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公開番号
2024158396
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073557
出願日
2023-04-27
発明の名称
ペダル装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
G05G
1/30 20080401AFI20241031BHJP(制御;調整)
要約
【課題】異物の侵入によりペダルアームがロックすることを防ぐことの可能なペダル装置を提供する。
【解決手段】ハウジング10は、車両に固定される。ペダルアーム20は、ハウジング10に対し所定の軸心CLを中心として所定の角度範囲で回転可能に設けられ、軸心CLよりも車両上方側に運転者に踏まれる部位としてのペダル操作部21を有する。被覆部40は、ペダルアーム20に設けられ、ペダルアーム20が回転動作する領域のうちハウジング10より外側のペダル作動領域23に対し車両前方側と車幅方向右側と車幅方向左側の全部または一部を覆う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載されるオルガン式のペダル装置であって、
車両に固定されるハウジング(10)と、
前記ハウジングに対し所定の軸心(CL)を中心として所定の角度範囲で回転可能に設けられ、前記軸心よりも車両上方側に運転者に踏まれる部位としてのペダル操作部(21)を有するペダルアーム(20)と、
前記ペダルアームに設けられ、前記ペダルアームが回転動作する領域のうち前記ハウジングより外側のペダル作動領域(23)に対し車両前方側と車幅方向右側と車幅方向左側の全部または一部を覆う被覆部(40)と、を備えるペダル装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記被覆部は、車両後方且つ車両上方を向く上被覆部(44)を有する、請求項1に記載のペダル装置。
【請求項3】
前記被覆部は、前記ペダルアームから前記ハウジング側に延び、前記被覆部のうち前記ハウジング側の部位の少なくとも一部が前記ハウジングの外側に被さっている、請求項1または2に記載のペダル装置。
【請求項4】
前記被覆部は、前記ペダル作動領域に対し車両前方側と車幅方向右側と車幅方向左側の全部を覆う、請求項1または2に記載のペダル装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、車両上側を向く上壁(12)に開口部(18)を有しており、
運転者の踏力が前記ペダル操作部に印加されていない初期状態において、前記被覆部のうち車両後方側の部位(441)は、前記開口部より車両下方側に位置している、請求項1または2に記載のペダル装置。
【請求項6】
前記ハウジングは、車両上側を向く上壁(12)に開口部(18)を有しており、
運転者の踏力が前記ペダル操作部に印加されて前記ペダル操作部が前記ハウジングに最も近づいたフルストローク状態において、前記被覆部のうち車両後方側の部位(441)は、前記開口部より車両下方側に位置している、請求項1または2に記載のペダル装置。
【請求項7】
運転者の踏力が前記ペダル操作部に印加されていない初期状態において、前記被覆部のうち前記ハウジング側の部位と前記ハウジングとの隙間(S1-S4、S8)は、前記ハウジング内に設けられる構成のうち前記ペダルアームの回転動作に応じて隙間が変わらず一定である摺動部位の隙間(S5)よりも小さい、請求項1または2に記載のペダル装置。
【請求項8】
運転者の踏力が前記ペダル操作部に印加されていない初期状態において、前記被覆部のうち前記ハウジング側の部位と前記ハウジングとの隙間(S1-S4、S8)は、前記ハウジング内に設けられる構成のうち前記ペダルアームの回転動作に応じて隙間が変化する部位の前記初期状態の隙間(S6)よりも小さい、請求項1または2に記載のペダル装置。
【請求項9】
前記ハウジングは、車両上側を向く上壁(12)に開口部(18)を有しており、
運転者の踏力が前記ペダル操作部に印加されていない初期状態において、前記被覆部のうち前記ハウジング側の部位と前記ハウジングとの隙間(S1-S4、S8)は、前記開口部の内壁と前記ペダルアームとの隙間(S7)よりも小さい、請求項1または2に記載のペダル装置。
【請求項10】
前記被覆部は、車両前方且つ車両上方を向く前被覆部(41)と、車幅方向右側を向く右被覆部(42)と、車幅方向左側を向く左被覆部(43)と、車両後方且つ車両上方を向く上被覆部(44)を有し、
