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公開番号
2024171753
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023088948
出願日
2023-05-30
発明の名称
コンピュータプログラム、および、画像処理装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
鳳国際弁理士法人
主分類
G06T
7/187 20170101AFI20241205BHJP(計算;計数)
要約
【課題】 一様でない画像であっても、画像内に含まれる特定物を検出する。
【解決手段】
コンピュータプログラムは、処理対象の被写体を示す対象画像を取得する取得機能であって、対象画像は3階調以上の階調を有する複数個の画素値を含む多階調画像である、取得機能と、対象画像に対して特定物を示す領域を膨張させる膨張処理を実行して膨張画像を生成する膨張処理機能であって、膨張画像は多階調画像である、膨張処理機能と、膨張画像と対象画像とを比較することによって、対象画像内の特定物を検出する検出機能と、をコンピュータに実現させる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
コンピュータプログラムであって、
処理対象の被写体を示す対象画像を取得する取得機能であって、前記対象画像は3階調以上の階調を有する複数個の画素値を含む多階調画像である、前記取得機能と、
前記対象画像に対して特定物を示す領域を膨張させる膨張処理を実行して膨張画像を生成する膨張処理機能であって、前記膨張画像は前記多階調画像である、前記膨張処理機能と、
前記膨張画像と前記対象画像とを比較することによって、前記対象画像内の特定物を検出する検出機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のコンピュータプログラムであって、
前記検出機能は、
前記膨張画像と前記対象画像との差分を示す差分画像を生成し、
前記差分画像を用いて、前記対象画像内の特定物を検出する、コンピュータプログラム。
【請求項3】
請求項1に記載のコンピュータプログラムであって、
前記対象画像は、複数個の画素の輝度を示す輝度画像である、コンピュータプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のコンピュータプログラムであって、さらに、
前記対象画像に対して、前記複数個の画素の輝度の大小関係を維持しつつ、前記複数個の画素の輝度の分散を小さくする前処理を実行する前処理機能をコンピュータに実現させ、
前記膨張処理機能は、前記前処理済みの前記対象画像に対して前記膨張処理を実行する、コンピュータプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のコンピュータプログラムであって、
前記前処理は、前記対象画像の前記複数個の画素の輝度が取り得る輝度範囲を、第1範囲から第2範囲に変更する処理であり、
前記第2範囲は、前記第1範囲よりも狭い範囲であり、かつ、前記第1範囲の最小値と最大値との平均値を含む範囲である、コンピュータプログラム。
【請求項6】
請求項3に記載のコンピュータプログラムであって、さらに、
前記対象画像が特定条件を満たすか否かを判断する条件判断機能であって、前記特定条件は、前記対象画像内の前記複数個の画素の輝度の代表値が基準以上であることと、前記複数個の画素の輝度の分散が基準以上であることと、の少なくとも一方を含む、前記条件判断機能をコンピュータに実現させ、
前記膨張処理機能は、
前記特定条件が満たされる場合に、前記膨張処理を実行し、
前記特定条件が満たされない場合に、前記膨張処理を実行せず、
前記検出機能は、
前記特定条件が満たされる場合に、前記膨張画像と前記対象画像とを比較することによって前記対象画像内の前記特定物を検出し、
前記特定条件が満たされない場合に、前記対象画像を用いて、前記膨張画像を用いずに、前記対象画像内の前記特定物を検出する、コンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項3に記載のコンピュータプログラムであって、
前記膨張処理は、注目画素の周囲の特定範囲内の複数個の画素の最大輝度を前記注目画素の輝度に加算する第1処理と、前記特定範囲内の複数個の画素の最小輝度を前記注目画素の輝度から減算する第2処理と、うちの一方を、前記対象画像の複数個の画素のそれぞれを前記注目画素として実行することによって、前記膨張画像を生成する処理である、コンピュータプログラム。
【請求項8】
請求項3に記載のコンピュータプログラムであって、
前記膨張処理は、注目画素の周囲の複数個の画素の最大輝度または最小輝度を用いて前記注目画素の輝度を修正する処理を、前記対象画像の複数個の画素のそれぞれを前記注目画素として実行することによって、前記膨張画像を生成する処理であり、
前記注目画素の周囲の複数個の画素は、前記注目画素を中心とする3行3列の9個の画素のうちの前記注目画素を除いた8個の画素と、前記注目画素の上下左右に隣接する4個の画素と、いずれかである、コンピュータプログラム。
【請求項9】
請求項2に記載のコンピュータプログラムであって、
前記検出機能は、
前記差分画像に対して、前記差分画像の複数個の画素の値の大小関係を維持しつつ、前記複数個の画素の値の分散を小さくする調整処理を実行し、
前記調整処理済みの前記差分画像を用いて、前記対象画像内の特定物を検出する、コンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項1に記載のコンピュータプログラムであって、
前記検出機能は、
前記膨張画像と前記対象画像とを比較することによって、前記膨張画像と前記対象画像との間で差異がある特定画素を検出し、
連続する複数個の前記特定画素によって構成される領域に外接する外接矩形を特定し、
前記外接矩形を前記特定物の検出結果として出力する、コンピュータプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、被写体を示す対象画像を処理する技術に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、カメラの光学系に混入したゴミの影響を補正するために、グラデーションなどを含み得る基準画像を用いて、混入したゴミを検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-222231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、グラデーションのような一様でない画像内に含まれる特定物を検出する技術が求められている。
【0005】
本明細書は、一様でない画像であっても、画像内に含まれる特定物を検出できる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]コンピュータプログラムであって、処理対象の被写体を示す対象画像を取得する取得機能であって、前記対象画像は3階調以上の階調を有する複数個の画素値を含む多階調画像である、前記取得機能と、
前記対象画像に対して特定物を示す領域を膨張させる膨張処理を実行して膨張画像を生成する膨張処理機能であって、前記膨張画像は前記多階調画像である、前記膨張処理機能と、
前記膨張画像と前記対象画像とを比較することによって、前記対象画像内の特定物を検出する検出機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
【0008】
上記構成によれば、膨張後の特定物と膨張前の特定物とは大きさが異なるので、膨張画像と対象画像とを比較することによって特定物を検出できる。また、被写体がグラデーションなどの一様でない部分を含む場合であっても、該一様でない部分は、膨張画像と対象画像との差異として現れにくいので、該一様でない部分に起因して特定物の検出精度が低下することを抑制できる。
【0009】
なお、本明細書に開示された技術は、種々の形態で実現可能であり、例えば、特定物を検出する検出装置、検出方法、これらの装置、方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施例としてのデータ処理装置を示す説明図。
第1実施例の異物検出処理のフローチャート。
第1実施例の異物検出処理の説明図。
正規化処理の説明図。
膨張処理の説明図。
異物検出処理の説明図。
第2実施例の異物検出処理のフローチャート。
単純二値化による異物検出処理の説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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