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公開番号
2024139247
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023050104
出願日
2023-03-27
発明の名称
吸引システムおよび吸引方法
出願人
テルモ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61B
17/3207 20060101AFI20241002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】捕集部に捕集された物体を、円滑に吸引デバイスに引き込むことができる吸引システムおよび処置方法を提供する。
【解決手段】血管内を流れる血栓500を捕集して吸引可能な吸引システム10であって、拡張可能な捕集部310および捕集部310から延びる捕集ワイヤ320を備える捕集デバイス300と、吸引管211および吸引ポート221を備える吸引デバイス200と、を有し、捕集部310は、編組される変形可能な複数の線状体311と、複数の線状体311の先端部を連結する先端側連結部330と、複数の線状体311の基端部を連結するとともに捕集ワイヤ320に連結される基端側連結部340と、を有し、基端側連結部340は、内管350および外管360を有し、内管350の基端部は、外管360の基端部よりも基端側に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
生体管腔内を流れる物体を捕集して吸引可能な吸引システムであって、
拡張可能な捕集部および前記捕集部から延びる捕集ワイヤを備える捕集デバイスと、
先端開口部を備えるシースおよび当該シースの内腔に連通する吸引ポートを備える吸引デバイスと、を有し、
前記捕集部は、筒体を構成するように網状に編組される変形可能な複数の線状体と、前記複数の線状体の先端部を連結する先端側連結部と、前記複数の線状体の基端部を連結するとともに前記捕集ワイヤに連結される基端側連結部と、を有し、
前記基端側連結部は、内管および当該内管を囲む外管を有し、
前記内管の基端部は、前記外管の基端部よりも基端側に位置する吸引システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記内管は、基端側に前記捕集ワイヤの長軸方向に対して0度を超えて90度未満の角度で傾斜する内管傾斜面を有する請求項1に記載の吸引システム。
【請求項3】
前記外管は、基端側に前記捕集ワイヤの長軸方向に対して0度を超えて90度未満の角度で傾斜する外管傾斜面を有する請求項1または2に記載の吸引システム。
【請求項4】
前記内管の基端側へ突出する最基端および前記外管の基端側へ突出する最基端の各々は、樹脂材料により覆われている請求項1または2に記載の吸引システム。
【請求項5】
前記内管および前記外管の間に前記線状体および前記捕集ワイヤが挟まれて固定されている請求項1または2に記載の吸引システム。
【請求項6】
前記吸引デバイスは、前記吸引ポートに接続されて通路を開閉可能な活栓である開閉部を有し、
前記開閉部は、直線的な開閉方向へ移動可能な開閉操作部を有し、
前記開閉操作部が第1の位置に位置した開通状態において前記通路が開通し、
前記開閉操作部が前記第1の位置と異なる第2の位置に位置した閉鎖状態において前記通路を閉鎖する請求項1または2に記載の吸引システム。
【請求項7】
生体管腔内を流れる物体を捕集して吸引する吸引方法であって、
吸引デバイスを生体管腔内に挿入し、
拡張可能な捕集部および前記捕集部から延びる捕集ワイヤを備える捕集デバイスを前記吸引デバイスの内腔に挿入して目的の位置まで移動させ、
切除デバイスのルーメンに前記捕集ワイヤを通して当該切除デバイスを前記吸引デバイスの内腔に挿入して目的の位置まで移動させ、
前記切除デバイスにより病変部を切除し、
前記切除デバイスを前記吸引デバイスから抜去し、
切除された前記病変部であって前記捕集部に捕集された前記物体の、前記吸引デバイスによる吸引を開始させ、
前記捕集ワイヤと前記吸引デバイスとを相対的に先端方向および基端方向へ2回/秒~5回/秒の頻度で移動させる吸引方法。
【請求項8】
生体管腔内を流れる物体を捕集して吸引する吸引方法であって、
吸引デバイスを生体管腔内に挿入し、
拡張可能な捕集部および前記捕集部から延びる捕集ワイヤを備える捕集デバイスを前記吸引デバイスの内腔に挿入して目的の位置まで移動させ、
切除デバイスのルーメンに前記捕集ワイヤを通して当該切除デバイスを前記吸引デバイスの内腔に挿入して目的の位置まで移動させ、
前記切除デバイスにより病変部を切除し、
前記捕集ワイヤと前記吸引デバイスとを相対的に先端方向および基端方向へ2回/秒~5回/秒の頻度で移動を開始させ、
