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公開番号
2024172447
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090171
出願日
2023-05-31
発明の名称
リチウム金属複合酸化物、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極、および、リチウム二次電池
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類
C01G
53/00 20060101AFI20241205BHJP(無機化学)
要約
【課題】初回充放電効率の向上を容易に実現可能なリチウム金属複合酸化物等を提供する。
【解決手段】リチウム金属複合酸化物の細孔は、曲線において、細孔径dpと最大細孔径dpmとがdp/dpm<0.10に示す関係を満たす第1の細孔と、細孔径dpと最大細孔径dpmとが0.10≦dp/dpm≦0.65に示す関係を満たす第2の細孔と、細孔径dpと最大細孔径dpmとがdp/dpm>0.65に示す関係を満たす第3の細孔とを含む。第1の細孔の容積V1と第2の細孔の容積V2と第3の細孔の容積V3とが、「0<100・V1/(V1+V2+V3)≦70」および「0<100・V3/(V1+V2+V3)≦15」に示す関係を満たす。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Li、Ni、および、元素Mを含み、前記元素Mが、Co、Mn、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Al、Zn、Sn、Zr、B、Si、Nb、W、Ta、Ba、S、及び、Pからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
細孔を有する、
リチウム金属複合酸化物であって、
前記細孔は、
窒素吸着等温線からBarrett-Joyner-Halenda法によって算出され、横軸が細孔径dpと最大細孔径dpmとの比dp/dpmであり、縦軸が累積細孔容積である曲線において、
dp/dpm<0.10に示す関係を満たす第1の細孔と、
0.10≦dp/dpm≦0.65に示す関係を満たす第2の細孔と、
dp/dpm>0.65に示す関係を満たす第3の細孔と
を含み、
前記第1の細孔の容積V1と前記第2の細孔の容積V2と前記第3の細孔の容積V3とが、下記の(式A1)および(式A2)に示す関係を満たす、
リチウム金属複合酸化物。
0<100・V1/(V1+V2+V3)≦70 …(式A1)
0<100・V3/(V1+V2+V3)≦15 …(式A2)
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
(組成式I)で表されるリチウム金属複合酸化物であって、
(組成式I)において、
M1は、Mn、Al、及び、Coからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
M2は、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Zn、Sn、Zr、B、Si、Nb、W、Ta、Ba、S、及び、Pからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
下記(式Ia)から(式Id)に示す関係を満たす、
請求項1に記載のリチウム金属複合酸化物。
Li[Li
α
(Ni
(1-x-y)
M1
x
M2
y
)
1-α
]O
2
・・・(組成式I)
-0.1≦α≦0.2 ・・・(式Ia)
0≦x≦0.5 ・・・(式Ib)
0≦y≦0.7 ・・・(式Ic)
0<x+y<1 ・・・(式Id)
【請求項3】
Li以外の金属元素の総物質量に対するCoの物質量が10モル%以下である、
請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
【請求項4】
(組成式I)において、下記の(式Id_1)に示す関係を満たす、
請求項2に記載のリチウム金属複合酸化物。
0<x+y≦0.15 ・・・(式Id_1)
【請求項5】
前記窒素吸着等温線からBarrett-Joyner-Halenda法によって算出される細孔径分布において、平均細孔径Adpは、下記の(式B)に示す関係を満たす、
請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
10nm≦Adp≦40nm …(式B)
【請求項6】
前記窒素吸着等温線からBarrett-Joyner-Halenda法によって算出される細孔径分布において、細孔容積VPは、下記の(式C)に示す関係を満たす、
請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
0.001cm
3
/g≦VP≦0.01cm
3
/g …(式C)
【請求項7】
リートベルト解析から得られるメタル席占有率SRが、下記の(式D)に示す関係を満たす、
請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
1.0%≦SR≦4.0% …(式D)
【請求項8】
リートベルト解析から得られる平均結晶子サイズAKが、下記の(式E)に示す関係を満たす、
請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
80nm≦AK≦200nm …(式E)
【請求項9】
BET比表面積BSが下記の(式F)に示す関係を満たす、
請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
0.2m
2
