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公開番号
2024142137
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023054162
出願日
2023-03-29
発明の名称
プログラム、画像処理方法及び画像処理装置
出願人
テルモ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61B
1/00 20060101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】ステントエッジによる解離の有無を早急に判定することが可能なプログラム等を提供する。
【解決手段】コンピュータは、プログラムに従って、カテーテルを用いて管腔器官をスキャンしたスキャンデータを取得する。コンピュータは、スキャンデータのうちで、管腔器官の径方向の所定角度でスキャンしたスキャンデータに基づいて、管腔器官の縦断層画像を生成し、生成した縦断層画像に基づいて、管腔器官に留置されたステントを検出する。また、コンピュータは、検出したステントのエッジからステントの外側の所定領域を撮影位置とするスキャンデータに基づいて、管腔器官の横断層画像を生成し、生成した横断層画像に基づいて、管腔器官内のステントのエッジによる解離の有無を判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
カテーテルを用いて管腔器官をスキャンしたスキャンデータを取得し、
前記スキャンデータのうちで、前記管腔器官の径方向の所定角度でスキャンしたスキャンデータに基づいて、前記管腔器官の縦断層画像を生成し、
生成した前記縦断層画像に基づいて、前記管腔器官に留置されたステントを検出し、
検出した前記ステントのエッジから前記ステントの外側の所定領域を撮影位置とする前記スキャンデータに基づいて、前記管腔器官の横断層画像を生成し、
生成した前記横断層画像に基づいて、前記ステントのエッジによる解離の有無を判定する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
管腔器官の横断層画像を入力した場合に前記横断層画像中の管腔器官に対するステントのエッジによる解離の有無を示す情報を出力するように学習された学習モデルに、前記生成した横断層画像を入力して、入力した前記横断層画像中の管腔器官に対するステントのエッジによる解離の有無を示す情報を取得する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記スキャンデータは、前記カテーテル内の光センサを用いて前記管腔器官をスキャンした光データと、前記カテーテル内の超音波センサを用いて前記管腔器官をスキャンした超音波データとを含み、
前記光データに基づいて前記管腔器官の光干渉縦断層画像を生成し、
前記超音波データに基づいて前記管腔器官の超音波縦断層画像を生成し、
前記光干渉縦断層画像及び前記超音波縦断層画像のそれぞれに基づいて、前記ステントを検出し、
前記光干渉縦断層画像及び前記超音波縦断層画像のそれぞれから検出した前記ステントの位置に基づいて、前記ステントの位置を特定する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記スキャンデータは、前記カテーテル内の光センサを用いて前記管腔器官をスキャンした光データと、前記カテーテル内の超音波センサを用いて前記管腔器官をスキャンした超音波データとを含み、
前記ステントのエッジから外側の所定領域を撮影位置とする前記光データに基づいて、前記管腔器官の光干渉横断層画像を生成し、
前記ステントのエッジから外側の所定領域を撮影位置とする前記超音波データに基づいて、前記管腔器官の超音波横断層画像を生成し、
前記光干渉横断層画像及び前記超音波横断層画像のそれぞれに基づいて、前記ステントのエッジによる解離の有無を判定し、
前記光干渉横断層画像及び前記超音波横断層画像のそれぞれに基づく判定結果から、前記解離の有無を特定する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記生成した縦断層画像上に、検出したステントの位置を表示する画面を出力する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記生成した縦断層画像上に、判定した解離の位置を表示する画面を出力する
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項7】
カテーテルを用いて管腔器官をスキャンしたスキャンデータを取得し、
前記スキャンデータのうちで、前記管腔器官の径方向の所定角度でスキャンしたスキャンデータに基づいて、前記管腔器官の縦断層画像を生成し、
生成した前記縦断層画像に基づいて、前記管腔器官に留置されたステントを検出し、
検出した前記ステントのエッジから前記ステントの外側の所定領域を撮影位置とする前記スキャンデータに基づいて、前記管腔器官の横断層画像を生成し、
生成した前記横断層画像に基づいて、前記ステントのエッジによる解離の有無を判定する
処理をコンピュータが実行する画像処理方法。
【請求項8】
制御部を備える画像処理装置であって、
前記制御部は、
カテーテルを用いて管腔器官をスキャンしたスキャンデータを取得し、
前記スキャンデータのうちで、前記管腔器官の径方向の所定角度でスキャンしたスキャンデータに基づいて、前記管腔器官の縦断層画像を生成し、
生成した前記縦断層画像に基づいて、前記管腔器官に留置されたステントを検出し、
検出した前記ステントのエッジから前記ステントの外側の所定領域を撮影位置とする前記スキャンデータに基づいて、前記管腔器官の横断層画像を生成し、
