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公開番号
2024164378
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023079812
出願日
2023-05-15
発明の名称
欠陥検査装置
出願人
株式会社日立ハイテク
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
G01N
21/95 20060101AFI20241120BHJP(測定;試験)
要約
【課題】DIC信号のダイナミックレンジ内外の広い欠陥高さの範囲において、低段差欠陥の高さおよび凹凸方向を高感度で検査することができる欠陥検査装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る欠陥検査装置は、微分干渉信号が、その周期的変化のうち、段差欠陥の高さが閾値範囲内であるときに対応する第1レンジ内にあるか否かを判定する。前記第1レンジ内にある場合は、前記微分干渉信号を用いて、前記段差欠陥の前記高さおよび前記段差欠陥の凹凸方向を検出し、前記第1レンジ内にない場合は、前記微分干渉信号を用いて前記段差欠陥の前記高さを検出するとともに、瞳面強度差信号を用いて前記段差欠陥の凹凸方向を検出する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
光を用いて試料を検査する欠陥検査装置であって、
光ビームを出射する光源、
前記光ビームを互いに直交する偏光の第1ビームと第2ビームに分岐する偏光分離素子、
前記試料に対して前記第1ビームと前記第2ビームを照射する光学系、
前記試料上における前記第1ビームと前記試料上における前記第2ビームの微分干渉信号を検出可能な位置に配置された第1センサ、
前記光学系の瞳面の像を検出可能な位置に配置された第2センサ、
前記微分干渉信号を取得することにより前記試料上の欠陥を検出するプロセッサ、
を備え、
前記プロセッサは、前記第1センサが検出した信号を用いて、前記試料が有する段差欠陥の高さに応じて周期的に変化する前記微分干渉信号を取得し、
前記プロセッサは、前記微分干渉信号が、前記周期的変化のうち、前記段差欠陥の前記高さが閾値範囲内であるときに対応する第1レンジ内にあるか否かを判定し、
前記プロセッサは、前記微分干渉信号が前記第1レンジ内にある場合は、前記第1センサが検出した信号を用いて、前記段差欠陥の前記高さおよび前記段差欠陥の凹凸方向を検出し、
前記プロセッサは、前記微分干渉信号が前記第1レンジ内にない場合は、前記第1センサが検出した信号を用いて前記段差欠陥の前記高さを検出するとともに、前記第2センサが検出した信号を用いて前記段差欠陥の凹凸方向を検出する
ことを特徴とする欠陥検査装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第2センサが検出した信号を用いて、前記段差欠陥の前記高さの絶対値が増加するのにともなって増加する高さ信号を取得し、
前記プロセッサは、前記高さ信号の大きさに基づき、前記微分干渉信号が前記第1レンジ内にあるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
【請求項3】
前記光学系は、前記第1ビームと前記第2ビームが細線形状を有するように照射し、
前記第2センサは、前記試料から反射された前記光ビームの、前記細線形状を有するビームスポットの長手方向に沿って配列された2つの第1検出素子を備え、
前記プロセッサは、前記2つの第1検出素子が検出した信号の差分を求め、
前記プロセッサは、前記差分を用いて前記高さ信号を取得する
ことを特徴とする請求項2記載の欠陥検査装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1ビームと前記第2ビームが前記段差欠陥を交差するように前記光ビームを走査する過程において、前記差分が前記段差欠陥においていったん減少した後に増加するのか、それとも、前記差分が前記段差欠陥においていったん増加した後に減少するのかに基づき、前記段差欠陥の凹凸方向を判定する
ことを特徴とする請求項3記載の欠陥検査装置。
【請求項5】
前記欠陥検査装置はさらに、前記光源からの前記光ビームを前記試料へ向けて透過させるとともに前記試料からの反射光を前記第1センサへ向けて反射する第1ビームスプリッタを備え、
前記欠陥検査装置はさらに、前記光源からの前記光ビームを前記試料へ向けて透過させるとともに前記試料からの反射光を前記第2センサへ向けて反射する第2ビームスプリッタを備える
ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
【請求項6】
前記光学系は、前記第1ビームと前記第2ビームが細線形状を有するように照射し、
前記欠陥検査装置はさらに、前記試料を回転させる回転機構を備え、
前記光学系は、前記試料の回転方向に沿って間隔をあけて前記第1ビームと前記第2ビームを前記試料に対して照射し、
前記光学系は、前記回転方向に対して直交する方向に沿って前記第1ビームと前記第2ビームを延伸することにより、前記細線形状を形成する
ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
【請求項7】
前記欠陥検査装置はさらに、前記第1センサへ向かう光ビームを互いに直交する第1偏光成分と第2偏光成分へ分離する第3ビームスプリッタを備え、
前記第1センサは、前記第3ビームスプリッタが出力する前記第1偏光成分を検出し、
前記欠陥検査装置はさらに、前記第3ビームスプリッタが出力する前記第2偏光成分を検出する第3センサを備え、
前記プロセッサは、前記第1偏光成分と前記第2偏光成分との間の差分を、前記第1偏光成分と前記第2偏光成分の和によって除算した結果を用いて、前記段差欠陥を検出する
ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
【請求項8】
前記欠陥検査装置はさらに、前記第2センサへ向かう光ビームを第3ビームと第4ビームへ分岐させる分岐ミラーを備え、
前記第2センサは、前記第3ビームを検出する第3センサと前記第4ビームを検出する第4センサによって構成されており、
