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公開番号
2024141523
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023053226
出願日
2023-03-29
発明の名称
医療用長尺体
出願人
テルモ株式会社
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
A61M
25/00 20060101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】ラピッドエクスチェンジタイプ方式の医療用長尺体において、比較的太いガイドワイヤが用いられる場合であっても、ガイディングカテーテルへの挿入が容易となる医療用長尺体を提供する。
【解決手段】医療用長尺体1は、軸方向に延在するとともに、ガイドワイヤGが通過可能なガイドワイヤルーメン11を備える本体部10と、軸方向に延在するとともに、本体部の基端側に連結されるシャフト部20と、本体部およびシャフト部の接続箇所に設けられ、ガイドワイヤが出入り可能なガイドワイヤポート30と、を有し、ガイドワイヤルーメンの内径d1は、シャフト部の外径D1以上である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
カテーテルの内腔に先端が突出するように配置されて、前記カテーテルの挿入を補助する医療用長尺体であって、
軸方向に延在するとともに、ガイドワイヤが通過可能なガイドワイヤルーメンを備える本体部と、
前記軸方向に延在するとともに、前記本体部の基端側に連結されるシャフト部と、
前記本体部および前記シャフト部の接続箇所に設けられ、前記ガイドワイヤが出入り可能なガイドワイヤポートと、を有し、
前記ガイドワイヤルーメンの内径は、前記シャフト部の外径以上である、医療用長尺体。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記シャフト部の前記外径は0.4mm以上であって、
前記ガイドワイヤルーメンの前記内径は0.9mm以上である、請求項1に記載の医療用長尺体。
【請求項3】
前記シャフト部の前記外径は0.6mm以上である、請求項1に記載の医療用長尺体。
【請求項4】
前記シャフト部の断面積は、前記ガイドワイヤルーメンの断面積より小さい、請求項1または2に記載の医療用長尺体。
【請求項5】
前記シャフト部は3本設けられる、請求項1または2に記載の医療用長尺体。
【請求項6】
3本の前記シャフト部の断面積の合計は、前記ガイドワイヤルーメンの断面積以上である、請求項5に記載の医療用長尺体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用長尺体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
カテーテルの1つであるガイディングカテーテルは、心臓の冠状動脈(以下冠動脈)や下肢動脈等を治療するためのバルーンカテーテル等を目的部位まで挿入する際に、使用するカテーテルである。
【0003】
特に、冠動脈や下肢動脈等を血管内治療に使用されるガイディングカテーテルにおいて、治療対象となる血管径が大きいことから、外径の大きな治療デバイスが選択されたり、一度に複数の治療デバイスを治療対象部位に送達させたりするために、より多くの治療デバイスを一度に先端に送ったりするために、ガイディングカテーテルの内径を大きくして、ガイディングカテーテルの肉厚を薄くすることが好ましい。
【0004】
このようにカテーテルの肉厚が薄い場合、カテーテルのキンクの発生、プッシャビリティの低下を防止することを目的に、カテーテルの内腔に、インナーカテーテルまたはダイレーター(総称して、医療用長尺体)を配置する構成が採用されている。
【0005】
上記のような医療用長尺体は、病変部へのプッシャビリティが求められるため、オーバーザワイヤ(OTW)タイプ方式が多く用いられてきた。しかしながら、オーバーザワイヤタイプ方式では、医療用長尺体を抜去するために、例えばガイディングカテーテルの全長が150cmとすると、ガイディングカテーテルの内腔に先端が突出するように配置される医療用長尺体の全長はガイディングカテーテルの全長より長く、医療用長尺体の全長の2倍以上、例えば400cm程度のガイドワイヤが必要となり、抜去時の操作が非常に煩雑である。また、オーバーザワイヤタイプ方式では、剛性の高い例えば0.035inchのガイドワイヤの交換も困難である。
【0006】
以上から、近年では、オーバーザワイヤタイプ方式に代わって、デバイスの交換が容易なラピッドエクスチェンジ(RX)タイプ方式が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5221032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般的なPCI(Percutaneous Coronary Intervention:経皮的冠動脈インターベンション)に用いられるラピッドエクスチェンジタイプ方式のバルーンカテーテルでは、ガイドワイヤが主に0.014inch(0.36mm)のものが用いられており、ガイドワイヤよりもラピッドエクスチェンジタイプ方式のカテーテルデバイスのシャフトの方が太いことが一般的である。
【0009】
これに対して、特に下肢動脈を治療するカテーテルでは、ガイドワイヤとして、0.035inch(0.89mm)のものが用いられる。本発明者らは、0.035inchのガイドワイヤに対して、より太いシャフト部が採用される場合、ガイドワイヤルーメンおよびシャフト部がそれぞれ太くなってしまい、ガイディングカテーテルへの挿入が困難である課題を見出した。
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ラピッドエクスチェンジタイプ方式の医療用長尺体において、比較的太いガイドワイヤ(例えば、0.035inch)が用いられる場合であっても、ガイディングカテーテルへの挿入が容易となる医療用長尺体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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