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公開番号2024127008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035829
出願日2023-03-08
発明の名称カテーテル
出願人テルモ株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類A61M 25/06 20060101AFI20240912BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ハブ内腔内で発生した陰圧による、カテーテル本体の先端開口の閉塞を防止でき、生体内の血液を確実に吸引器具へと吸引できるカテーテルハブを提供する。
【解決手段】カテーテル10は、カテーテル本体12と、カテーテル本体12の基端に接続され吸引器具32が接続可能でありハブ内腔28を有したカテーテルハブ14と、カテーテルハブ14に設けられた圧力調整ポート38と、圧力調整ポート38に配置され圧力調整ポート38に対して変位可能な圧力調整部材40とを備える。カテーテルハブ14のハブ内腔28が陰圧となったとき、陰圧によって圧力調整部材40が変位する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
先端開口を有するカテーテル本体と、
前記カテーテル本体の基端に接続され、吸引器具が接続可能であり、ハブ内腔を有したカテーテルハブと、
前記カテーテルハブに設けられた圧力調整ポートと、
前記圧力調整ポートに配置され前記圧力調整ポートに対して変位可能な圧力調整部材と、
を備え、
前記カテーテルハブの前記ハブ内腔が陰圧となった際、前記圧力調整部材が前記陰圧によって変位する、カテーテル。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1記載のカテーテルにおいて、
前記圧力調整部材は、前記ハブ内腔に向かい合い、前記カテーテルハブの前記ハブ内腔が前記陰圧となった際、前記ハブ内腔に向けて変位する、カテーテル。
【請求項3】
請求項1記載のカテーテルにおいて、
前記圧力調整部材は、前記圧力調整ポートに固定され前記ハブ内腔が前記陰圧となった際に前記陰圧によって弾性変形する弾性シート体である、カテーテル。
【請求項4】
請求項3記載のカテーテルにおいて、
前記圧力調整ポートは、前記カテーテルハブの外周部から突出した中空の筒状部であり、
前記弾性シート体が前記筒状部の端部に配置される、カテーテル。
【請求項5】
請求項3記載のカテーテルにおいて、
前記ハブ内腔の圧力が大気圧であるとき、前記弾性シート体が非変形状態である、カテーテル。
【請求項6】
請求項1記載のカテーテルにおいて、
前記圧力調整ポートは、前記カテーテルハブの外周部から突出した中空の筒状部であり、
前記圧力調整部材は、前記筒状部の内部に保持され前記ハブ内腔が前記陰圧となった際に前記陰圧によってスライド可能な変位体である、カテーテル。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
前記圧力調整ポート及び前記圧力調整部材からなる圧力調整部が複数設けられる、カテーテル。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
前記カテーテル本体の前記先端開口の直径よりも前記圧力調整ポートの開口部の直径が大きい、カテーテル。
【請求項9】
請求項1記載のカテーテルにおいて、
前記カテーテルハブの前記ハブ内腔の前記陰圧が緩和された際、前記圧力調整部材が前記陰圧によって変位する前の初期状態となる、カテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体の皮下に薬液を注入するためのカテーテルに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1のカテーテルは、先端が開口したカテーテルと、カテーテルの基端に接続されるカテーテルハブと、カテーテルの内部に配置される内針とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3958956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のカテーテルにおいて、カテーテルの先端を生体内に留置して内針を抜去した後、カテーテルハブに取り付けられた吸引器具によって吸引を行う。このとき、吸引器具の吸引によって、カテーテルハブ及びカテーテル内に陰圧が発生し、陰圧によってカテーテルの先端が弾性変形して潰れて閉塞することがある。カテーテルの先端が閉塞することで、血管内に対するカテーテルの先端の挿入可否を判断できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の態様は、先端開口を有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の基端に接続され、吸引器具が接続可能であり、ハブ内腔を有したカテーテルハブと、前記カテーテルハブに設けられた圧力調整ポートと、前記圧力調整ポートに配置され前記圧力調整ポートに対して変位可能な圧力調整部材と、を備え、前記カテーテルハブの前記ハブ内腔が陰圧となった際、前記圧力調整部材が前記陰圧によって変位する、カテーテルである。
【0007】
このカテーテルによれば、吸引器具による吸引に伴って瞬間的にハブ内腔内に陰圧が発生したとき、陰圧によって圧力調整部材が変位することで、ハブ内腔内の陰圧が緩和される。これにより、ハブ内腔内で発生した陰圧によって、カテーテル本体の先端開口が変形して閉塞することを防止できる。
【0008】
(2)上記の(1)記載のカテーテルにおいて、前記圧力調整部材は、前記ハブ内腔に向かい合い、前記カテーテルハブの前記ハブ内腔が前記陰圧となった際、前記ハブ内腔に向けて変位してもよい。
【0009】
この構成により、カテーテルハブのハブ内腔で陰圧が発生したときに、圧力調整部材をハブ内腔に向けて直線的に変位させることができる。
【0010】
(3)上記の(1)又は(2)記載のカテーテルにおいて、前記圧力調整部材は、前記圧力調整ポートに固定され前記ハブ内腔が前記陰圧となった際に前記陰圧によって弾性変形する弾性シート体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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