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公開番号2025105082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223380
出願日2023-12-28
発明の名称減衰性ゴム組成物および粘弾性ダンパ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】加工性が良好であり、風揺れのような低歪域での減衰性に優れ、且つ低歪域での減衰性およびせん断弾性率の温度依存性が小さい減衰性部材を形成できる減衰性ゴム組成物の提供。
【解決手段】減衰性ゴム組成物は、基材ゴム、粘着付与剤、カーボンブラック、シリカ、加硫剤および加硫促進剤を含有する。基材ゴムが、ポリイソプレン系ゴムおよびポリブタジエン系ゴムを含有し、基材ゴム中のポリブタジエン系ゴムの含有率が、20以上60質量%以下であり、粘着付与剤が、石油系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン系樹脂およびスチレン系樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種であり、粘着付与剤の含有量が、基材ゴム100質量部に対して、60以上100質量部以下であり、カーボンブラックの含有量が、基材ゴム100質量部に対して、100以上160質量部以下であり、シリカの含有量が、基材ゴム100質量部に対して、5以上60質量部以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材ゴム、粘着付与剤、カーボンブラック、シリカ、加硫剤および加硫促進剤を含有する減衰性ゴム組成物であって、
前記基材ゴムが、ポリイソプレン系ゴムおよびポリブタジエン系ゴムを含有し、
前記基材ゴム中のポリブタジエン系ゴムの含有率が、20質量%以上、60質量%以下であり、
前記粘着付与剤が、石油系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン系樹脂およびスチレン系樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記粘着付与剤の含有量が、基材ゴム100質量部に対して、60質量部以上、100質量部以下であり、
前記カーボンブラックの含有量が、基材ゴム100質量部に対して、100質量部以上、160質量部以下であり、
前記シリカの含有量が、基材ゴム100質量部に対して、5質量部以上、60質量部以下であることを特徴とする減衰性ゴム組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記粘着付与剤が、ガラス転移温度(Tg)が40℃~50℃の粘着付与剤(a)と、ガラス転移温度(Tg)が60℃~70℃の粘着付与剤(b)と、ガラス転移温度(Tg)が粘着付与剤(a)および(b)と異なる粘着付与剤(c)とを含有する請求項1に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項3】
前記粘着付与剤(a)の含有量が、基材ゴム100質量部に対して、20質量部以上、50質量部以下であり、前記粘着付与剤(b)の含有量が、基材ゴム100質量部に対して、3質量部以上、15質量部以下である請求項2に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項4】
さらに、ロジン系粘着付与剤を含有する請求項1に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の減衰性ゴム組成物を硬化してなる減衰性ゴム。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載の減衰性ゴム組成物を硬化してなる減衰性部材を備える粘弾性ダンパ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰性ゴム組成物およびこれを用いた減衰性部材を備える粘弾性ダンパに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、住宅、ビル等の建築物、橋梁等において、地震、交通振動、風揺れ等で生じる振動エネルギーを吸収する手段が設置されている。その中、風揺れのような低歪域の揺れを抑える手段として、チューンドマスダンパー(TMD)が知られている。しかし、TMDは大型でかつ導入時およびメンテナンスの費用が高価である。一方、減衰性部材(粘弾性体)を備える粘弾性ダンパは、比較的安価で、大地震のような強烈な振動に対して優れた振動減衰性能を有しながら、風揺れのような微小振動に対しても振動抑制効果を発揮できることから、免震・制震・制振・防振などの付与手段として広く用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、天然ゴムおよび/またはイソプレンゴムを含有するゴムに対して、カーボンブラック、シリカ、およびロジン変性フェノールおよび/またはロジンエステルを含有する高減衰ゴム組成物が開示されている。
【0004】
特許文献2には、少なくとも、ゴム成分と、ロジン酸金属塩とを含む高減衰ゴム組成物が開示されている。
【0005】
特許文献3には、主鎖にC-C結合を有する基材ゴム100重量部に対してシリカを30~200重量部添加し、そのシリカに対して特定のシラン化合物を5~50重量%配合し混練したシリカ配合高減衰ゴム組成物が開示されている。
【0006】
特許文献4には、(A)ブチル系ゴム、(B)スチレン-イソブチレンブロック共重合体(SIB)およびスチレン-イソブチレン-スチレンブロック共重合体(SIBS)の少なくとも一方、(C)非極性の脂環族飽和炭化水素樹脂、および(D)硫黄を含有する高減衰ゴム組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2003-003014号公報
特開2007-063425号公報
特開平07-041603号公報
特開2011-190397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
風揺れのような低歪域(例えば、2%程度)の揺れを抑えるための減衰性部材は、低歪域において優れた減衰性が求められるほかに、環境条件を考慮して常温付近(例えば、10℃~30℃)における低歪域での減衰性およびせん断弾性率の温度依存性が小さいことも求められている。
【0009】
なお、良好な加工性は、生産性を向上し、生産に要するエネルギー消耗を軽減し、生産コストの削減につながるため、常に求められている。
【0010】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、加工性が良好であり、風揺れのような低歪域での減衰性に優れ、且つ低歪域での減衰性およびせん断弾性率の温度依存性が小さい減衰性部材を形成する減衰性ゴム組成物を提供することを目的とする。本発明は、前記減衰性ゴム組成物を硬化してなる減衰性部材を備える粘弾性ダンパを提供することをさらなる目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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