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公開番号2024153699
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2024115072,2020112810
出願日2024-07-18,2020-06-30
発明の名称光学部材及びレンズユニット
出願人ニデック株式会社,ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所,個人
主分類G02B 1/18 20150101AFI20241022BHJP(光学)
要約【課題】親水性及び硬度に優れる機能膜を備える光学部材を提供すること。
【解決手段】光学部材の製造方法は、透光性部材2と、前記透光性部材2を被覆する機能膜3とを備える光学部材1の製造方法であって、前記透光性部材2に、機能膜形成用塗布液を塗布することで前記機能膜3を形成する機能膜形成工程を備える。前記機能膜形成用塗布液は、光触媒粒子と、バインダ原料と、溶剤とを含有する。前記バインダ原料は、シリケートモノマーと、シリケートオリゴマーとを含む。前記シリケートモノマーの物質量及び前記シリケートオリゴマーの物質量の合計に対する前記シリケートオリゴマーの物質量の割合は、3.5モル%以上28.0モル%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透光性部材と、前記透光性部材を被覆する機能膜とを備える光学部材の製造方法であって、
前記透光性部材に、機能膜形成用塗布液を塗布することで前記機能膜を形成する機能膜形成工程を備え、
前記機能膜形成用塗布液は、光触媒粒子と、バインダ原料と、溶剤とを含有し、
前記バインダ原料は、シリケートモノマーと、シリケートオリゴマーとを含み、
前記シリケートモノマーの物質量及び前記シリケートオリゴマーの物質量の合計に対する前記シリケートオリゴマーの物質量の割合は、3.5モル%以上28.0モル%以下である、光学部材の製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記シリケートモノマーは、下記一般式(1)で表される化合物を含み、
前記シリケートオリゴマーは、下記一般式(2)で表される化合物を含む、請求項1に記載の光学部材の製造方法。
Si(OR1)n(OH)(4-n)・・・(1)
SimO(m-1)(OR2)(2m+2)・・・(2)
(前記一般式(1)中、R1は、炭素原子数1以上8以下の有機基を表し、nは、1以上4以下の整数を表し、
前記一般式(2)中、R2は、炭素原子数1以上4以下のアルキル基を表し、mは、2以上6以下の整数を表す。)
【請求項3】
前記シリケートモノマーの分子量は、120以上210以下であり、
前記シリケートオリゴマーの分子量は、200以上1000以下である、請求項1又は2に記載の光学部材の製造方法。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載の光学部材の製造方法により形成される光学部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部材の製造方法及び光学部材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
光学部材は、例えば、透光性部材と、透光性部材の表面を被覆する機能膜とを備える。上述の機能膜は、例えば、親水性を有する。
【0003】
(a)純度が99.0質量%以上である4官能性ケイ素化合物を水性媒体中で塩基性化合物の存在下、常温以上170℃以下にて加水分解縮合して得られた非晶質シリケート化合物含有水溶液と、(b)水と、(c)場合によってはアルコール、ケトン、界面活性剤又はこれらの2種以上の組み合わせ30質量%以下とを含有する無機親水性コート液が知られている(例えば、特許文献1)。この無機親水性コート液は、前記非晶質シリケート化合物含有水溶液由来の固形分の濃度が0.01質量%以上2.0質量%以下である。この無機親水性コート液は、pHが5以上8以下である。この無機親水性コート液は、上述の機能膜の形成に用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2013/001975号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の無機親水性コート液により形成した機能膜は、硬度が十分ではない傾向がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、親水性及び硬度に優れる機能膜を備える光学部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の例示的な光学部材の製造方法は、透光性部材と、前記透光性部材を被覆する機能膜とを備える光学部材の製造方法であって、前記透光性部材に、機能膜形成用塗布液を塗布することで前記機能膜を形成する機能膜形成工程を備える。前記機能膜形成用塗布液は、光触媒粒子と、バインダ原料と、溶剤とを含有する。前記バインダ原料は、シリケートモノマーと、シリケートオリゴマーとを含む。前記シリケートモノマーの物質量及び前記シリケートオリゴマーの物質量の合計に対する前記シリケートオリゴマーの物質量の割合は、3.5モル%以上28.0モル%以下である。
【0008】
本発明の例示的な光学部材は、上述の光学部材の製造方法により形成される。
【発明の効果】
【0009】
例示的な本発明は、親水性及び硬度に優れる機能膜を備える光学部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る光学部材の製造方法の一例により形成される光学部材の模式図である。
図2は、本発明の実施形態に係る光学部材の製造方法の変形例1により形成される光学部材の模式図である。
図3は、実施例で形成した機能膜について、シリケートオリゴマーの割合(α)と、接触角との関係を示すグラフである。
図4は、実施例で形成した機能膜について、シリケートオリゴマーの割合(α)と、押込み硬さとの関係を示すグラフである。
図5は、実施例で形成したサンプル膜について、シリケートオリゴマーの割合(α)と、ゲル分率との関係を示すグラフである。
図6は、実施例で行った払拭試験の結果を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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