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公開番号2025006931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107982
出願日2023-06-30
発明の名称布基礎、及び布基礎の構築方法
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250109BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】建物の建設現場にてより容易に構築することが可能な布基礎、及びその構築方法を提供する。
【解決手段】本発明の布基礎10は、フーチング部12と立ち上がり部14とを有し、複数の断片20を組み合わせて構成され、複数の断片20は、立ち上がり部14と、フーチング部12のうち、立ち上がり部と隣接する隣接部分16とをなす第1断片22と、フーチング部12のうち、隣接部分の外側に位置する外側部分18をなす複数の第2断片24と、を含み、第1断片22と1つ以上の第2断片24がプレキャストコンクリートによって構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
フーチング部と立ち上がり部とを有する布基礎であって、
複数の断片を組み合わせて構成され、
前記複数の断片は、
前記立ち上がり部と、前記フーチング部のうち、前記立ち上がり部と隣接する隣接部分とをなす第１断片と、
前記フーチング部のうち、前記隣接部分の外側に位置する外側部分をなす複数の第２断片と、を含み、
前記第１断片と１つ以上の前記第２断片がプレキャストコンクリートによって構成されている、布基礎。
続きを表示（約 790 文字）【請求項２】
複数の前記第２断片の各々は、壁体によって構成され、
複数の前記第２断片は、前記フーチング部の幅方向に沿って連なるように並べられることで前記外側部分を構成する、請求項１に記載の布基礎。
【請求項３】
前記幅方向において前記第１断片と隣り合う前記第２断片は、第１係合部を有し、前記第１断片に設けられた第１被係合部に前記第１係合部が係合することで、前記第１断片と接合し、
前記幅方向において互いに隣り合う２つの前記第２断片のうち、一方の前記第２断片は、第２係合部を有し、２つの前記第２断片のうち、他方の前記第２断片に設けられた第２被係合部に前記第２係合部が係合することで、他方の前記第２断片と接合する、請求項２に記載の布基礎。
【請求項４】
複数の前記第２断片の各々は、上端が開口された皿状体によって構成され、
前記第１断片に最も近い前記第２断片の内部に前記第１断片の下端部が入り込み、且つ、互いに隣り合う２つの前記第２断片のうち、一方の前記第２断片の内部に他方の前記第２断片が入り込むことで、複数の前記第２断片が前記外側部分を構成する、請求項１に記載の布基礎。
【請求項５】
前記第１断片、及び複数の前記第２断片のすべてが、プレキャストコンクリートによって構成されている、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の布基礎。
【請求項６】
フーチング部と立ち上がり部とを有する布基礎の構築方法であって、
前記立ち上がり部と、前記フーチング部のうち、前記立ち上がり部と隣接する隣接部分とをなす第１断片と、
前記フーチング部のうち、前記隣接部分の外側に位置する外側部分をなす複数の第２断片と、を含む複数の断片を組み合わせて前記布基礎を構築する、布基礎の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、布基礎、及び布基礎の構築方法に係り、特に、施工が容易な布基礎、及びその構築方法に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
建物の基礎として、フーチング部と立ち上がり部とを有する布基礎は、広く利用されている。布基礎は、通常、建物の建設現場にて構築され、具体的には、型枠を組み立てた後に型枠内に鉄筋を配置してから生コンクリートを投入（打設）することで構築される（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－０５６５１０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一方、上述した手順で布基礎を構築する場合には現場での作業量（施工負荷）が多くなり、工期も比較的長くなる。また、上述の施工手順では生コンクリートの使用量が多くなるため、その分、施工コストが嵩む。さらに、打設後のコンクリートに対して養生を施し、その養生を一定期間以上保持する必要がある。このような問題への対応策として、布基礎を工場等にてプレキャストコンクリート等によって予め製造し、施工現場に運搬して所定位置に設置することが考えられ得る。ただし、この場合には、現場での施工負荷を軽減することができるものの、布基礎の運搬が困難であり、布基礎のサイズ及び重量が大きくなるほど、搬送作業がより困難となる。
【０００５】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建物の施工現場にてより容易に構築することが可能な布基礎を提供することである。
また、本発明の他の目的は、建物の建設現場にてより容易に布基礎を構築するための施工方法（具体的には、布基礎の構築方法）を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題は、本発明の布基礎によれば、フーチング部と立ち上がり部とを有する布基礎であって、複数の断片を組み合わせて構成され、複数の断片は、立ち上がり部と、フーチング部のうち、立ち上がり部と隣接する隣接部分とをなす第１断片と、フーチング部のうち、隣接部分の外側に位置する外側部分をなす複数の第２断片と、を含み、第１断片と１つ以上の第２断片がプレキャストコンクリートによって構成されていることにより解決される。
以上のように、本発明の布基礎は、複数の断片によって構成されており、第１断片、及び１つ以上の第２断片がプレキャストコンクリートによって構成されている。これにより、建物の建設現場にて布基礎を構築する際に、複数の断片を組み合わせることで、より容易に布基礎を構築することができる。また、布基礎を複数の断片に分けて運搬することができるため、布基礎全体を運搬する場合に比べて、より容易に運搬作業を行うことができる。
【０００７】
また、上記の布基礎において、複数の前記第２断片の各々は、壁体によって構成され、複数の第２断片は、フーチング部の幅方向に沿って連なるように並べられることで外側部分を構成してもよい。
上記の構成によれば、複数の第２断片をフーチング部の幅方向に沿って並べることでフーチング部の外側部分が構築されるので、フーチング部を含む布基礎をより容易に構築することができる。
【０００８】
また、上記の布基礎において、幅方向において第１断片と隣り合う第２断片は、第１係合部を有し、第１断片に設けられた第１被係合部に第１係合部が係合することで、第１断片と接合してもよい。また、幅方向において互いに隣り合う２つの第２断片のうち、一方の第２断片は、第２係合部を有し、２つの第２断片のうち、他方の第２断片に設けられた第２被係合部に第２係合部が係合することで、他方の第２断片と接合してもよい。
上記の構成によれば、より簡単な機構によって、布基礎を構成する断片同士を接合することができるため、より一層容易に布基礎を構築することができる。
【０００９】
また、上記の布基礎において、複数の第２断片の各々は、上端が開口された皿状体によって構成され、第１断片に最も近い第２断片の内部に第１断片の下端部が入り込み、且つ、互いに隣り合う２つの第２断片のうち、一方の第２断片の内部に他方の第２断片が入り込むことで、複数の第２断片が外側部分を構成してもよい。
上記の構成によれば、一つの第２断片の内部に他の第２断片が入り込むように複数の第２断片を積み重ねることでフーチング部の外側部分が構築されるので、フーチング部を含む布基礎をより容易に構築することができる。
【００１０】
また、上記の布基礎において、第１断片、及び複数の第２断片のすべてが、プレキャストコンクリートによって構成されていると、好適である。
上記の構成によれば、布基礎をさらに容易に構築することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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