとも一部に光照射する工程と、
光照射された前記第1の構造体を水系溶剤で現像することによって、第2の構造体を得る工程と、
を備える、構造体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱硬化性組成物及びその硬化物、光融解性組成物、並びに構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
光照射によって融解可能な光融解性組成物は、様々な用途に用いられている。例えば、特許文献1には、光融解性組成物からなる光融解性樹脂層を有する記録部材を備える画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-190883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の光融解性組成物においては、光照射で融解して生じる樹脂成分を除去するためには、有機溶剤が必要であった。しかしながら、環境面の観点、さらには、安全性、基材ダメージ等の観点から、光融解性組成物には、光照射で融解して生じる樹脂成分を水系溶剤で除去できることが求められている。光融解性組成物がこのような性質を有することによって、より広範な用途への展開が期待できる。
【0005】
そこで、本開示は、光照射によって融解可能であり、かつ光照射で融解して生じる樹脂成分を水系溶剤で除去可能な硬化物(光融解性組成物)を形成することができる熱硬化性組成物を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面は、熱硬化性組成物に関する。当該熱硬化性組成物は、ジスルフィド結合を有するポリチオール化合物と、ポリエーテル鎖を有し、かつ2個以上の環状エーテル基を有する環状エーテル化合物と、硬化促進剤と、光ラジカル発生剤とを含有する。このような熱硬化性組成物によれば、光照射によって融解可能であり、かつ光照射で融解して生じる樹脂成分を水系溶剤で除去可能な硬化物(光融解性組成物)を形成することができる。
【0007】
このような効果が発現する理由は、必ずしも定かではないが、本発明者らは、以下のように考えている。まず、熱硬化性組成物は、加熱することにより、ポリチオール化合物及び環状エーテル化合物が反応して、ジスルフィド結合を有する熱硬化性組成物の硬化物を得ることができる。次いで、得られた硬化物に対して光照射することにより、光照射された部分において光ラジカル発生剤がジスルフィド結合(-S-S-)を開裂させ、低分子量化が進行し得る。このような低分子量化の進行により、当該部分の弾性率が低下して、硬化物が融解して液体(液状)となり得る。なお、光照射で融解して生じる樹脂成分は、ポリエーテル鎖又は(環状エーテル基に由来する)水酸基を多く有し、親水性を示す傾向にあると推測されることから、水系溶剤で除去することが可能となる。
【0008】
熱硬化性組成物は、硬化時間をより短縮することができ、光融解性及び水溶性をより改善できることから、環状エーテル化合物として、2個の環状エーテル基を有する化合物及び3個以上の環状エーテル基を有する化合物を含有していてもよい。
【0009】
環状エーテル基は、反応性及び入手のし易さの観点から、オキシラン基であってよい。
【0010】
本開示の他の一側面は、熱硬化性組成物の硬化物に関する。当該熱硬化性組成物の硬化物は、光融解性組成物であり得る。このような熱硬化性組成物の硬化物によれば、光照射によって融解可能であり、かつ光照射で融解して生じる樹脂成分を水系溶剤で除去可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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