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公開番号2024167086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2024080707
出願日2024-05-17
発明の名称行動制御システム
出願人ソフトバンクグループ株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20241122BHJP(計算;計数)
要約【課題】ユーザの行動に対して適切な行動を電子機器に実行させる。
【解決手段】行動制御システムは、行動制御システムは、状態認識部と、感情決定部と、行動決定部と、記憶制御部と、を含み、機器作動は、読み聞かせに関するアドバイスをすることを含み、行動決定部は、電子機器の行動として、読み聞かせに関するアドバイスをすることを決定した場合には、収集した読み聞かせに関する情報から、所定の提案条件に従って、読み聞かせに関するアドバイスを生成し、当該アドバイスをユーザに提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザの行動を含むユーザ状態、及び電子機器の状態を認識する状態認識部と、
前記ユーザの感情又は前記電子機器の感情を判定する感情決定部と、
所定のタイミングで、前記ユーザ状態、前記電子機器の状態、前記ユーザの感情、及び前記電子機器の感情の少なくとも一つと、行動決定モデルとを用いて、作動しないことを含む複数種類の機器作動の何れかを、前記電子機器の行動として決定する行動決定部と、
前記感情決定部により決定された感情値と、前記ユーザの行動を含むデータとを含むイベントデータを、履歴データに記憶させる記憶制御部と、
を含み、
前記機器作動は、読み聞かせに関するアドバイスをすることを含み、
前記行動決定部は、前記電子機器の行動として、読み聞かせに関するアドバイスをすることを決定した場合には、収集した読み聞かせに関する情報から、所定の提案条件に従って、読み聞かせに関するアドバイスを生成し、当該アドバイスを前記ユーザに提供する行動制御システム。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記機器作動として前記読み聞かせに関するアドバイスをする場合に、前記ユーザを、読み聞かせを行う側を第1ユーザ、読み聞かせをされる側を第2ユーザとして、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザのそれぞれに関する前記読み聞かせに関する情報を収集する、請求項1に記載の行動制御システム。
【請求項3】
前記機器作動として前記読み聞かせに関するアドバイスをする場合に、前記読み聞かせに関する情報として、読み聞かせしている内容又は内容の要約を用いる、請求項2に記載の行動制御システム。
【請求項4】
前記機器作動として前記読み聞かせに関するアドバイスをする場合に、前記収集した読み聞かせに関する情報として、読み聞かせされている時の前記第2ユーザの感情を用いる、請求項2に記載の行動制御システム。
【請求項5】
前記機器作動として前記読み聞かせに関するアドバイスをする場合に、前記提案条件として、少なくとも提供頻度が設定されており、更に、前記第1ユーザの読み聞かせの頻度及び前記第2ユーザの感情の傾向の少なくとも一方を用いた条件を設定する、請求項2に記載の行動制御システム。
【請求項6】
前記電子機器はロボットであり、
前記行動決定部は、行動しないことを含む複数種類のロボット行動の何れかを、前記ロボットの行動として決定する請求項1記載の行動制御システム。
【請求項7】
前記行動決定モデルは、対話機能を有する文章生成モデルであり、
前記行動決定部は、前記ユーザ状態、前記ロボットの状態、前記ユーザの感情、及び前記ロボットの感情の少なくとも一つを表すテキストと、前記ロボット行動を質問するテキストとを前記文章生成モデルに入力し、前記文章生成モデルの出力に基づいて、前記ロボットの行動を決定する請求項6記載の行動制御システム。
【請求項8】
前記ロボットは、ぬいぐるみに搭載され、又はぬいぐるみに搭載された制御対象機器に無線又は有線で接続されている請求項6又は7記載の行動制御システム。
【請求項9】
前記ロボットは、前記ユーザと対話するためのエージェントである請求項6又は7記載の行動制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、行動制御システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザの状態に対してロボットの適切な行動を決定する技術が開示されている。特許文献1の従来技術は、ロボットが特定の行動を実行したときのユーザの反応を認識し、認識したユーザの反応に対するロボットの行動を決定できなかった場合、認識したユーザの状態に適した行動に関する情報をサーバから受信することで、ロボットの行動を更新する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6053847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来技術では、ユーザの行動に対して適切な行動をロボットに実行させる上で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、行動制御システムが提供される。