前記プロセッサは、前記第3センサが検出した信号と前記第4センサが検出した信号との間の差分を求め、
前記プロセッサは、前記差分を用いて前記高さ信号を取得する
ことを特徴とする請求項2記載の欠陥検査装置。
【請求項9】
前記分岐ミラーは、前記第2センサへ向かう光ビームの光束のうち一部のみを前記第4センサへ向けて反射するとともに残部を前記第3センサへ向けて通過させる位置および角度で配置されている
ことを特徴とする請求項8記載の欠陥検査装置。
【請求項10】
前記光学系は、前記第1ビームと前記第2ビームが細線形状を有するように照射し、
前記第2センサは、前記試料に対して照射する前記光ビームが有する前記細線形状のビームスポットの短手方向と長手方向それぞれに沿って配列された4つの検出素子を備え、
前記プロセッサは、各前記検出素子が検出した信号に基づき前記段差欠陥の前記高さを検出する
ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光を用いて試料上の欠陥を検出する欠陥検査装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ハードディスク(HD:Hard Disk)のデータ容量の増大が進むにつれて、HDの表面状態、欠陥サイズ、形状が性能や歩留まりに大きな影響を与えるようになっている。歩留まりを維持・向上させるためには、表面研磨作業や異物混入によってできる低アスペクト比の低段差欠陥(高さが数nm、幅が数十μm程度)を検査する必要がある。低アスペクト比の欠陥は、散乱光がほとんど発生しない低段差欠陥である。低段差欠陥を検出するためには、微分干渉顕微鏡の原理を用いた微分干渉コントラスト(DIC:Differential Interference Contrast)検査などの干渉計測が使用されている。
【0003】
DIC検査においては、検出に用いる光源の波長や試料面上の2つの偏光照明ビーム間距離(シア量)によって、高さ計測可能なダイナミックレンジが決まる。下記特許文献1は、形状計測ソフトウェアを用いてダイナミックレンジを拡大できる検査装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2022/215179A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
HDの製造工程における表面研磨に起因して、HD表面には、従来の散乱光検出によっては検出困難な、低段差欠陥が存在する。HD容量の増加にともない、磁気ヘッドとHD表面との間の距離が近くなり、これまで管理対象外だった低段差欠陥の検査が求められている。
【0006】
HD表面に現れる低段差欠陥の高さは数nm~百nm、サイズは数μm~数十μmのオーダとなっている。このような欠陥は低アスペクト比であるので、DIC方式の検査方式が適している。DIC方式の検査方式は、偏光の異なる2つの光線を試料に照射し、2つの光線の微分干渉コントラスト(DIC)信号を取得する。DIC信号は光線の干渉性による信号であるので、DIC信号は欠陥高さhに対してsin(4πh/λ)に比例して変化する。λは使用する光源の波長である。したがって、DIC信号は欠陥高さに対して周期的に変化し、ある高さ(数十mn)以上の欠陥(すなわちダイナミックレンジ外の欠陥)に対しては、正確な高さ信号の検出や欠陥の凹凸弁別をすることが困難である。
【0007】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、DIC信号のダイナミックレンジ内外の広い欠陥高さの範囲において、低段差欠陥の高さおよび凹凸方向を高感度で検査することができる欠陥検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る欠陥検査装置は、微分干渉信号が、その周期的変化のうち、段差欠陥の高さが閾値範囲内であるときに対応する第1レンジ内にあるか否かを判定する。前記第1レンジ内にある場合は、前記微分干渉信号を用いて、前記段差欠陥の前記高さおよび前記段差欠陥の凹凸方向を検出し、前記第1レンジ内にない場合は、前記微分干渉信号を用いて前記段差欠陥の前記高さを検出するとともに、瞳面強度差信号を用いて前記段差欠陥の凹凸方向を検出する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る欠陥検査装置によれば、DIC信号のダイナミックレンジ内外の広い欠陥高さの範囲において、低段差欠陥の高さおよび凹凸方向を高感度で検査することができる。前述した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1に係る欠陥検査装置1の概略構成図である。
ディスク2表面の回転検査について説明する図である。
センサ14とセンサ17それぞれの検出素子配置を示す。
凸欠陥40と凹欠陥42それぞれの断面図と上面図である。
凸欠陥40、凹欠陥42、および、センサ画素S2_1とS2_2から得られる瞳面強度差信号50の関係を説明する図である。
凸欠陥40および凹欠陥42の位相段差41に対するシミュレーションによって得られた高さ信号(DIC)61と高さ信号(瞳面強度差信号)62のそれぞれの強度を示す。
高さ信号(DIC)61のレンジを決定する方法について説明する図である。
プロセッサ105の機能ブロック図である。
欠陥検査装置1が出力するデータを説明する図である。
欠陥検査装置1のシステムブロック図である。
実施形態2に係る欠陥検査装置1の構成図である。
実施形態2におけるプロセッサ105の機能ブロック図である。
実施形態3に係る欠陥検査装置1の構成図である。
実施形態3における結像系の光瞳面強度を検出するセンサ130とセンサ131の素子構成を示す。
分岐ミラー132を用いた、瞳面の光線を分岐する方法を説明する図である。
実施形態3におけるプロセッサ105の機能ブロック図である。
実施形態4におけるセンサ17の検出素子の構成を示す。
実施形態4におけるプロセッサ105の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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