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公開番号2025006709
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107678
出願日2023-06-30
発明の名称電磁波吸収体、電磁波吸収システム、及び、電磁波減衰方法
出願人学校法人五島育英会,積水樹脂株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H05K 9/00 20060101AFI20250109BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】簡単な構成で、電磁波の吸収性能が高く且つ吸収帯域が広く、光透過性を有する電磁波吸収体を提供する。
【解決手段】電磁波吸収体10は、光透過性の誘電体材料を含む誘電体層21と、誘電体層21の一主面に配列されたパッチ素子22と、誘電体層21の他主面に形成された反射膜23と、を備える。誘電体層21は、減衰対象の電磁波の誘電体層内の波長の1/100~1/10の範囲の厚さを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光透過性の誘電体材料を含む誘電体層と、
前記誘電体層の一主面に配列された複数のパッチ素子と、
前記誘電体層の第二主面に、前記パッチ素子に対向して構成された導電性の反射膜と、
を備え、
前記誘電体層は、減衰対象の電磁波の該誘電体層内の波長の1/100~1/10の範囲の厚さを有する、
電磁波吸収体。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記誘電体層は、減衰対象の電磁波の該誘電体層内の波長の1/70~1/20の範囲の厚さを有する、
請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項3】
前記パッチ素子と前記誘電体層と前記反射膜とは、減衰対象の電磁波に対して、空洞共振器として機能し、前記誘電体層内に電界集中領域を生成する、
請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項4】
前記誘電体層の厚さをT、比誘電率をεr1としたときに、前記パッチ素子の前面に、厚さtと比誘電率εr2の積t・εr2が、前記誘電体層の厚さをTと比誘電率εr1との積T・εr1より大きい層を備えていない、
請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項5】
前記パッチ素子の前面に、周波数選択型反射吸収層を形成する層が配置されていない、
請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項6】
前記パッチ素子と前記反射膜とは、光透過性の金属から構成される、
請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項7】
前記複数のパッチ素子を覆う保護層を備える、
請求項1又は2に記載の電磁波吸収体。
【請求項8】
前記複数のパッチ素子の少なくとも1つは、それぞれ、平面視で矩形の角部に切り欠き部が形成された形状を有する、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項9】
前記複数のパッチ素子は、平面視で矩形の形状を有し、少なくとも1つの前記パッチ素子を貫通する孔が形成されている、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項10】
前記孔は、少なくとも1つの前記パッチ素子と前記誘電体層と前記反射膜とを貫通している、請求項9に記載の電磁波吸収体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、電磁波波吸収体、電磁波吸収システム、及び、電磁波減衰方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
室内用無線通信機器の利用が拡大している。これに伴い、室内壁面などによる多重反射を原因とする電磁波干渉により通信環境が劣化する懸念も増大している。このような観点から、部屋の壁面などに設置され、電磁波を吸収(減衰)する電磁波吸収体(パネル)が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、UWB通信等を考慮して、GHz帯で広い帯域の電磁波を吸収する電磁波吸収体が開示されている。この電磁波吸収体は、抵抗膜と、抵抗膜の一面にマトリクス状に配列されたパッチ素材(電極)と、パッチ素材上に配置された誘電体層と、誘電体層の上に配置された金属箔とから構成されている。この電磁波吸収体は、吸収帯域が広いが、吸収のピークが小さい。また、抵抗膜と誘電体層を積層するため、全体が厚く重くなる虞がある。また、抵抗膜の調整が煩雑である。このため、構造のより簡略化及び製造の容易化が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-87980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
物流・生産管理などに使用されるUHF(Ultra High Frequency)-RFID(Radio Frequency IDentifier)システムでは、通信に使用される周波数が特定の周波数帯であるため、複数の周波数帯域にまたがるような広帯域に亘る吸収性は要求されない。一方で、RFIDの品質のばらつき、環境温度の変化、等に起因する通信周波数のばらつきに対応できる程度には広い吸収特性が必要となる。また、電磁波の反射等に起因する、斜方入射等への対応が必要である。
【0006】
また、物流や生産管理の現場では、目視や監視カメラを用いた安全確認も必要不可欠な作業である。このため、RFIDタグの認証精度を向上するための電磁波吸収体が、視認の死角を増大させることは望ましくない。特許文献1に記載された電磁波吸収体は、光不透過性の抵抗膜、光非透過性の樹脂層、パッチ素材、金属層が積層されており、このような目的には、寄与できない。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、電磁波の吸収性能が高く且つ吸収帯域が広く、光透過性を有する電磁波吸収体と電磁波吸収システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1] 上記目的を達成するために、本発明の電磁波吸収体は、
光透過性の誘電体材料を含む誘電体層と、
前記誘電体層の一主面に配列された複数のパッチ素子と、
前記誘電体層の第二主面に、前記パッチ素子に対向して構成された導電性の反射膜と、
を備え、
前記誘電体層は、減衰対象の電磁波の該誘電体層内の波長の1/100~1/10の範囲の厚さを有する。
【0009】
[2]前記誘電体層は、減衰対象の電磁波の該誘電体層内の波長の1/70~1/20の範囲の厚さを有することが望ましい。
【0010】
[3]前記パッチ素子と前記誘電体層と前記反射膜とは、例えば、減衰対象の電磁波に対して、空洞共振器として機能し、前記誘電体層内に電界集中領域を生成する[1]又は[2]記載の電磁波吸収体。
(【0011】以降は省略されています)

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