生成した前記横断層画像に基づいて、前記ステントのエッジによる解離の有無を判定する
画像処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、画像処理方法及び画像処理装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
冠動脈における狭窄部の治療法の一つに経皮的冠状動脈インターベンション(Percutaneous Coronary Intervention:PCI)と称される方法がある。PCIは、狭窄した病変部をバルーンカテーテルで拡張し、ステントを留置して血管を再建する低侵襲治療である。PCIの術中又は術後において、画像診断用カテーテルを用いた血管内超音波診断法(IVUS:Intra Vascular Ultra Sound)又は光干渉断層診断法(OCT:Optical Coherence Tomography)により、血管内の状態を観察することができる。特許文献1には、超音波診断のためのイメージングコアを備える超音波カテーテルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-153621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PCIの術中に治療対象領域にステントを留置した後、ステントのエッジが血管壁(血管内膜)に接触する箇所において、ステントエッジによって血管壁に亀裂が入り剥離した状態(以下では解離と称する)が発生するおそれがある。解離が発生すると、剥離した血管壁、又は解離部分に発生した血栓が血流を阻害し、末梢の心筋の梗塞等の合併症の発生原因となり得る。そこで、術者は、ステント留置後に、ステントエッジによる解離が発生していないことを早急に確認する必要がある。術者が血管内の状態を把握するために、血管内を撮影した画像に基づいて、血管の状態を検出し、検出結果を術者に提示することが行われている。例えば、血管の横断面を撮影したIVUS画像又はOCT画像に基づいて、撮影された血管の内腔及び血管壁等の領域が検出されて提示される。このような検出処理は、一般的に、撮影範囲内で撮影された全ての画像に対して行われた後に検出結果が提示されるので、検出結果が提示されるまでに時間を要する。
【0005】
一つの側面では、ステントエッジによる解離の有無を早急に判定することが可能なプログラム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示は、カテーテルを用いて管腔器官をスキャンしたスキャンデータを取得し、前記スキャンデータのうちで、前記管腔器官の径方向の所定角度でスキャンしたスキャンデータに基づいて、前記管腔器官の縦断層画像を生成し、生成した前記縦断層画像に基づいて、前記管腔器官に留置されたステントを検出し、検出した前記ステントのエッジから前記ステントの外側の所定領域を撮影位置とする前記スキャンデータに基づいて、前記管腔器官の横断層画像を生成し、生成した前記横断層画像に基づいて、前記ステントのエッジによる解離の有無を判定する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
【0007】
(2)上記(1)のプログラムにおいて、管腔器官の横断層画像を入力した場合に前記横断層画像中の管腔器官に対するステントのエッジによる解離の有無を示す情報を出力するように学習された学習モデルに、前記生成した横断層画像を入力して、入力した前記横断層画像中の管腔器官に対するステントのエッジによる解離の有無を示す情報を取得する処理を更に前記コンピュータに実行させることが好ましい。
【0008】
(3)上記(1)又は(2)のプログラムにおいて、前記スキャンデータは、前記カテーテル内の光センサを用いて前記管腔器官をスキャンした光データと、前記カテーテル内の超音波センサを用いて前記管腔器官をスキャンした超音波データとを含み、前記光データに基づいて前記管腔器官の光干渉縦断層画像を生成し、前記超音波データに基づいて前記管腔器官の超音波縦断層画像を生成し、前記光干渉縦断層画像及び前記超音波縦断層画像のそれぞれに基づいて、前記ステントを検出し、前記光干渉縦断層画像及び前記超音波縦断層画像のそれぞれから検出した前記ステントの位置に基づいて、前記ステントの位置を特定する処理を更に前記コンピュータに実行させることが好ましい。
【0009】
(4)上記(1)~(3)のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記スキャンデータは、前記カテーテル内の光センサを用いて前記管腔器官をスキャンした光データと、前記カテーテル内の超音波センサを用いて前記管腔器官をスキャンした超音波データとを含み、前記ステントのエッジから外側の所定領域を撮影位置とする前記光データに基づいて、前記管腔器官の光干渉横断層画像を生成し、前記ステントのエッジから外側の所定領域を撮影位置とする前記超音波データに基づいて、前記管腔器官の超音波横断層画像を生成し、前記光干渉横断層画像及び前記超音波横断層画像のそれぞれに基づいて、前記ステントのエッジによる解離の有無を判定し、前記光干渉横断層画像及び前記超音波横断層画像のそれぞれに基づく判定結果から、前記解離の有無を特定する処理を更に前記コンピュータに実行させることが好ましい。
【0010】
(5)上記(1)~(4)のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記生成した縦断層画像上に、検出したステントの位置を表示する画面を出力する処理を更に前記コンピュータに実行させることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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