運転者の踏力が前記ペダル操作部に印加されていない初期状態において、前記上被覆部のうち車両後方側の部位(441)と前記ハウジングとの隙間(S4)は、前記前被覆部、前記右被覆部および前記左被覆部のうち前記ハウジング側の部位と前記ハウジングとの隙間(S1、S2、S3)より大きく、前記ハウジング内に設けられる構成のうち前記ペダルアームの回転動作に応じて隙間が変化する部位の前記初期状態の隙間(S6)または前記ハウジング内に設けられる構成のうち前記ペダルアームの回転動作に応じて隙間が変わらず一定である摺動部位の隙間(S5)よりも小さい、請求項1または2に記載のペダル装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるペダル装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載されるオルガン式のペダル装置が知られている。
特許文献1に記載のペダル装置は、車両のフロアに固定される支持板と、その支持板に設けられたピンを軸として回転可能に設けられるペダル本体と、ペダル本体のうち車両後方側の部位を包囲する被覆部材を備えている。その被覆部材は、ペダル本体のうち車両後方側の部位と車両のフロアとの間にカーペット、マット、小石などの異物が挟み込むことを防ぐものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭64-50131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のペダル装置は、ペダル本体のうち車両前方側の部位と車両のフロアとの間に、被覆部材に覆われていない領域が存在する。そのため、例えば空き缶などの異物が、ペダル本体のうち車両前方側の部位とフロアとの間に挟まると、ペダル本体が回転動作できない状態となる、即ち、ペダル本体がロックするといった問題がある。
【0005】
本発明は上記点に鑑みて、異物の侵入によりペダルアームがロックすることを防ぐことの可能なペダル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、車両に搭載されるオルガン式のペダル装置であって、
車両に固定されるハウジング(10)と、
前記ハウジングに対し所定の軸心(CL)を中心として所定の角度範囲で回転可能に設けられ、前記軸心よりも車両上方側に運転者に踏まれる部位としてのペダル操作部(21)を有するペダルアーム(20)と、
前記ペダルアームに設けられ、前記ペダルアームが回転動作する領域のうち前記ハウジングより外側のペダル作動領域(23)に対し車両前方側と車幅方向右側と車幅方向左側の全部または一部を覆う被覆部(40)と、を備える。
【0007】
これによれば、ペダルアームの作動が困難になる大きさの異物がペダル装置に対し車両前方側、車幅方向右側または車幅方向左側から近づいた場合、被覆部は、その異物がペダル作動領域へ侵入することを防ぐことが可能である。したがって、このペダル装置は、ペダル作動領域への異物の侵入によりペダルアームがロックすることを防ぐことができる。
【0008】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係るペダル装置の側面図である。
図1のII方向の矢視図である。
図2のIII―III線の断面図である。
第1実施形態に係るペダル装置においてフルストローク状態を示す断面図である。
第2実施形態に係るペダル装置の断面図である。
第3実施形態に係るペダル装置の断面図である。
第3実施形態に係るペダル装置においてフルストローク状態を示す断面図である。
第4実施形態に係るペダル装置の断面図である
第5実施形態に係るペダル装置の断面図である
図9のX方向の矢視図である。
図9のXI部分の拡大図である。
図9のXII―XII線の断面図である。
第6実施形態に係るペダル装置において図11に相当する箇所の図である。
第7実施形態に係るペダル装置の断面図である。
図14のXV―XV線の断面図である。
図14のXVI方向の矢視図である。
第8実施形態に係るペダル装置において図15に相当する箇所の断面図である。
第9実施形態に係るペダル装置の側面図である。
図18のXIX方向の矢視図である。
第10実施形態に係るペダル装置において図19に相当する箇所の図である。
第11実施形態に係るペダル装置の側面図である。
図21のXXII-XXII線の断面図である。
第12実施形態に係るペダル装置の側面図である。
図23のXXIV-XXIV線の断面図である。
第13実施形態に係るペダル装置において図24に相当する箇所の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。なお、各図には、ペダル装置が車両に搭載された状態における車両前方、車両後方、車両上方、車両下方、車幅方向右側、車幅方向左側を矢印で示している。なお、車両上方は、車両搭載時における天方向ということがある。
(【0011】以降は省略されています)
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