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公開番号2024157347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071661
出願日2023-04-25
発明の名称半導体装置、半導体装置の製造方法、および車両
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 23/28 20060101AFI20241030BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 導電層に対する封止樹脂の剥離を抑制することが可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体装置A10は、絶縁層11と、第1方向zの一方側を向く第1主面121を有するとともに、第1方向zにおいて第1主面121が向く側とは反対側が絶縁層11に接合された導電層12と、第1主面121に積層された第1金属層17と、第1金属層17に接合された第1半導体素子21と、第1金属層17および第1半導体素子21を覆う封止樹脂50とを備える。第1金属層17の表面粗さは、第1主面121の少なくとも一部の領域の表面粗さよりも大きい。
【選択図】 図9
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁層と、
第1方向の一方側を向く第1主面を有するとともに、前記第1方向において前記第1主面が向く側とは反対側が前記絶縁層に接合された導電層と、
前記第1主面に積層された第1金属層と、
前記第1金属層に接合された半導体素子と、
前記第1金属層および前記半導体素子を覆う封止樹脂と、を備え、
前記第1金属層の表面粗さは、前記第1主面の少なくとも一部の領域の表面粗さよりも大きい、半導体装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記絶縁層に接合されたゲート配線層をさらに備え、
前記半導体素子は、前記第1方向において前記第1金属層に対向する側とは反対側に位置するゲート電極を有し、
前記ゲート電極は、前記ゲート配線層に導通している、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記ゲート配線層に積層された第2金属層をさらに備え、
前記ゲート配線層は、前記第1方向において前記第1主面と同じ側を向く第2主面を有し、
前記第2金属層は、前記第2主面に積層されており、
前記封止樹脂は、前記第2金属層を覆っており、
前記第2金属層の表面粗さは、前記第2主面の少なくとも一部の領域の表面粗さよりも大きい、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記ゲート電極と前記第2金属層とに導電接合された導通部材をさらに備える、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1金属層は、第1領域と、前記第1領域に隣接した第2領域と、を含み、
前記導電層には、前記第1主面から凹む第1凹部が形成されており、
前記第1領域は、前記第1凹部を覆っている、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1方向に視て、前記第1領域は、前記第2領域と前記絶縁層の周縁との間に位置する、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1方向に視て、前記半導体素子は、前記第2領域に重なっている、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1方向に視て、前記第2領域は、前記第1領域に囲まれている、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2金属層は、第3領域と、前記第1領域に隣接した第4領域と、を含み、
前記ゲート配線層には、前記第2主面から凹む第2凹部が形成されており、
前記第3領域は、前記第2凹部を覆っている、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1方向に視て、前記第3領域は、前記第4領域と前記絶縁層の周縁との間に位置する、請求項9に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置およびその製造方法と、当該半導体装置が搭載された車両とに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、MOSFETが搭載された半導体装置の一例が開示されている。当該半導体装置は、電源電圧が印加されるドレイン端子と、MOSFETに電気信号を入力するためのゲート端子と、当該電源電圧に対応した電力が当該電気信号に基づき変換された後、変換された電力が出力されるソース端子とを備える。MOSFETは、ドレイン端子に導通するドレイン電極と、ソース端子に導通するソース電極と、ゲート端子に導通するゲート電極とを有する。ドレイン電極は、ダイパッド(タブ)に導電接合されている。ドレイン端子は、ダイパッドと一体となっている。ソース電極は、金属クリップに導電接合されている。さらに金属クリップは、ソース端子にも導電接合されている。これにより、当該半導体装置に、より大きな電流を流すことが可能となっている。
【0003】
特許文献1に開示されている半導体装置は、ダイパッドの少なくとも一部を覆う封止樹脂をさらに備える。ここで、ダイパッドに対する封止樹脂の十分な密着性が確保されていない場合、封止樹脂がダイパッドから剥離するおそれがある。封止樹脂がダイパッドから剥離すると、当該半導体装置の絶縁耐圧の低下や、当該半導体装置が具備するMOSFETに水分等の外的因子が侵入することが懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-192450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は上記事情に鑑み、導電層に対する封止樹脂の剥離を抑制することが可能な半導体装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の側面によって提供される半導体装置は、絶縁層と、第1方向の一方側を向く第1主面を有するとともに、前記第1方向において前記第1主面が向く側とは反対側が前記絶縁層に接合された導電層と、前記第1主面に積層された第1金属層と、前記第1金属層に接合された半導体素子と、前記第1金属層および前記半導体素子を覆う封止樹脂とを備える。前記第1金属層の表面粗さは、前記第1主面の少なくとも一部の領域の表面粗さよりも大きい。
【0007】
本開示の第2の側面によって提供される半導体装置の製造方法は、第1方向の一方側を向く主面を有する導電層であって、前記導電層の前記第1方向において前記主面が向く側とは反対側を絶縁層に接合する工程と、前記主面に金属層を積層する工程と、前記導電層および前記金属層の各々の一部を除去する工程と、前記金属層に半導体素子を接合する工程と、前記金属層および前記半導体素子を覆う封止樹脂を形成する工程とを備える。前記金属層は、スパッタリング法により形成される。前記主面に前記金属層を積層する工程では、前記金属層の表面粗さが、前記主面の少なくとも一部の領域の表面粗さよりも大きくなるようにする。
【0008】
本開示の第3の側面によって提供される車両は、駆動源と、半導体装置とを備える。前記半導体装置は、前記駆動源に導通している。前記半導体装置は、本開示の第1の側面によって提供される半導体装置に対して、第2主面を有するゲート配線層と、前記第2主面に積層された第2金属層と、第1端子と、第2端子とをさらに備える。前記半導体装置が具備する半導体素子は、第1電極、第2電極およびゲート電極を有する。前記第1電極および前記第1端子の各々は、前記半導体装置が具備する第1金属層に導電接合されている。前記第2端子は、前記第2電極に導電接合されている。前記ゲート電極は、前記ゲート配線層に導通している。前記第2金属層の表面粗さは、前記第2主面の少なくとも一部の領域の表面粗さよりも大きい。
【発明の効果】
【0009】
本開示にかかる半導体装置が具備する構成によれば、導電層に対する封止樹脂の剥離を抑制することが可能となる。
【0010】
本開示のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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