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公開番号2024157856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072478
出願日2023-04-26
発明の名称歯周病リスクの検出方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20241031BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】汎用性の高い歯周病リスクの検出方法の提供。
【解決手段】被験者の口腔内から採取された生体試料におけるNeisseria属、Haemophilus属及びCardiobacterium属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属、Prevotella属及びSelenomonas属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(b)に対する比(a/b)を測定する工程、及び測定された細菌量の比(a/b)を基準値と比較する工程を含む、歯周病リスクの検出方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
被験者の口腔内から採取された生体試料におけるNeisseria属、Haemophilus属及びCardiobacterium属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属、Prevotella属及びSelenomonas属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(b)に対する比(a/b)を測定する工程、及び測定された細菌量の比(a/b)を基準値と比較する工程を含む、歯周病リスクの検出方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
Neisseria属、Haemophilus属及びCardiobacterium属からなる群より選択される1つ又は2つの属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属、Prevotella属及びSelenomonas属からなる群より選択される1つの属の細菌量(b)に対する比(a/b)を測定するものである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
以下の(i)~(xi)のいずれかの細菌量の比(a/b)を測定するものである、請求項1記載の方法。
(i)Neisseria属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(ii)Haemophilus属の細菌量(a)のPrevotella属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(iii)Haemophilus属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(iv)Haemophilus属の細菌量(a)のSelenomonas属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(v)Cardiobacterium属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(vi)Cardiobacterium属の細菌量(a)のSelenomonas属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(vii)Neisseria属及びHaemophilus属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(viii)Neisseria属及びCardiobacterium属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(ix)Cardiobacterium属及びHaemophilus属の細菌量(a)のPrevotella属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(x)Cardiobacterium属及びHaemophilus属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属の細菌量(b)に対する比(a/b)
(xi)Cardiobacterium属及びHaemophilus属の細菌量(a)のSelenomonas属の細菌量(b)に対する比(a/b)
【請求項4】
歯周病リスクが歯周病発症リスク又は歯周病初期の歯周病悪化リスクである、請求項1~3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
歯周病に対する予防又は治療的介入の前後の被験者の口腔内から採取された生体試料におけるNeisseria属、Haemophilus属及びCardiobacterium属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属、Prevotella属及びSelenomonas属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(b)に対する比(a/b)を測定する工程、及び細菌量の比(a/b)を増加させる介入を歯周病の予防又は治療効果がある介入と評価する工程を含む、該介入の評価方法。
【請求項6】
Neisseria属、Haemophilus属及びCardiobacterium属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量、並びにSaccharibacteria(TM7)[G-1]属、Prevotella属及びSelenomonas属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量を測定するための試薬を含有する、請求項1~4のいずれか1項記載の方法に用いられる歯周病リスクの検出用キット又は請求項5記載の方法に用いられる介入の評価用キット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔常在菌を指標とした歯周病リスクの検出方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
歯周病の原因細菌(歯周病関連菌)として、Red complexと呼ばれるPorphyromonas gingivalis、Tannerella forsythensis、Treponema denticolaの3菌種が重要視され、これらの菌が存在すると歯周病が重症化することが知られている(非特許文献1)。つまり、Red complexの3菌種を測定することで歯周病の進行を判断することが可能であり、例えば、唾液あるいは歯垢中のRed complexの3菌種の細菌数の合計した値と歯周病の進行度の関連が報告されている(非特許文献2)。
さらに、Red complexの3菌種の細菌数を合計した値とFusobacterium nucleatumの細菌数の比率を算出することで、歯周病初期の歯周病の悪化リスクを判定できるという報告がある(特許文献1)。
【0003】
歯周病はSilent diseaseとも呼ばれ、人々が歯周病を自覚するころには既に歯周病が進行・重症化しているケースが多く、歯周病の症状を自覚してから治療を開始したとしても高度な外科的治療が必要な場合が多いため、歯周病の発症前あるいは初期段階に歯周病リスクを予測する方法が求められている。
【0004】
一方で特許文献1や非特許文献2で活用されているRed complexは、偏性嫌気性細菌に属する菌種であり、歯周病が進行し、嫌気環境となる歯周ポケットが形成されて初めて検出される細菌であることから、歯周病の発症前あるいは初期段階の患者で指標として活用するには適していないと考えられる。さらに、Red complexは、歯周ポケット内に存在する菌種であることから、検体中からRed complexが検出されなかった際に、真に細菌量が0であるのか、もしくは適切に歯周ポケット内の検体を採取できていなかったのか判断がつかないことも、Red complexを対象とする細菌検査の課題である。
【0005】
Neisseria属、Haemophilus属は健康な口腔状態の人の口腔内から広く検出される属である(非特許文献3、4)。Neisseria属は歯周病菌の感染を防ぐことが報告されているが(特許文献2)、口腔内での役割に関しては不透明な部分が多い。Cardiobacterium属も口腔内で検出される属であるが、Neisseria属、Haemophilus属と比較するとその存在割合は低い。口腔内Cardiobacterium属に着目した研究はほとんど見受けられないが、食道扁平上皮がんの患者では唾液中Cardiobacterium属が少ないという報告がなされている(非特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7122337号公報
特開2021-90416号公報
【非特許文献】
【0007】
Socransky SS, et al. J Clin Periodontol. 1998 Feb;25(2):134-44
歯周疾患者における抗菌療法の診療ガイドライン 2010 日本歯周病学会編集
Kageyama S,et al. PLoS One. 2017 Apr 3;12(4): e0174782
南部 隆之、日本歯科保存学雑誌、2020年63巻2号 p. 127-130
Chen X, et al. PLoS One. 2015 Dec 7;10(12): e0143603
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、汎用性の高い歯周病リスクの検出方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、Red complexのような歯周病関連菌ではなく、健常者から歯周病患者まで広く口腔内に保有されている口腔常在菌に着目し、口腔常在菌の特定の属の存在割合の別の特定の属の存在割合に対する比を指標とすることで、歯周病関連菌が属する属単独の存在割合を指標とする場合と比べて、健常者や初期の歯周病患者を含めた幅広い対象について歯周病リスクを評価できることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の1)~3)に係るものである。
1)被験者の口腔内から採取された生体試料におけるNeisseria属、Haemophilus属及びCardiobacterium属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属、Prevotella属及びSelenomonas属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(b)に対する比(a/b)を測定する工程、及び測定された細菌量の比(a/b)を基準値と比較する工程を含む、歯周病リスクの検出方法。
2)歯周病に対する予防又は治療的介入の前後の被験者の口腔内から採取された生体試料におけるNeisseria属、Haemophilus属及びCardiobacterium属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(a)のSaccharibacteria(TM7)[G-1]属、Prevotella属及びSelenomonas属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量(b)に対する比(a/b)を測定する工程、及び細菌量の比(a/b)を増加させる介入を歯周病の予防又は治療作用がある介入と評価する工程を含む、該介入の評価方法。
3)Neisseria属、Haemophilus属及びCardiobacterium属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量、並びにSaccharibacteria(TM7)[G-1]属、Prevotella属及びSelenomonas属からなる群より選択される少なくとも1つの属の細菌量を測定するための試薬を含有する、1)記載の方法に用いられる歯周病リスクの検出用キット又は2)記載の方法に用いられる介入の評価用キット。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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