/g≦BS≦2.0m
2
/g …(式F)
【請求項10】
請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物
を有する、
リチウム二次電池用正極活物質。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム金属複合酸化物、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極、および、リチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池において、正極は、例えば、リチウム金属複合酸化物を含む正極活物質を用いて作製される。
【0003】
従来、リチウム二次電池の性能を向上させるために、様々なリチウム金属複合酸化物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-145189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
リチウム二次電池においては、1サイクル目の充放電における充電容量に対する放電容量の割合を示す「初回充放電効率」の向上が要求されている。
【0006】
本発明は、初回充放電効率を向上させることが可能な、リチウム金属複合酸化物、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極、および、リチウム二次電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]
Li、Ni、および、元素Mを含み、前記元素Mが、Co、Mn、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Al、Zn、Sn、Zr、B、Si、Nb、W、Ta、Ba、S、及び、Pからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
細孔を有する、
リチウム金属複合酸化物であって、
前記細孔は、
窒素吸着等温線からBarrett-Joyner-Halenda法によって算出され、横軸が細孔径dpと最大細孔径dpmとの比dp/dpmであり、縦軸が累積細孔容積である曲線において、
dp/dpm<0.10に示す関係を満たす第1の細孔と、
0.10≦dp/dpm≦0.65に示す関係を満たす第2の細孔と、
dp/dpm>0.65に示す関係を満たす第3の細孔と
を含み、
前記第1の細孔の容積V1と前記第2の細孔の容積V2と前記第3の細孔の容積V3とが、下記の(式A1)および(式A2)に示す関係を満たす、
リチウム金属複合酸化物。
0<100・V1/(V1+V2+V3)≦70 …(式A1)
0<100・V3/(V1+V2+V3)≦15 …(式A2)
[2]
(組成式I)で表されるリチウム金属複合酸化物であって、
(組成式I)において、
M1は、Mn、Al、及び、Coからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
M2は、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Zn、Sn、Zr、B、Si、Nb、W、Ta、Ba、S、及び、Pからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
下記(式Ia)から(式Id)に示す関係を満たす、
[1]に記載のリチウム金属複合酸化物。
Li[Li
α
(Ni
(1-x-y)
M1
x
M2
y
)
1-α
]O
2
・・・(組成式I)
-0.1≦α≦0.2 ・・・(式Ia)
0≦x≦0.5 ・・・(式Ib)
0≦y≦0.7 ・・・(式Ic)
0<x+y<1 ・・・(式Id)
[3]
Li以外の金属元素の総物質量に対するCoの物質量が10モル%以下である、
[1]又は[2]に記載のリチウム金属複合酸化物。
[4]
(組成式I)において、下記の(式Id_1)に示す関係を満たす、
[2]に記載のリチウム金属複合酸化物。
0<x+y≦0.15 ・・・(式Id_1)
[5]
前記窒素吸着等温線からBarrett-Joyner-Halenda法によって算出される細孔径分布において、平均細孔径Adpは、下記の(式B)に示す関係を満たす、
[1]から[4]のいずれか1項に記載のリチウム金属複合酸化物。
10nm≦Adp≦40nm …(式B)
[6]
前記窒素吸着等温線からBarrett-Joyner-Halenda法によって算出される細孔径分布において、細孔容積VPは、下記の(式C)に示す関係を満たす、
[1]から[5]のいずれか1項に記載のリチウム金属複合酸化物。
0.001cm
3
/g≦VP≦0.01cm
3
/g …(式C)
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、初回充放電効率を向上させることが可能な、リチウム金属複合酸化物、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極、および、リチウム二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態において、リチウム金属複合酸化物の後述する曲線Aの一例を示す図である。
図2は、リチウム二次電池の一例を示す模式図である。
図3は、全固体リチウム二次電池の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下より、本発明の実施形態の一例について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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