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公開番号2025009810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024059708
出願日2024-04-02
発明の名称電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置、並びにヒドロキシフタロシアニン結晶の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03G 5/05 20060101AFI20250109BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】高速印字プロセスの電子写真装置においても、露光部電位の絶対値が低く、かつ、電子写真装置を使用する環境の湿度の変動に影響されず、露光部電位が高度に安定した電子写真感光体を提供する。
【解決手段】支持体及び感光層を有する電子写真感光体であって、該感光層が、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含有し、該ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が、双極子モーメントの大きさが3.6D以上であり、かつSP値SPAが11.5(cal/cm3)1/2以上である化合物Aと、双極子モーメントの大きさが0より大きく2.0D以下であり、かつSP値SPBが9.5(cal/cm3)1/2以下である化合物Bとを含有する、ことを特徴とする電子写真感光体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体及び感光層を有する電子写真感光体であって、
該感光層が、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含有し、
該ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が、
双極子モーメントの大きさが3.6D以上であり、かつSP値SP

が11.5(cal/cm


1/2
以上である化合物Aと、
双極子モーメントの大きさが0より大きく2.0D以下であり、かつSP値SP

が9.5(cal/cm


1/2
以下である化合物Bと
を含有する、ことを特徴とする電子写真感光体。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記SP

と前記SP

との差ΔSPが、2.5(cal/cm


1/2
以上である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項3】
前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶における、前記化合物Aに対する前記化合物Bの質量比率b/aが、5.0%以上50%以下である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項4】
前記質量比率b/aが10%以上24%以下である、請求項3に記載の電子写真感光体。
【請求項5】
前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶における、前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶全体に対する前記化合物Aの質量比率a/pが、0.50%以上3.50%以下である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項6】
前記質量比率a/pが1.80%以上3.00%以下である、請求項5に記載の電子写真感光体。
【請求項7】
前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶における、前記ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶全体に対する前記化合物Bの質量比率b/pが、0.10%以上2.00%以下である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項8】
前記質量比率b/pが、0.20%以上0.50%以下である、請求項7に記載の電子写真感光体。
【請求項9】
前記化合物Aが、アミド基を有する、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項10】
前記化合物Aが、N,N-ジメチルホルムアミド及びN-メチルホルムアミドからなる群から選択される少なくとも一つである、請求項1に記載の電子写真感光体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真感光体、係る電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び係る電子写真感光体を有する電子写真装置に関する。さらに、本発明は、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在、電子写真分野における像露光手段としてよく用いられている半導体レーザの発振波長は、650~820nmと長波長であり、これらの長波長の光に対して露光部電位の絶対値を低下可能な電子写真感光体の開発が進められている。
フタロシアニン顔料は、こうした長波長領域までの光に対して露光部電位の絶対値を低下可能な電子写真感光体の電荷発生物質として有効である。
近年、電子写真装置の画像安定性に対する要求が高まっている。特に、電子写真装置の高速化に伴い、高速印字プロセスの電子写真装置においても、電子写真装置を使用する環境の湿度の変動に影響されず、露光部電位が安定した電子写真感光体がより強く望まれている。湿度の変化に対して露光部電位の変化が少ない電子写真感光体として、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を電荷発生物質として用いた電子写真感光体が報告されている。
例えば、特許文献1には、N,N-ジメチルホルムアミドの如き極性有機溶剤を含有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を用いた電子写真感光体が記載されている。
また、特許文献2には、極性有機溶剤としてN-メチルホルムアミドを含有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を用いた電子写真感光体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-331107号公報
特開2016-161713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、特許文献1及び2に記載の極性有機溶剤を含有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を電子写真感光体の電荷発生物質として使用した場合における、環境の湿度の変動に対する露光部電位の変化について検討した。その結果、露光部電位の絶対値は低い一方で、高速印字プロセスの電子写真装置に求められる環境安定性に対するより高い要求に対して十分な性能を有するとは言えなかった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、高速印字プロセスの電子写真装置においても、露光部電位の絶対値が低く、かつ、電子写真装置を使用する環境の湿度の変動に影響されず露光部電位が高度に安定した電子写真感光体を提供することである。また、本発明の別の目的は、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び該電子写真感光体を有する電子写真装置を提供することである。さらに、本発明の別の目的は、電子写真感光体の電荷発生物質として使用した際に、該電子写真感光体の露光部電位の絶対値を低くすることができ、かつ、該電子写真感光体を搭載した電子写真装置を使用する環境の湿度の変動に影響されず、該電子写真感光体の露光部電位を安定化可能なヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明の一態様に係る電子写真感光体は、支持体及び感光層を有する電子写真感光体であって、
該感光層が、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含有し、
該ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が、
双極子モーメントの大きさが3.6D以上であり、かつSP値SP

が11.5(cal/cm


1/2
以上である化合物Aと、
双極子モーメントの大きさが0より大きく2.0D以下であり、かつSP値SP

が9.5(cal/cm


1/2
以下である化合物Bとを含有する、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の別の態様に係る電子写真感光体は、支持体及び感光層を有する電子写真感光体であって、
該感光層が、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含有し、
該ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が、
N,N-ジメチルホルムアミド及びN-メチルホルムアミドからなる群から選択される少なくとも一つの化合物Aと、
トルエン、酢酸エチル及びテトラヒドロフランからなる群から選択される少なくとも一つの化合物Bとを含有する、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の別の態様に係るプロセスカートリッジは、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在である、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の別の態様に係る電子写真装置は、上記電子写真感光体、並びに、露光手段、帯電手段、現像手段及び転写手段を有する、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の別の態様に係るヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法は、
ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料に対して、
双極子モーメントの大きさが3.6D以上であり、かつSP値SP

が11.5(cal/cm


1/2
以上である化合物Aと、
双極子モーメントの大きさが0より大きく2.0D以下であり、かつSP値SP

が9.5(cal/cm


1/2
以下である化合物Bと
を加え、湿式ミリング方式で分散処理を行うことを含む、ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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