切除された前記病変部であって前記捕集部に捕集された前記物体の、前記吸引デバイスによる吸引を開始させる吸引方法。
【請求項9】
前記吸引デバイスの外部へ吸引力を作用させる先端開口部が吸引する物体に囲まれた状態において、前記捕集ワイヤと前記吸引デバイスとを相対的に先端方向および基端方向へ2回/秒未満の頻度で移動させる請求項7または8に記載の吸引方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体管腔内を流れる物体を捕集して吸引可能な吸引システムおよび吸引方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
静脈内血栓の治療法として、経皮的にカテーテルを静脈内に挿入して、血栓を物理的に切除して除去する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。このような治療において、血管壁から完全剥離または一部剥離した血栓が血流に乗り肺に達すると、肺塞栓が生じる恐れがある。このような肺塞栓を回避するために、長尺に延びるワイヤの先端部に血栓を捕集するフィルタが設置されたデバイスを、血栓切除前に血管内に留置する方法が知られている。フィルタに捕集された血栓は、吸引デバイスにより吸引して体外に除去される。
【0003】
特許文献1には、フィルタを形成する編組された複数の線材を、フィルタの先端部および基端部で、二重管を形成する内管および外管で挟んで固定して連結部を形成することが記載されている。このフィルタの基端側の連結部では、内管および外管の間に、線状体と一緒に捕集ワイヤも挟まれて固定される。
【0004】
また、特許文献1には、フィルタに溜まった血栓を浮遊させるために、捕集ワイヤと吸引デバイスを相対的に往復運動させることが記載されている。さらに、フィルタの基端側の連結部を、吸引カテーテルの開口部へ出し入れするよう往復運動させることで、連結部により血栓を変形または破壊して吸引カテーテルに押し込んで吸引することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第8435228号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1において、捕集ワイヤと吸引デバイスを相対的に往復運動させて、フィルタの基端側の連結部を吸引デバイスの開口部に出し入れすると、フィルタの基端側の連結部の外管が、捕集ワイヤよりも外側に位置するために、吸引デバイスの開口部に接触しやすい。このため、外管が吸引デバイスの開口部に引っ掛かりやすく、血栓等の物体を円滑に除去することが困難となる可能性がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、捕集部に捕集された物体を、円滑に吸引デバイスに引き込むことができる吸引システムおよび吸引方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明に係る(1)吸引システムは、生体管腔内を流れる物体を捕集して吸引可能な吸引システムであって、拡張可能な捕集部および前記捕集部から延びる捕集ワイヤを備える捕集デバイスと、先端開口部を備えるシースおよび当該シースの内腔に連通する吸引ポートを備える吸引デバイスを有し、前記捕集部は、筒体を構成するように網状に編組される変形可能な複数の線状体と、前記複数の線状体の先端部を連結する先端側連結部と、前記複数の線状体の基端部を連結するとともに前記捕集ワイヤに連結される基端側連結部と、を有し、前記基端側連結部は、内管および当該内管を囲む外管を有し、前記内管の基端部は、前記外管の基端部よりも基端側に位置する。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)に記載の吸引システムは、内管の基端部が外管の基端部に先んじて吸引デバイスの先端開口部に入り込み、続いて外管の基端部が内管に誘導されるように滑らかに先端開口部に入り込むことができる。これにより、捕集部の基端側連結部が、吸引デバイスのシースの先端側の開口部に円滑に入り込むことができる。このため、本吸引システムは、捕集部に捕集された物体を、基端側連結部により効果的にシースに引き込むことができる。
【0010】
(2) 上記(1)に記載の吸引システムにおいて、前記内管は、基端側に前記捕集ワイヤの長軸方向に対して0度を超えて90度未満の角度で傾斜する内管傾斜面を有してもよい。これにより、基端側連結部をシースの先端開口部に引き込む際に、内管傾斜面をシースの先端開口部に沿わせて内管をシースへ円滑に引き込むことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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