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公開番号
2024156638
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2024069964
出願日
2024-04-23
発明の名称
入力装置及び表示装置
出願人
株式会社クレハ
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
G06F
3/041 20060101AFI20241029BHJP(計算;計数)
要約
【課題】タッチ位置及び押圧を略同時に高感度で検出すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る入力装置は、タッチセンサ及び制御部を備え、前記タッチセンサは、圧電フィルムと、前記圧電フィルムに対向して、互いに電気的に絶縁された複数の電極部分を有する分割電極から構成されている第1検出導体と、前記第1検出導体に対向して、前記圧電フィルムを挟んで前記第1検出導体と反対側に配置されている第2検出導体と、を有し、前記制御部は、前記第2検出導体を基準電位として前記第1検出導体から検出された信号を、商用電源周波数帯域の第1信号と、前記商用電源周波数帯域以外の周波数帯域の第2信号と、に分離し、前記第1信号を用いてタッチ位置を検出し、前記第2信号を用いて押圧を検出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
タッチセンサ及び制御部を備える入力装置であって、
前記タッチセンサは、
圧電フィルムと、
前記圧電フィルムに対向して、互いに電気的に絶縁された複数の電極部分を有する分割電極から構成されている第1検出導体と、
前記第1検出導体に対向して、前記圧電フィルムを挟んで前記第1検出導体と反対側に配置されている第2検出導体と、
を有し、
前記制御部は、
前記第2検出導体を基準電位として前記第1検出導体から検出された信号を、商用電源周波数帯域の第1信号と、前記商用電源周波数帯域以外の周波数帯域の第2信号と、に分離し、
前記第1信号を用いてタッチ位置を検出し、前記第2信号を用いて押圧を検出する、
入力装置。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記第1信号の包絡線信号を算出し、前記包絡線信号の値が閾値を超えている場合に、前記包絡線信号に対応する分割電極の位置を前記タッチ位置として検出する、
請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2信号の値と押圧とを対応付けている情報に基づいて、分割電極毎の押圧を検出する、
請求項1に記載の入力装置。
【請求項4】
前記第1検出導体は、前記第2検出導体よりも、前記タッチセンサの指がタッチされる面の近くに配置されている、
請求項1に記載の入力装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記商用電源周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタを用いて、前記信号から前記第1信号と前記第2信号とを分離する、
請求項1に記載の入力装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記商用電源周波数帯域以外の周波数帯域を通過させるバンドストップフィルタを用いて、前記信号から前記第1信号と前記第2信号とを分離する、
請求項1に記載の入力装置。
【請求項7】
前記圧電フィルムはフッ素系樹脂から構成されている、
請求項1に記載の入力装置。
【請求項8】
前記タッチセンサの全光線透過率は80%以上である、
請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の入力装置。
【請求項9】
請求項8に記載の入力装置と、
前記タッチセンサの指がタッチされる面と反対側の面に重ね合わせて画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルを駆動する駆動部と、
を備える表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置及び表示装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、操作面に触れる(タッチする)ことで操作入力を検出する種々のタッチ式入力装置が提案されている。このようなタッチ式入力装置として、位置検出と圧力検出とを行う3次元(3D)タッチセンサ(位置(2D)と圧力(1D)とを検出するタッチセンサ)が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、圧電センサと位置検出センサとを積層して形成されたタッチパネルが開示されている。これらの圧電センサ及び位置検出センサは、それぞれ、押圧検出回路及びタッチ位置検出回路に接続される。ここで、位置検出センサとして静電容量方式の位置検出センサを用いれば、静電容量の変化によってタッチ位置を検出できるので、操作面に軽く接触しただけで、タッチ位置を検出することができる。しかしながら、特許文献1に開示されているように、圧力(押圧)変化と静電容量の変化とを感知するために別個の電子機器を使用するシステムでは、タッチパネルが、より大きく、高価になるという問題があった。
【0004】
このような問題に対処する1つの解決策として、共通の電子機器を使用して圧力変化と静電容量の変化とを感知することが考えられる。
【0005】
例えば、特許文献2には、第1検出導体と第2検出導体とで圧電フィルムを挟む積層体を形成し、第1検出導体及び第2検出導体を介して出力される検出信号を用いて、押圧検出及びタッチ位置検出(静電容量方式)の両方を行う薄厚のタッチ式入力装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2015/046289号
国際公開第2014/192786号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2に開示されているタッチ式入力装置は、押圧検出とタッチ位置検出とを切り替えながら行う必要があり、タッチ位置検出時に押圧により生じた圧電フィルムの分極が緩和され、押圧の検出感度が低下する虞がある。また、特許文献2に開示されているタッチ式入力装置では、押圧検出とタッチ位置検出とは同時に実行されず、押圧検出とタッチ位置検出との切り替え間隔として、10ミリ秒(100Hz)が例示されている。ここで、指が1回接触することによる押圧を検出するには、通常、接触が100ミリ秒以上継続する。したがって、100ミリ秒以上の期間において断続的にしか検出できない特許文献2に開示されているタッチ式入力装置では、押圧の検出精度が低下する虞がある。
【0008】
本発明は、上記に鑑みて、タッチ位置及び押圧を略同時に高感度で検出することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る入力装置は、タッチセンサ及び制御部を備え、前記タッチセンサは、圧電フィルムと、前記圧電フィルムに対向して、互いに電気的に絶縁された複数の電極部分を有する分割電極から構成されている第1検出導体と、前記第1検出導体に対向して、前記圧電フィルムを挟んで前記第1検出導体と反対側に配置されている第2検出導体と、を有し、前記制御部は、前記第2検出導体を基準電位として前記第1検出導体から検出された信号を、商用電源周波数帯域の第1信号と、前記商用電源周波数帯域以外の周波数帯域の第2信号と、に分離し、前記第1信号を用いてタッチ位置を検出し、前記第2信号を用いて押圧を検出する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、タッチ位置及び押圧を略同時に高感度で検出することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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