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公開番号
2025003892
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-10
出願番号
2023103803
出願日
2023-06-24
発明の名称
プラスチック含有材料の処理方法、プラスチック含有材料の処理装置
出願人
東洋製罐グループホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人太田特許事務所
主分類
C08J
11/00 20060101AFI20241227BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】鱗翅目昆虫によるプラスチック含有材料の処理方法を提供する。
【解決手段】鱗翅目昆虫の幼虫、及び、プラスチック含有材料を、飼育空間に投入する投入工程と、前記飼育空間における、少なくとも前記プラスチック含有材料の占有率を調整する調整工程と、前記飼育空間内で、前記プラスチック含有材料を前記鱗翅目昆虫の幼虫に摂食させる摂食工程と、を有することを特徴とする、プラスチック含有材料の処理方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
鱗翅目昆虫の幼虫、及び、プラスチック含有材料を、飼育空間に投入する投入工程と、
前記飼育空間における、少なくとも前記プラスチック含有材料の占有率を調整する調整工程と、
前記飼育空間内で、前記プラスチック含有材料を前記幼虫に摂食させる摂食工程と、
を有することを特徴とする、プラスチック含有材料の処理方法。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記調整工程において、前記占有率が1.09%超となるように調整される、請求項1に記載のプラスチック含有材料の処理方法。
【請求項3】
前記プラスチック含有材料に含まれるプラスチックが、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、パラフィン、からなる群より選ばれる、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック含有材料の処理方法。
【請求項4】
前記プラスチック含有材料に含まれるプラスチックがポリオレフィンであり、
前記調整工程において、前記占有率が2.0~8.0%となるように調整される、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック含有材料の処理方法。
【請求項5】
前記プラスチック含有材料に含まれるプラスチックがポリエステルであり、
前記調整工程において、前記占有率が1.2~4.0%となるように調整される、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック含有材料の処理方法。
【請求項6】
前記プラスチック含有材料が2以上の種類のプラスチックを含む、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック含有材料の処理方法。
【請求項7】
前記プラスチック含有材料が積層体である、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック含有材料の処理方法。
【請求項8】
前記プラスチック含有材料の形態が、フィルム、カップ、パウチ、ペレット、ボトル、粉末、繊維、又はカプセルのうちの少なくとも一つである、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック含有材料の処理方法。
【請求項9】
前記幼虫がハチノスツヅリガの幼虫である、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック含有材料の処理方法。
【請求項10】
鱗翅目昆虫の幼虫を収容して飼育可能な飼育槽と、
前記飼育槽に収容され前記幼虫が摂食するプラスチック含有材料の占有率を、少なくとも調整可能な調整装置と、を備えることを特徴とする、
プラスチック含有材料の処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、プラスチック含有材料の処理方法、及び、プラスチック含有材料の処理装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ある種の昆虫の幼虫は、魚釣り用の餌として飼育されることが知られていた。魚釣り用の餌は生き餌であることが必要なため、特許文献1~4のように、蛹化を遅らせるための方法が種々提案されていた。
【0003】
一方で、特定の鱗翅目昆虫の幼虫によって、ある種のプラスチックが生分解される旨の指摘がなされていた。例えば非特許文献1は、PEフィルムをハチノスツヅリガの幼虫と直接接触させたままにした場合、所定時間経過後にはPEフィルムに穴が現れ始めると共に、PEフィルムに質量損失が生じた結果を示している。また非特許文献2は、ハチノスツヅリガの幼虫がポリエチレン(PE)やポリスチレン(PS)を摂食することを明らかにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-165065号公報
特開平5-41936号公報
特開平3-285630号公報
特開平1-132324号公報
【非特許文献】
【0005】
Bombeli et al.(2017) Current Biology 27, P283-293
Lou et al.(2020) Environ. Sci. Technol. 2020, 54, 5, 2821-2831
森本(1960) 日本応用動物昆虫学会誌 4, 4,197-202
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来行われているプラスチックのリサイクル方法としては、既使用プラスチックをプラスチック原料まで分解・精製したものを再重合するケミカルリサイクルや、既使用プラスチックをフレーク・ペレット化した後に繊維やシート等の成形品に加工するマテリアルリサイクル等の方法が知られている。しかしながらいずれも、製造コスト、環境負荷、必要設備、等の面で改善が望まれている。
【0007】
また、従来の上記手法によれば、被処理プラスチックが単一種の場合には効率的に分解やリサイクルが可能であるが、複数種類のプラスチックが混在する場合には、処理効率が低下するという問題がある。また、被処理プラスチックにプラスチック以外の材料が含まれる場合、例えば金属材との積層体である場合や、食品の汚れなどが付着している場合にも、処理の効率が低下するという問題がある。
【0008】
上述の非特許文献に示されるように、生物を利用したプラスチック含有材料の分解が可能となれば、エネルギー消費が小さいというメリットや、必要設備などのコストが小さいというメリットがある。また、生物を利用したプラスチック含有材料の分解の結果として有用物質を得ることができれば、将来的な循環型経済への移行に貢献し得る。しかし、上記の生物を用いたプラスチック含有材料の処理は、未だ実用化の域に至っていない。
【0009】
上記のような理由から、本発明者らは、ある種の幼虫によるプラスチック含有材料の分解機構について研究を重ねた。また、幼虫の生育からプラスチック含有材料の分解まで全過程において、効率的にプラスチック含有材料を処理可能かどうか等の検討を行い、本開示に至った。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本実施形態のプラスチック含有材料の処理方法は、(1)鱗翅目昆虫の幼虫、及び、プラスチック含有材料を、飼育空間に投入する投入工程と、前記飼育空間における、少なくとも前記プラスチック含有材料の占有率を調整する調整工程と、前記飼育空間内で、前記プラスチック含有材料を前記鱗翅目昆虫の幼虫に摂食させる摂食工程と、を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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