当該行動制御システムは、ユーザの行動を含むユーザ状態、及び電子機器の状態を認識する状態認識部と、前記ユーザの感情又は前記電子機器の感情を判定する感情決定部と、所定のタイミングで、前記ユーザ状態、前記電子機器の状態、前記ユーザの感情、及び前記電子機器の感情の少なくとも一つと、行動決定モデルとを用いて、作動しないことを含む複数種類の機器作動の何れかを、前記電子機器の行動として決定する行動決定部と、前記感情決定部により決定された感情値と、前記ユーザの行動を含むデータとを含むイベントデータを、履歴データに記憶させる記憶制御部と、を含み、前記機器作動は、読み聞かせに関するアドバイスをすることを含み、前記行動決定部は、前記電子機器の行動として、読み聞かせに関するアドバイスをすることを決定した場合には、収集した読み聞かせに関する情報から、所定の提案条件に従って、読み聞かせに関するアドバイスを生成し、当該アドバイスを前記ユーザに提供する。
ここで、ロボットとは、物理的な動作を行う装置、物理的な動作を行わずに映像や音声を出力する装置、及びソフトウェア上で動作するエージェントを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係るシステム5の一例を概略的に示す。
第1実施形態に係るロボット100の機能構成を概略的に示す。
第1実施形態に係るロボット100による収集処理の動作フローの一例を概略的に示す。
第1実施形態に係るロボット100による応答処理の動作フローの一例を概略的に示す。
第1実施形態に係るロボット100による自律的処理の動作フローの一例を概略的に示す。
複数の感情がマッピングされる感情マップ400を示す。
複数の感情がマッピングされる感情マップ900を示す。
(A)第2実施形態に係るぬいぐるみ100Nの外観図、(B)ぬいぐるみ100Nの内部構造図である。
第2実施形態に係るぬいぐるみ100Nの背面正面図である。
第2実施形態に係るぬいぐるみ100Nの機能構成を概略的に示す。
第3実施形態に係るエージェントシステム500の機能構成を概略的に示す。
エージェントシステムの動作の一例を示す。
エージェントシステムの動作の一例を示す。
第4実施形態に係るスマート眼鏡700の機能構成を概略的に示す。
スマート眼鏡によるエージェントシステムの利用態様の一例を示す。
コンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0008】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係るシステム5の一例を概略的に示す。システム5は、ロボット100、ロボット101、ロボット102、及びサーバ300を備える。ユーザ10a、ユーザ10b、ユーザ10c、及びユーザ10dは、ロボット100のユーザである。ユーザ11a、ユーザ11b及びユーザ11cは、ロボット101のユーザである。ユーザ12a及びユーザ12bは、ロボット102のユーザである。なお、本実施形態の説明において、ユーザ10a、ユーザ10b、ユーザ10c、及びユーザ10dを、ユーザ10と総称する場合がある。また、ユーザ11a、ユーザ11b及びユーザ11cを、ユーザ11と総称する場合がある。また、ユーザ12a及びユーザ12bを、ユーザ12と総称する場合がある。ロボット101及びロボット102は、ロボット100と略同一の機能を有する。そのため、ロボット100の機能を主として取り上げてシステム5を説明する。
【0009】
ロボット100は、ユーザ10と会話を行ったり、ユーザ10に映像を提供したりする。このとき、ロボット100は、通信網20を介して通信可能なサーバ300等と連携して、ユーザ10との会話や、ユーザ10への映像等の提供を行う。例えば、ロボット100は、自身で適切な会話を学習するだけでなく、サーバ300と連携して、ユーザ10とより適切に会話を進められるように学習を行う。また、ロボット100は、撮影したユーザ10の映像データ等をサーバ300に記録させ、必要に応じて映像データ等をサーバ300に要求して、ユーザ10に提供する。
【0010】
また、ロボット100は、自身の感情の種類を表す感情値を持つ。例えば、ロボット100は、「喜」、「怒」、「哀」、「楽」、「快」、「不快」、「安心」、「不安」、「悲しみ」、「興奮」、「心配」、「安堵」、「充実感」、「虚無感」及び「普通」のそれぞれの感情の強さを表す感情値を持つ。ロボット100は、例えば興奮の感情値が大きい状態でユーザ10と会話するときは、早いスピードで音声を発する。このように、ロボット100は、自己の感情を行動で表現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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