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公開番号
2024147173
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023060015
出願日
2023-04-03
発明の名称
溶接装置
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
B23K
9/32 20060101AFI20241008BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】カバーを任意の位置で開状態に保持可能であって、その保持力を容易に調節可能である、溶接装置を提供する。
【解決手段】本開示に基づく溶接装置1において、第1壁部11には、軸部30を位置固定可能に支持する支持孔111が形成されている。第2壁部12は、嵌合部20から見て第1壁部11とは反対側に位置している。第1面部21には摺接孔211が形成されている。摺接孔211には、軸部30が摺接可能に挿入されている。第1面部21は、第1壁部11に対向している。第2面部22は、第2壁部12に接している。押圧部31は、第2面部22と第2壁部12との間に作用する摩擦力によってカバー1Bが筐体部1Aに対して開状態で静止できるように、第1面部21を軸部30の軸方向DAに押圧している。位置調節部32は、押圧部31による押圧力を調節するために第1壁部11に対する軸部30の相対的な位置を調節可能に構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
被嵌合部および該被嵌合部に嵌合する嵌合部のうちの一方を有する、筐体部と、
前記被嵌合部および前記嵌合部のうちの他方を有し、前記筐体部の一部を覆うカバーと、
前記被嵌合部および前記嵌合部に軸支され、前記カバーが前記筐体部に対して開閉可能となるように設けられた、軸部とを備え、
前記被嵌合部は、前記軸部を位置固定可能に支持する支持孔が形成された第1壁部と、前記嵌合部から見て前記第1壁部とは反対側に位置する第2壁部とを有し、
前記嵌合部は、前記軸部が摺接可能に挿入された摺接孔が形成され、前記第1壁部に対向する第1面部と、前記第2壁部に接する第2面部とを有し、
前記軸部は、前記第2面部と前記第2壁部との間に作用する摩擦力によって前記カバーが前記筐体部に対して開状態で静止できるように、前記第1面部を前記軸部の軸方向に押圧する押圧部と、前記押圧部による押圧力を調節するために前記第1壁部に対する前記軸部の相対的な位置を調節可能に構成された位置調節部とを有する、溶接装置。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記第1面部と前記押圧部との間において、前記軸方向に圧縮された状態で設けられた付勢部材をさらに備える、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項3】
前記第2壁部は樹脂組成物から構成され、
前記第2面部は樹脂組成物から構成されている、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項4】
前記カバーは、前記筐体部の表面に設けられた操作面、または、前記筐体部に設けられたワイヤリール取付部、または、前記筐体部に収容されたモータを点検可能に前記筐体部に形成された開口を覆っている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の溶接装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、溶接装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特許第3900164号公報)には、保護カバーを備えた溶接装置が開示されている。特許文献2(特開2003-136241号公報)には、パネルが設けられたケースを有する溶接機用電源装置が開示されており、このパネルを開閉可能にカバーが設けられている。当該カバーは、上部に全開する以外に、上部近傍の途中で停止させる構造であってもよいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3900164号公報
特開2003-136241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業効率向上等の観点から、溶接装置は、カバーを任意の位置で開状態に保持可能であることが望ましい。しかしながら、カバーの開閉が繰り返されると、カバーの開状態を保持するための部材の劣化により、保持力が低下する場合がある。このため、当該保持力を調節可能な溶接装置が求められている。
【0005】
本開示は上記の課題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、カバーを任意の位置で開状態に保持可能であって、その保持力を容易に調節可能である、溶接装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に基づく溶接装置は、溶接装置は、筐体部と、カバーと、軸部とを備えている。筐体部は、被嵌合部および該被嵌合部に嵌合する嵌合部のうちの一方を有している。カバーは、被嵌合部および嵌合部のうちの他方を有し、筐体部の一部を覆っている。軸部は、被嵌合部および嵌合部に軸支され、カバーが筐体部に対して開閉可能となるように設けられている。被嵌合部は、第1壁部と、第2壁部とを有している。第1壁部には、軸部を位置固定可能に支持する支持孔が形成されている。第2壁部は、嵌合部から見て第1壁部とは反対側に位置している。嵌合部は、第1面部と、第2面部とを有している。第1面部には摺接孔が形成されている。摺接孔には、軸部が摺接可能に挿入されている。第1面部は、第1壁部に対向している。第2面部は、第2壁部に接している。軸部は、押圧部と、位置調節部とを有している。押圧部は、第2面部と第2壁部との間に作用する摩擦力によってカバーが筐体部に対して開状態で静止できるように、第1面部を軸部の軸方向に押圧している。位置調節部は、押圧部による押圧力を調節するために第1壁部に対する軸部の相対的な位置を調節可能に構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、カバーを任意の位置で開状態に保持可能であって、その保持力を容易に調節可能である溶接装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る溶接装置を示す斜視図である。
カバーが開状態の溶接装置を示す斜視図である。
本開示の一実施形態に係る溶接装置の部分的な正面図である。
図3の溶接装置をIV-IV線矢印方向に見た部分的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態に係る溶接装置について図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0010】
図1は、本開示の一実施形態に係る溶接装置を示す斜視図である。図1に示すように、溶接装置1は、具体的にはワイヤ送給装置であって、筐体部1Aと、カバー1Bとを備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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