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公開番号2024168869
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085890
出願日2023-05-25
発明の名称タイヤの耐久性能の予測方法
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類G01M 17/02 20060101AFI20241128BHJP(測定;試験)
要約【課題】タイヤを破壊することなくタイヤの耐久性能を予測できる、タイヤの耐久性能の予測方法の提供。
【解決手段】この予測方法は、転動する参照タイヤの実形状を測定する工程、転動による実形状の変化として変位プロファイルを取得する工程、高速フーリエ変換によって変位プロファイルの1次からN次(Nは2以上の整数)までの次数成分の変位量を算出する工程、スタンディングウェーブ現象の兆候による実形状の変化を反映する次数成分の変位量の総和の逆数を定量指標値として求め、参照タイヤの耐久性能を表す性能指標値と定量指標値との相関を取得する工程、及び、参照タイヤの転動をシュミレーションして、定量指標値に対応する仮想定量指標値を見積もり、仮想定量指標値と定量指標値との相関を取得する工程とを含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
スタンディングウェーブ現象を考慮してタイヤの耐久性能を予測する方法であって、
路面を転動している参照タイヤの実形状を測定する工程と、
転動による実形状の変化として、転動している参照タイヤの実形状と停止している参照タイヤの実形状との差で表される、変位プロファイルを取得する工程と、
高速フーリエ変換によって、前記変位プロファイルの1次からN次(Nは2以上の整数)までの次数成分の変位量を算出する工程と、
前記スタンディングウェーブ現象の兆候による実形状の変化を反映する次数成分の変位量の総和の逆数を定量指標値として求め、前記参照タイヤの耐久性能を表す性能指標値と前記定量指標値との相関を取得する工程と、
前記参照タイヤの転動をシュミレーションして、前記定量指標値に対応する仮想定量指標値を見積もり、前記仮想定量指標値と前記定量指標値との相関を取得する工程と
を含み、
前記参照タイヤの実形状を測定する工程において、前記参照タイヤの速度を所定速度に設定し前記参照タイヤを所定時間走行させるステップを繰り返すことで、前記参照タイヤの速度が段階的に上げられる、
タイヤの耐久性能の予測方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
一の前記ステップにおいて前記参照タイヤが設定速度で走行する時間が30秒以上60分以下であり、
一の前記ステップの次のステップにおける前記参照タイヤの設定速度と、一の前記ステップにおける前記参照タイヤの設定速度との差が、5km/h以上10km/h以下である、
請求項1に記載のタイヤの耐久性能の予測方法。
【請求項3】
前記参照タイヤが走行を維持できなくなるまで、前記ステップが繰り返される、
請求項1又は2に記載のタイヤの耐久性能の予測方法。
【請求項4】
前記定量指標値が、前記次数成分と前記変位量との関係において、10次成分から15次成分までの次数成分にピークとなる次数成分を含む変位プロファイルにおいて求められる、
請求項1又は2に記載のタイヤの耐久性能の予測方法。
【請求項5】
前記定量指標値が、前記ピークとなる次数成分を中心とする±7次成分の範囲にある次数成分の変位量の総和の逆数で表される、
請求項4に記載のタイヤの耐久性能の予測方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤの耐久性能の予測方法に関する。詳細には、本発明は、スタンディングウェーブ現象を考慮してタイヤの耐久性能を予測する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤの耐久性能の評価には、タイヤの破壊を伴うケースが多い(例えば、下記の特許文献1)。タイヤの破壊を伴うことなく、タイヤの耐久性能を評価できる技術の確立が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-078646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、タイヤを破壊することなくタイヤの耐久性能を予測できる、タイヤの耐久性能の予測方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るタイヤの耐久性能の予測方法は、スタンディングウェーブ現象を考慮してタイヤの耐久性能を予測する方法である。この予測方法は、路面を転動している参照タイヤの実形状を測定する工程と、転動による実形状の変化として、転動している参照タイヤの実形状と停止している参照タイヤの実形状との差で表される、変位プロファイルを取得する工程と、高速フーリエ変換によって、前記変位プロファイルの1次からN次(Nは2以上の整数)までの次数成分の変位量を算出する工程と、前記スタンディングウェーブ現象の兆候による実形状の変化を反映する次数成分の変位量の総和の逆数を定量指標値として求め、前記参照タイヤの耐久性能を表す性能指標値と前記定量指標値との相関を取得する工程と、前記参照タイヤの転動をシュミレーションして、前記定量指標値に対応する仮想定量指標値を見積もり、前記仮想定量指標値と前記定量指標値との相関を取得する工程とを含む。前記参照タイヤの実形状を測定する工程において、前記参照タイヤの速度を所定速度に設定し前記参照タイヤを所定時間走行させるステップを繰り返すことで、前記参照タイヤの速度が段階的に上げられる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、タイヤを破壊することなくタイヤの耐久性能を予測できる、タイヤの耐久性能の予測方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
スタンディングウェーブ現象を説明する模式図である。
本発明の一実施形態に係るタイヤの耐久性能の予測方法で使用する試験装置の概要を示す概略平面図である。
図2の試験装置の一部を示す斜視図である。
制御部の一例を示す概念図である。
本発明の一実施形態に係るタイヤの耐久性能の予測方法の概要を示すフロー図である。
予測方法で実行されるタイヤの速度プロファイルのイメージを示すグラフである。
転動しているタイヤの実形状の測定結果の一例を示す図である。
転動による実形状の変化を表す変位プロファイルを示すグラフである。
変位プロファイルを高速フーリエ変換して得られる1次成分の変位プロファイルのイメージを示すグラフである。
変位プロファイルを高速フーリエ変換して得られる各次数成分の変位量を示すグラフである。
変位プロファイルを高速フーリエ変換して得られる各次数成分の変位量を示すグラフである。
定量指標値と性能指標値との相関を示すグラフである。
シミュレーションにより見積もられた変位プロファイルを高速フーリエ変換して得られる各次数成分の変位量を示すグラフである。
仮想定量指標値と性能指標値との相関を示すグラフである。
仮想定量指標値と定量指標値との相関を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明においては、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、タイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と称される。
【0009】
正規リムとは、タイヤが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
【0010】
正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
(【0011】以降は省略されています)

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